ネタバレと感想
ここからは完全にネタバレだから、まだ観てない君は気をつけてくれ。観た君は、俺と一緒にそうそう!って頷いてくれると嬉しい。
まさかの救出劇、でも敵だらけ
物語は牢屋のシーンから始まる。沈之衡(シェン・ジーホン)と司徒威漣(スートゥー・ウェイリエン)が捕まってる。どうすんだよこれ、って思ってたら、まさかの人物が登場する。米嵐(ミー・ラン)だ。彼女、なんと厲英良(リー・インリアン)を人質にして現れたんだ。愛する男のためなら何でもやる。その覚悟がビシビシ伝わってきた。
これで一安心、とはいかないのがこのドラマ。外では沐梨花(ムー・リーホワ)が、邪魔だった上司の池英山(チー・インシャン)を始末してた。その兵隊を引き連れて、今度は生きた沈之衡(シェン・ジーホン)を捕まえに鉱山へ向かう。つまり、どっちに転んでも敵だらけ。まさに四面楚歌ってやつだ。米嵐(ミー・ラン)のおかげでなんとか牢から脱出はできた。ここからが本当の地獄の始まりだ。
逃走、そして裏切りと新たな能力者
一行は必死に逃げる。でも、すぐに沐梨花(ムー・リーホワ)の部隊に待ち伏せされる。ここで沈之衡が、司徒威漣(スートゥー・ウェイリエン)をかばって火傷を負ってしまう。本当に彼は人が良すぎる。
沐梨花の攻撃は容赦ない。使ってる弾丸も特製らしく、明らかに沈之衡を狙って準備してきた感じだ。沈之衡はこれを厲英良(リー・インリアン)が仕組んだ罠だと疑う。まあ、今までの行いを考えれば、そう疑うのも無理はない。
そんな中、沐梨花が使った爆薬で坑道が崩れる。これで一行は分断されてしまった。沈之衡、米嵐、厲英良のグループ。それから司徒威漣と、厲英良の部下だった生子(ションズ)のグループ。この分断が、とんでもない悲劇と驚きを生むことになる。
生子(ションズ)は、この機に乗じて司徒威漣を殺そうとする。ところが、返り討ちにあって死んでしまうんだ。なんと司徒威漣も、沈之衡と同じ異能の持ち主だった。おっとりしたお坊ちゃんだと思ってたのに、全然違った。これには驚いた。
生子の死体を見つけた厲英良は、もう精神的に限界だ。ここにはまともな人間が何人いるんだ?って叫ぶ。彼の問いに、米嵐は平然と答える。私はもう違うって。このシーン、かなり心がえぐられる。
厲英良、最期の告白
追っ手はすぐそこまで来ている。一行はまた走り出す。今度は沈之衡が米嵐をかばって撃たれた。もう彼は満身創痍だ。それを見た司徒威漣がブチ切れる。能力を解放して、追っ手を一瞬で片付けてしまった。彼の力、想像以上にヤバい。
沈之衡は、司徒威漣に米嵐を託す。彼女を連れて出口を探せ。でないと全員死ぬと。自分はここに残る覚悟を決めたんだ。
すると、厲英良も残ることを選んだ。彼にはもうどこにも居場所がなかった。ここからの沈之衡と厲英良、二人の会話が本当に胸に刺さる。厲英良は、昔のパーティーで沈之衡に挨拶したのに無視されたことを打ち明ける。あの時からずっと、彼の中で何かがねじれてしまったのかもしれない。あの時、俺を見てくれていたら…という言葉が重い。
互いに憎み合ってきた二人。でも、厲英良は最後に認める。お前は良い奴だ。お前と一緒に死ぬのも悪くない。そう言って、二人は最後の抵抗を試みる。
結果、厲英良は撃たれて命を落とす。彼は死ぬ間際に、部下の生子と、家で彼を待つ金婧雪(ジン・ジンシュエ)を思い浮かべていた。ずっと憎まれ役だったけど、彼の最期はあまりにも人間的で、切なかった。
ギリギリの脱出と残された者たち
米嵐は、沈之衡を置いていくことなんてできなかった。彼の生死だけが気になるの。そう言って、危険な場所へ引き返す。彼女の愛は本物だ。
その頃、呉副官が鉱山全体を爆破しようとしていた。全員まとめて消し去るつもりだ。最悪のタイミング。でも、爆発の本当に寸前で、米嵐と司徒威漣は沈之衡を救い出すことに成功する。まさに奇跡だ。
一方で、地上では新たな悲劇が起きていた。金婧雪(ジン・ジンシュエ)は、厲英良に何かあったのではと不安でたまらない。そこに叔父が現れて、彼女を騙して財産譲渡の契約書にサインさせる。彼女は厲英良の家へ向かう。でも、そこに彼の姿はなく、子供の頃の写真だけが残されていた。彼女が真実を知る時が、本当に怖い。
物語の最後。沈之衡の傷の治りが遅いことを米嵐が心配している。そして、謎の人物・墨先生が金烏扶桑という何かを見つけていた。これが次の波乱の火種になるんだろうな。
第21話の感想:息つく暇なし、そして厲英良の退場
今回の21話は、本当に息つく暇もなかった。アクション、裏切り、衝撃の事実が次から次へと押し寄せてきて、感情が追いつかない。特に、厲英良の退場は大きな見どころだったと思う。彼は典型的な悪役として描かれてきた。でも、最後の沈之衡との対話で、彼の抱えていた孤独や後悔が見えたんだ。ただの悪い奴じゃなかった。彼を待ち続ける金婧雪のことを考えると、本当に胸が締め付けられる。彼の死は、この物語に深みを与えた。
司徒威漣が能力者だったという事実も、大きなサプライズだった。これで主要な登場人物たちのパワーバランスが大きく変わるかもしれない。米嵐の沈之衡だけが大事という一途な想いも、彼女の行動をすべて説明していて、すごく説得力があった。アクションの派手さだけじゃない。キャラクターたちの心がぶつかり合う、濃密な人間ドラマがこの回の核心だった。厲英良がいなくなるのは寂しいけど、物語が次のステージに進んだことを強く感じさせる回だったよ。
つづく