あらすじとネタバレ

ぎこちない同居生活の始まり

倒れたシェン・ジーホンのそばで、ミー・ランは一晩中つきっきりだった。もう、一歩も動かない勢いだ。翌日、スートゥー・ウェイリエンが駆けつける。ミー・ランは彼を見て、やっと少し安心したみたい。スートゥーは彼女を慰める。ジーホンがこうなるのは初めてじゃないから、心配しすぎるな、と。でもミー・ランは休もうとしない。ジーホンのそばを離れなかった。

しばらくして、ジーホンは無事に回復する。ここから二人の奇妙な同居生活が始まった。ミー・ランはジーホンの屋敷にまだ慣れない。あちこち歩き回っては、戸惑っている。ジーホンの方も、彼女の目が見えないという事実にまだ慣れていない。だから、とんでもないハプニングが起きる。ミー・ランが、ジーホンが入浴中のバスルームにうっかり入ってしまったんだ。ジーホンは固まる。声も出せず、湯船でじっとしている。ミー・ランは部屋の中を手探りで調べて、ようやく状況を理解した。気づいた瞬間、猛ダッシュで逃げていった。これは笑うしかない。

すれ違う優しさ

一方、ジン・ジンシュエはリー・インリアンのもとを訪れていた。手作りの餃子まで持ってきて、すごく健気だ。インリアンの家は鉄格子だらけで、荒れ果てている。ジンシュエは彼の生活を心から心配する。でも、その優しさがインリアンには届かない。彼はジンシュエの言葉を、自分への同情や見下しだと感じてしまう。結果、インリアンは激怒。ジンシュエを冷たく追い返してしまった。

ジーホンの血の秘密

ジーホンの屋敷では、スートゥーが二人に絡んでいた。彼はジーホンの考えが理解できない。前はミー・ランの安全のために家に置けないって言ってたのに。今はあっさり同居させている。スートゥーは新聞を広げて二人をからかう。そこにはシェン・ジーホンとミー・ラン、キスで愛を誓うなんて見出しが。ジーホンは速攻で新聞をひったくる。見ていて飽きない三人だ。

ジーホンはミー・ランを自分の新聞社へ連れて行く。インクの匂いが充満する場所。ミー・ランは初めての場所に興味津々だ。彼女はジーホンに尋ねる。どうして新聞社を始めたのか、と。ジーホンは答えた。これが、自分の理想を叶える一番の方法かもしれない、と。彼の真面目な一面が見える。

その後、ジーホンはスートゥーに重大な事実を打ち明ける。ミー・ランが自分にキスした時、彼女の瞳孔に変化があった、と。もしかしたら、自分の血が彼女の目を見えるようにするかもしれない。とんでもない仮説だ。スートゥーはすぐに実験を提案する。ジーホンの血を少し混ぜた牛乳を、ミー・ランに飲ませてみるんだ。二人は隠れて様子をうかがう。ミー・ランが牛乳を飲むと、その瞬間、彼女の世界に色が戻った。でも、それは本当に一瞬のこと。すぐにまた暗闇に閉ざされてしまう。

三人は病院へ向かう。でも、医師の診断は厳しいものだった。彼女は先天性の視覚障害。今の医療技術で治る可能性は、ほとんどないと言われてしまう。

新たな脅威

その頃、街には新しい人物が現れていた。沐梨花(ムー・リーホワ)という女だ。彼女はジーホンの持つ超人的な能力を狙って、この街にやってきた。どうやらかなりヤバい奴らしい。彼女はさっそくインリアンに接触する。ジーホンに対抗するための秘密兵器を見せつけ、インリアンを完全に支配下においた。

その夜、ジーホンとミー・ランは劇場にいた。二人で静かに劇を観ている。ミー・ランは、悲恋の物語である祝英台の話が大好きだ。束の間の穏やかな時間。でも、その裏では確実に、新たな嵐が近づいていた。

第8話の感想

いやあ、今回は情報量が多かった。ジーホンとミー・ランの同居生活が始まったと思ったら、いきなりお風呂ドッキリとか、可愛すぎるだろ。ジーホンが固まってる姿を想像するだけで面白い。こういうコメディリリーフがうまいんだよな、このドラマは。

でも、ただのラブコメで終わらないのがこの作品のすごいところ。ジーホンの血がミー・ランの視力回復の鍵になるっていう、ファンタジー要素が一気に加速してきた。血を混ぜた牛乳を飲んで一瞬だけ世界が見えるシーンは、希望と切なさが混じってて、胸が締め付けられたよ。

一方で、インリアンとジンシュエのパートは本当に重い。ジンシュエの優しさが全部裏目に出ちゃうのが見ていて辛い。インリアンの心の闇は、俺たちが思うよりずっと深いみたいだ。

そして、新キャラの沐梨花(ムー・リーホワ)。こいつは絶対ヤバい。秘密兵器って何なんだよ。インリアンもあっさり手玉に取られてるし、今後の最大の敵になりそうだ。甘い日常と、迫りくる脅威のバランスが絶妙な回だった。

つづく