第24話 あらすじとネタバレ

婚礼の裏で動く男

玄烈(げんれつ)が一緒にいるところに、祁民(きみん)が現れた。祁民(きみん)はわざと玄烈(げんれつ)に聞こえるように言う。俺と君綺羅(くんきら)はもうすぐ結婚するんだと。玄烈はショックを受けている。君綺羅はその場を去った。彼女は祁民を責めなかった。この結婚は王の命令だ。いずれ玄烈も知ることになる。隠し通せる話じゃない。

そんな中、君綺羅の父が帰ってきた。君綺羅は自分のせいで父や君家の商売に迷惑をかけたと謝る。父は娘を一切責めなかった。二番目の姉は、君綺羅のために婚礼衣装を縫ってくれる。姉妹たちはこの結婚を喜んでいた。祁民は幼なじみだし、姉にずっと優しかったから。

結婚式が近づく。君綺羅は美しい婚礼衣装を見つめていた。かつて玄烈が自分に誓ってくれた言葉を思い出す。ふと振り返ると、そこに玄烈が立っていた。玄烈は君綺羅を強く抱きしめる。君が本心で嫁ぐわけじゃないことは分かっている君綺羅は彼の腕を振りほどいた。そして、着替えるために婚礼衣装を手に取った。

まさかの花嫁すり替え事件

ついに結婚式当日。祁民の花嫁を迎える行列が、君家の門の前で待っている。君綺羅の妹たちが部屋を訪ねると、姉はもう婚礼衣装を着て座っていた。妹たちは花嫁を支え、式場へと向かう。

儀式は滞りなく進んだ。いよいよ祁民が花嫁のベールを上げる瞬間。その時、花嫁が自らベールを上げた。祁民は言葉を失う。そこにいたのは、君綺羅ではなかった。青蔻(せいこう)だった。祁民は激しく怒る。これまでの苦労がすべて水の泡になった。

青蔻(せいこう)は平然としている。彼女にしてみれば、祁民はもともと自分の夫になるはずの男。これで正式に夫婦になった、とさえ思っている。

玄烈、まさかの潜入作戦

本当の君綺羅はどこにいたのか。式の直前、玄烈が彼女を気絶させて別の場所に連れ去っていた。目を覚ました君綺羅は激怒する。玄烈は必死に彼女をなだめた。落ち着きを取り戻した君綺羅は、結婚の本当の理由を打ち明ける。これは王の命令。王は君家を信用しておらず、謀反を疑っている。この結婚に逆らえば、君家一族が滅ぼされるかもしれない。

玄烈は君綺羅と共に戦うと誓う。必ず解決策を見つけると約束した。翌日、二人が君家に戻ると、とんでもない事実を知る。祁民と結婚したのは青蔻だった。この花嫁すり替えは、玄烈にとっても予想外の出来事だった。

青蔻が自分で計画したことだった。彼女はずっと部下に君綺羅と祁民を監視させていた。君綺羅が消えたと知るや、自分が身代わりになることを決めた。祁民が自分のものになれば、方法は問わない。

事態は複雑になった。王の命令に背いたことにはできない。君綺羅と祁民は、表向きは夫婦のふりを続けるしかない。ちょうど南北の和平交渉が重要な時期だ。玄烈は君綺羅に頼む。青蔻をしばらく君家に住まわせてほしい、と。君綺羅はその頼みを受け入れた。

その頃、三番目の妹は牢にいる羅奇(らき)を迎えに行く。すっかり忘れるところだった。牢の前で待ちくたびれた羅奇(らき)は、乞食と間違えられていた。三妹は彼を慰める。これからは私についてくれば、お金も嫁も手に入るわよ

羅奇は君家の使用人として働くことになった。早速、玄烈が彼に頼みごとをする。自分も君家に住み込めるように手伝ってくれ、と。羅奇は玄烈の狙いをすぐに理解した。彼は玄烈を三妹に紹介する。俺の同郷の者なんです。どうか彼もここで雇ってください二人は三妹の前で一芝居打った。あらかじめ用意していた契約書まで見せる。もし理由なく解雇されたら、君家は百金を支払うという内容だ。人の良い三妹は、彼らの真剣な様子に心を動かされる。契約書に判を押し、二人を雇うことを決めた。こうして玄烈たちは、まんまと君家に潜入することに成功した。

第24話の感想

いやあ、今回はとんでもない展開だったね。結婚式での花嫁すり替えなんて、ドラマの王道だけどやっぱり面白い。青蔻の執念がすごい。彼女の行動力には脱帽するよ。祁民は完全に振り回されていて、ちょっと気の毒に思えてくる。まあ、自業自得な部分もあるけど。

玄烈のやり方もかなり強引だ。愛する人を気絶させて連れ去るなんて、一歩間違えばただの犯罪者。でも、それだけ君綺羅を失いたくないっていう気持ちが伝わってきた。彼の必死さが胸を打つ。

そして最高だったのが、ラストの潜入作戦。羅奇と組んで、人の良い三妹を丸め込むシーンは笑えた。使用人になりすまして君綺羅のそばにいようとするなんて、玄烈の発想が斜め上すぎる。これから君家を舞台に、玄烈、君綺羅、祁民、青蔻の四角関係がどうなるのか。一つ屋根の下で繰り広げられるであろうドタバタ劇が、今から楽しみで仕方ない。

つづく