暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)たちは、宿敵ハオティエンを倒すため、時空を超えた壮大な最終作戦に打って出る。一万年前の自分たちと協力し、過去と現在の力を結集させて強大な敵に挑む。しかし、すべてを見通すハオティエンの狡猾な反撃に遭い、計画は絶体絶命の危機に。愛する人を守るため、そして世界の運命を懸けて、彼らが下す最後の決断とは何か。一万年にわたる愛と宿命の物語が、ついに感動のフィナーレを迎える。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ最終回・40話

最終決戦、時空を超えた作戦

過去と現在の共闘

ついに最終決戦の火蓋が切られた。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は時空の鏡を使う。現在と一万年前の世界を繋ぎ合わせたんだ。これで、現代の昭明(ジャオミン)たちと、一万年前の昭明(ジャオミン)たちが話せるようになった。

彼らは宿敵ハオティエンを倒す計画を共有する。過去の自分たちも、未来の自分たちに全面的に協力する。すごい作戦だよな。時空を超えて自分とタッグを組むなんて。

作戦はこうだ。現代の昭明と一万年前の昭明。二人がそれぞれ、ハオティエンにわざと体を乗っ取らせるフリをする。そうやって、二人のハオティエンを同じ時空に呼び出すんだ。

ハオティエンの反撃

もちろん、ラスボスのハオティエンは甘くない。二人のハオティエンが同じ時空で出会った瞬間、すぐに計画を見破った。面白い手を見つけたものだ。だが、俺の敵ではないそう言って、余裕を見せる。

ここからハオティエンのえげつない反撃が始まる。二人の昭明に対して、精神攻撃を仕掛けてきたんだ。一万年前の昭明にはお前は誰にも愛されず、孤独だと囁く。現代の昭明には暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の心にあるのは謝雪臣(シエ・シュエチェン)だけだと心を揺さぶる。

この言葉は強烈だった。二人の昭明は、それぞれの心の中に巣食う闇に囚われてしまう。作戦実行の時間は、線香が一本燃え尽きるまで。刻一刻とタイムリミットが迫る。マジでヤバい状況だ。

愛と犠牲の果てに

暮懸鈴は焦る。でも、天命(ティエンミン)は俺たちでは彼らの時空に干渉できないと告げる。それを聞いた暮懸鈴は、とんでもないことを言い出した。自分の混沌の力をすべて天命(ティエンミン)に渡し、昭明を助けに行ってくれと頼むんだ。

天命は、暮懸鈴を犠牲にはできないと断る。俺が行く。俺が犠牲になる彼はそう言って、自分の命を懸ける覚悟を決めた。

天命の覚悟を受け取った暮懸鈴は、彼の犠牲を無駄にしないと誓う。彼女は現代の昭明のそばへ。そして、一万年前の阿珠(アージュ)も、過去の昭明の元へ向かう。二人はハオティエンの洗脳を打ち破るため、自分の混沌の力を昭明に注ぎ込んだ。

愛の力は、どんな闇よりも強かった。正気を取り戻した二人の昭明。それに呼応するように、二人のハオティエンは互いに剣を向け、相打ちとなって消滅した。ついに、永きにわたる宿敵を打ち倒したんだ。

繰り返される歴史、変えられぬ運命

昭明の選択

ハオティエンは消えた。昭明は、再び歴史をなぞるために一万年前に戻る。東澤皇宮で、彼は愛する阿珠(アージュ)と再会した。阿珠は言う。あなたがどんな結末を選んでも、私はそばにいる。二人でダメな王と妖しい后になるのも悪くないと。泣かせるよな、このセリフ。

でも、昭明の決意は固かった。彼は未来のすべてを知っている。一万年の苦しみを味わうことも分かっている。それでも、彼は天下の民を選んだ。愛する阿珠と抱き合い、別れを告げる。

そして、均天の剣を手に天界へ向かった。神皇(シェンホアン)をはじめ、腐敗した神々を次々と斬り伏せていく。その姿は、まさに鬼神そのものだ。

後悔なき道

最後に、昭明は天命の前に立つ。他の神々は、天命に昭明を止めるよう泣き叫んでいる。昭明は静かに問うた。もしハオティエンが消えていたら、お前は同じことをするか?天命は冷たく答える。時間の因果に『もしも』はないと。

昭明はすべてを悟り、やれと促す。天命が最後の言葉を尋ねると、昭明は一言だけ告げた。後悔はないこうして、彼は再び熔淵の底に封印された。

その後、阿珠が天界にやってくる。未来を知る彼女は、天命と争うことはなかった。昭明の最後の言葉を聞き、彼の選択を受け入れたんだ。阿珠は天命に自分の人生を楽しんでと言い残し、人間界へと転生していく。一人残された天命は、すべての運命を記した天命書を破壊した。彼もまた、定められた運命から解放された瞬間だった。

一万年の時を超えて

物語は現代に戻る。暮懸鈴がベッドで目を覚ました。足には、かつて彼女を縛っていた鎖霊環が光っている。彼女が外に出ると、そこには一本の懸鈴樹。そして、その下に一人の男が立っていた。

暮懸鈴は謝雪臣(シエ・シュエチェン)と呼びかけようとする。でも、男が魔功を使って懸鈴樹の花を咲かせているのを見て、一瞬ためらった。(もしかして、彼は昭明のままなのか?)そんな不安がよぎったんだろうな。

男がゆっくりと振り向く。その顔は、間違いなく彼女が愛した謝雪臣だった。一万年の時を超え、二人はついに結ばれる。幸せそうな二人の口づけで、この壮大な物語は幕を閉じた。

第40話(最終回)の感想

いやー、ついに終わったな。最後の最後までハラハラさせやがって。時空を超えた自分との共闘なんて、スケールがデカすぎて頭がクラクラしたよ。結局、昭明は未来を知っていても、民のために自分を犠牲にする道を選んだ。普通なら愛する人を選べよ!ってツッコミたくなるけど、それができないのが昭明の昭明たる所以なんだろうな。彼の後悔はないって言葉が、重く胸に響いたぜ。

天命が最後に天命書を壊したのも良かった。彼もずっと運命の番人として苦しんできたわけだからな。彼自身が運命から解放されて、自分の人生を歩み始めるっていう終わり方はグッときた。そして何より、ラストシーンだ。ちゃんと謝雪臣として暮懸鈴の元に帰ってきてくれて、本当に安心した。あの幸せなキスシーンのために、俺たちは今まで見てきたんだからな。壮大な愛の物語、見ごたえ十分だった。

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