父の汚名をそそぐため、葉平安(よう・へいあん)は黒幕を追い詰める証拠集めに奔走する。だが、敵である元少城(げん しょうじょう)の非情な手によって、重要な証人を失ってしまう。計画に狂いが生じ、絶体絶命のピンチに。

そんな中、平安は自らの危険も顧みず、別の証拠を手に皇帝への直訴を試みる。彼女の真の目的は、敵をすぐに倒すことではない。巨大な悪の組織に、静かだが確実な一撃を加えることだった。一方、平安の存在を危険視する元少城も、彼女を潰すために新たな罠を仕掛ける。新たな協力者も現れ、物語はさらに複雑に動き出す。

「掌心」あらすじネタバレ2話

やあ、待たせたな。早速『掌心』第2話の話をしようか。今回も葉平安(よう・へいあん)の頭のキレが半端じゃない。敵も味方もどんどん出てきて、話が一気に動き出したぜ。

第2話:証拠はどこだ?

消えた証人と新たな証拠

前回、葉平安(よう・へいあん)が助けた鄭元(てい・げん)は殺された。彼の告発状は偽物とすり替え済みだ。でも、それだけじゃ足りない。平安は部下の采蓮(さいれん)に、もう一人の重要人物、曾轩(そうけん)を追わせる。

采蓮(さいれん)はあっさり見失っちまう。平安はすぐに気づく。曾轩(そうけん)は敵のボス、元少城(げん しょうじょう)の屋敷に逃げ込んだんだと。采蓮に今度は元少城(げん しょうじょう)の屋敷を張らせる。いつ出てくるか見張るためだ。

もう一つの証拠は、杜梁(と・りょう)が横領した軍資金。その金には特殊な印がついてる。だから杜梁(と・りょう)は、一度溶かして作り直すはずだ。平安の叔母、顧二娘(こじじょう)が裏社会の情報屋老鬼(ろうき)を使ってその溶銀工場を探し当てる。場所は東の郊外。平安は叔母に頼んで、工場を監視してもらう。着々と外堀を埋めていく感じ、たまらないよな。

元少城の非情な一手

一方、敵の元少城も動く。彼は杜梁の目の前で鄭元(てい・げん)の告発状を燃やしてみせた。これで杜梁の信頼をがっちり掴む。その見返りに、杜梁の義理の息子が経営する賭博場を手に入れた。こいつも相当なキレ者だ。

そして平安の計画に最大の誤算が起きる。元少城が、証人になるはずだった曾轩を殺害した。采蓮がその事実を平安に伝える。これで証拠を揃える時間がなくなった。平安は冤罪で捕まるかもしれない。元少城は、平安を完全に潰すつもりだ。

安心館の騒動と平安の機転

元少城はさらに手を打つ。部下の斉君山(せいくんざん)に命じて、一人の男をけしかけた。郭義(かくぎ)という、世の中に不満を持った受験生だ。郭義(かくぎ)は平安が営む安心館の前で騒ぎを起こす。平安の足止めが目的だ。

騒ぎは大きくなり、郭義は平安を人質に取る。普通ならパニックだよな。でも平安は違う。冷静に郭義を言葉でなだめる。彼の不満や苦しみを聞き、理路整然と説得するんだ。郭義はついに武器を捨て、泣き崩れた。

そこに役人の海宜平(かいぎへい)が駆けつける。平安は捕まった郭義のために情けを乞う。その姿を見て、海宜平(かいぎへい)は平安の人の心を動かす力に感心する。平安はピンチをチャンスに変え、有力な役人からの信頼まで勝ち取った。運だけじゃない。彼女の度胸と頭脳の勝利だ。

皇帝への直訴

平安はすぐに行動を起こす。郭義が持っていた記録帳を手に、皇宮へ向かった。門番にもう時間外だと止められる。それでも彼女は引き下がらない。必死に食い下がり、皇帝への面会を許される。

平安は皇帝に二つの証拠を見せる。一つは郭義の記録帳。これであの夜、時刻を知らせる役人がわざと時間をずらしていたことが証明された。鄭元が殺されたとされる時間、平安にはアリバイがあったんだ。

もう一つは、以前すり替えておいた鄭元の本物の密書。もちろん、平安も分かってる。これだけで皇帝が杜梁を罰することはない。敵の勢力はあまりに大きい。でも、これで皇帝の心に疑いの種を蒔くことができる。平安という存在を強く印象付けられる。彼女の本当の狙いはそこにあった。

第2話の感想:静かなる頭脳戦の幕開け

いや、今回もすごかったな。平安の先を読む力が本当にえぐい。彼女はただ復讐に燃えてるだけじゃない。二手三手先を読んで、冷静に駒を進めていく。敵の元少城が力でねじ伏せようとするのとは対照的だ。彼の冷酷さも際立ってたけど、平安の静かな戦略の前ではどうなるか。

特に安心館での騒動はしびれた。人質に取られても全く動じない。相手を言葉だけで丸め込んで、さらに味方まで作ってしまう。普通のドラマなら絶体絶命のシーンなのに、彼女にとってはただの計算のうち。見ていて爽快だったよ。

最後に万国香の歌姫、霓裳(げいしょう)っていう新しいキャラも出てきた。彼女も何かを企んでいて、平安に協力を持ちかける。敵も味方も一筋縄ではいかない連中ばかりだ。この静かで知的な戦いがどう転がっていくのか、本当に目が離せない。

つづく