あらすじとネタバレ

スー・ニエンの誘いと市場の騒動

スー・ニエンが、弟のアシナ・シンイーに接触してきた。表向きは君に一目惚れしたって感じの手紙でね。風月閣で会いたいらしい。でも、本当の狙いは姉のアシナ・ユエリンに近づくことだ。シンイーは何か裏があると感じつつも、好奇心で約束の場所へ向かう。ユエリンは弟が面倒に巻き込まれないか心配で、こっそり後をつけた。

その途中、市場でとんでもない光景を目にする。金持ちの商人が、東瑜(とうゆ)出身の女性奴隷を競売にかけていたんだ。この女性、本当はもう身代金を払って自由になるはずだった。なのに商人は約束を破って彼女を解放しない。東瑜(とうゆ)の人間は北朔(ほくさく)じゃ賤民だなんて言い放つ始末。これにはユエリンとシンイーも黙っていられなかった。二人は女性を助けようと割って入り、言うことを聞かない商人を叩きのめす。結局、巡回中の役人に見つかって、二人そろって牢屋行きだ。まあ、自業自得っちゃ自業自得か。

牢屋での出会いとガオ・ルオイーの罠

牢屋の中で、ユエリンはさっきの女性奴隷、チーユンから話を聞く。北朔(ほくさく)では、東瑜から来た人々が賤籍として差別されている現実を。自分の国の民がこんなひどい目に遭っているなんて、ユエリンは初めて知った。王女として、彼女の心はめちゃくちゃ痛んだだろうな。

その頃、北王府では別の動きがあった。ジョウ・シーユーに想いを寄せるガオ・ルオイーって女がいる。彼女はユエリンの存在が邪魔で仕方ない。ユエリンとシンイーが捕まったと聞き、シーユーが留守にしているのをいいことに、とんでもない計画を立てる。ユエリンに思い知らせてやろうってわけだ。ガオ・ルオイーは手下を北王府の護衛に見せかけ、牢屋へ送り込んだ。助けに来ましたって顔で二人を連れ出し、夜の荒野へ。そこで痛めつけるつもりだったんだ。

再びのループとシーユーの救出劇

ここからがすごい。ガオ・ルオイーの手下に連れ出された馬車の中で、ユエリンは刺客に腹を刺されてしまう。そこにシーユーが駆けつけるんだけど、時すでに遅し。ユエリンが息絶えるのを見たシーユーは、ためらうことなく自らの命を絶った。ユエリンを追ったんだ。

そして、いつものリセット。二人は一緒に過去に戻る。未来を知っているユエリンは、今度は失敗しない。シンイーと協力して、刺客の正体を現した御者を馬車から蹴り落とす。そこにシーユーがタイミングよく現れて、御者を捕らえた。尋問すると、やっぱり黒幕はガオ・ルオイーだった。もうバレバレだよ。

それぞれの思惑と新たな約束

王府に戻ったユエリンとシーユー。お互い、まず相手の無事を探し回る。顔を合わせた瞬間、やっと安心したように息をつくんだ。もう言葉にしなくても、お互いの気持ちは分かり合ってるよな。ユエリンは、牢屋で聞いた東瑜の民の境遇をシーユーに話した。王女として、彼らを救う責任がある、と。そして、賤籍から抜け出す方法を探すのを手伝ってほしいと頼んだ。

シーユーはユエリンを部屋に送り届けた後、すぐガオ・ルオイーの元へ向かう。王女暗殺未遂なんて、とんでもないことだからな。ガオ・ルオイーはしらを切ろうとする。でも、シーユーが現場で見つかったガオ家特有の暗器を突きつけると、もう言い逃れできない。シーユーは冷たく彼女に皇宮へ帰れと命じた。自業自得だ。

一方、暗殺計画がまた失敗したことで、裏で糸を引くジョウ・ジンユエンは激怒。実行犯のリン・スーは、ユエリンとシーユーがまるで未来を予知しているかのように危機を回避するのが不思議でならなかった。必ず真相を突き止めると誓う。物語は、まだまだ複雑に絡み合っていく。

今回のエピソードについての感想

いや、今回も濃かったな。まず、ユエリンがただ守られるお姫様じゃないってことがはっきりした。自分の国の民が異国で苦しんでいると知って、何とかしなきゃって立ち上がる姿は、王女としての自覚が芽生えた瞬間だ。これまでの彼女とは、もう別人だよ。

それから、やっぱりループの使い方がうまい。ユエリンが刺されて、それを見たシーユーが後を追って自害するシーン。あそこは息を飲んだ。彼のユエリンへの想いの深さが一瞬で伝わってきた。リセット後、今度はユエリンが機転を利かせて危機を回避する展開もいい。二人が協力することで、運命を乗り越えていく感じがたまらない。

ガオ・ルオイーの登場で、恋のライバル関係もはっきりしてきた。ただ、彼女の計画はちょっと浅はかだったかな。シーユーの怒りを買って王府を追い出されるなんて、小物感がすごい。まあ、こういう分かりやすい悪役がいると、話が引き締まるよな。ユエリンとシーユーの関係が深まる一方で、周りの陰謀もどんどんきな臭くなってきて、目が離せない。

つづく