あらすじ:灯籠祭りの裏で動く思惑

祭りの夜の密会と別れ

皇北霜(こう・ほくそう)、二人で灯籠祭りを楽しんでたんだ。すごく良い雰囲気だった。そこに呉将軍が公主!なんて声をかけてくる。皇北霜(こう・ほくそう)が振り返った一瞬の隙に、霍擎雲(かく・けいうん)はもういない。さすがだよな、あの男。皇北霜は動じない。侍女とはぐれちゃってなんて言って、うまくごまかす。この二人のコンビネーション、だんだん息が合ってきた感じがするよ。

那戦(なせん)のショータイム

その頃、王の那戦(なせん)は捕らえた容老(ようろう)を祭りに連れ出していた。わざわざ街中に会場を設けて、雲沛(うんはい)がいかに豊かかを見せつけるためだ。完全にプロパガンダだよな。筑大人(ちくたいじん)って役人が雲沛(うんはい)の緑洲は税を免除するぞ!なんて発表して、民衆はみんな大喜び。那戦は容老(ようろう)にこれ見よがしにアピールする。性格悪いぜ、まったく。

舞台上の攻防戦

祭りの余興で、芸人たちが舞台に上がる。その中に霍擎雲が紛れ込んでいた。皇北霜はすぐに気づく。那戦にバレたら一巻の終わりだ。彼女はとっさに動いた。自ら那戦の前に進み出て、あなたのために五味薬茶を献上しますって言うんだ。那戦の注意を自分に向けさせる作戦だな。

その時、別の場所で若問(じゃくもん)たちが動こうとしていた。合図の笛を吹く。でも、その音に霍擎雲も気づいた。彼はすぐさま別の音色の笛を吹いて、若問(じゃくもん)の仲間たちを混乱させる。どっちの指示に従えばいいか分からなくなったわけだ。

那戦も笛の音には気づいてた。怪しんでる。それを見た皇北霜が、また機転を利かせる。真渠幼佳(しんきょ・ようか)様の贈り物は素晴らしいですねなんて言って、無理やり話題を変えたんだ。那戦は二人の夫人を両脇にはべらせて、ご満悦な様子。なんとかその場は切り抜けた。

霍擎雲は褒美をもらうふりをして、皇北霜が淹れた五味茶を要求する。それを飲み干すと、何かを暗示するみたいに葉っぱを渡して、その場を去っていった。クールすぎるだろ。

ネタバレ:それぞれの次の一手

霍擎雲の新たな取引

若問は計画を邪魔されて、当然怒ってる。霍擎雲の仕業だと突き止めて、彼がいる茶館に殴り込みに行った。莽流(もうりゅう)っていう霍擎雲の仲間が、那戦と裏で手を組んでるんじゃないかって疑ってたんだ。

でも霍擎雲は一枚上手だった。若問に雲沛の軍需品を管理してる秦奪(しんだつ)っていう男の秘密情報を渡す。これで取引しないかって持ちかけたんだ。若問は交換条件として、行方不明になった格心薇(かく・しんび)の肖像画を渡す。この女を見つけ出したら、今回の件は水に流すってさ。敵だったはずの二人が、まさかの協力関係になるかもしれない。この展開は熱いよ。

売られた格心薇(かく・しんび)

じゃあ、その格心薇はどこにいるのか。彼女、目を覚ましたらなんと青楼にいた。売られてしまったんだ。楼主は彼女の美貌に目をつけて、店の看板娘にしようと企んでる。格心薇は若問に売られたんだと思い込んで、絶望してる。逃げようとするけど、もちろん捕まってしまう。これはあまりにも可哀想だ。

那戦の疑いと罠

那戦は最近、眠れない夜を過ごしていた。あの子供…俺の弟は、まだ生きているんじゃないかって疑い始めてる。わざと容老の前で自分の兄弟を探し出すなんて言ってみせる。でも容老は冷たく言い放つ。その子はとっくに、お前の軍に踏み潰されて死んだわってね。

那戦は容老を助けに来るやつがいることにも気づいてる。だから、あえて泳がせてるんだ。蛇を穴から誘い出すみたいに、壮大な罠を仕掛けて待っている。こいつの底知れなさは本物だ。

女たちの静かな戦い

後宮でも戦いは続いてる。皇北霜と霍擎雲は、夜中にこっそり笛の音で気持ちを伝え合ってる。ロマンチックだけど、危なっかしいよな。

一方で、もう一人の夫人、真渠幼佳(しんきょ・ようか)は刺繍で那戦の心をつなぎとめようと必死だ。そんな中、皇北霜の部屋で刺繍糸がなくなるっていう事件が起きる。誰かの嫌がらせだろうな。皇北霜は冷静に侍女たちに対応を指示する。女たちの静かだけど激しい火花が散ってる。

感想

今回はマジで情報量が多かったな。霍擎雲と皇北霜のロマンチックなシーンから始まって、那戦の腹黒いショー、若問の襲撃未遂まで、息つく暇もなかったよ。特に霍擎雲が若問と取引する場面は痺れたね。敵だった相手と手を組むとか、リスク高すぎだろ。でも、それくらい切羽詰まってるってことだよな。一方で、格心薇が青楼に売られてたのはキツい。彼女、これからどうなっちまうんだ。那戦も弟が生きてるかもって疑い始めたし、物語が一気に動き出した感じがする。

つづく