あらすじとネタバレ
隠されていた、一番つらい真実
ついに来たか、って感じの回だったな。シーファンはホテルを正式に辞めた。留学のビザ申請も無事に完了。これで夢に向かって一直線、のはずだった。
スーイエを迎えに病院へ行ったんだ。軽い気持ちでね。でも、そこで見ちゃった。スーイエと、退院しようとしてる自分の母親の姿を。その瞬間、シーファンは全部察したと思う。母親の病気のことを、スーイエはずっと知ってたんだ。
シーファンはスーイエを庭に呼び出す。もう隠せないと観念したスーイエは、すべてを打ち明けた。母親が乳がんであること。それを知ってて黙っていたこと。
シーファンは泣き崩れた。大切な人を失うかもしれない恐怖。一番近くにいた恋人に裏切られたような気持ち。なんで黙ってたの!ってスーイエを責める。これはもう、仕方ないよ。誰だってそうなる。
揺れる心と、二人の絆
スーイエは必死に謝る。母親の病状は希望が持てること。黙っていたのは、母親本人に強く頼まれたからだって説明した。でも、パニック状態のシーファンには届かない。彼女は走り去ってしまう。
我に返ったシーファンも、自分の態度を反省する。スーイエだけが悪かったわけじゃない。冷静になって、二人はちゃんと仲直りした。この二人はやっぱり強いな。
シーファンは家に帰って、もう知らないフリをやめた。両親の前で、母親の病気のことに触れたんだ。一緒に治療をがんばろうって母親を励ます。家族みんなで、やっと同じ方向を向けた瞬間だった。
夢か、家族か。シーファンの決断
母親の病状は、幸いにも早期発見だった。スーイエの診断では、完治率は95%。みんな少しだけホッとする。でも、シーファンの心は全然晴れない。
そんな時、ついに留学ビザが下りた。パスポートが家に届く。夢への切符を手にしたんだ。普通なら飛び上がって喜ぶはずだよな。
でも、シーファンは喜べなかった。病気の母親を日本に置いて、自分だけ海外へ行くなんてできない。彼女は、届いたビザの書類をビリビリに破いてゴミ箱に捨てた。
その夜、シーファンの家の片付けを手伝っていたスーイエが、ゴミ箱の中の破れた書類を見つける。彼はシーファンの決断に気づいた。でも、何も言わない。ただ、母親の体を気遣うシーファンの姿を、複雑な表情で見つめてるだけ。この沈黙が、逆にめちゃくちゃ切なかった。
第26話の感想
今回はシーファンにとって、本当に過酷な回だった。母親の病気を知った時の衝撃と、スーイエへの怒り。あの感情の爆発は、見ていて胸が苦しくなったよ。でも、すごくリアルだった。誰かを一方的に悪者にするんじゃなくて、それぞれの立場や想いがちゃんと描かれてるのがこのドラマの良いところ。スーイエだって、母親の願いと恋人への誠実さの間で板挟みになってたわけだからな。
一番グッときたのは、やっぱりシーファンが留学を諦めるシーン。夢だったはずのビザを破り捨てるって、相当な覚悟だよ。セリフは何もないのに、彼女の今は家族が一番大事っていう強い意志が痛いほど伝わってきた。そして、それに気づきながらも黙って見守るスーイエの優しさ。彼はシーファンの決断を尊重したんだ。
この試練を乗り越えることで、シーファンは人としてすごく成長したと思う。二人の関係も、ただの恋人同士から、もっと深いところで繋がった家族みたいな存在に変わったんじゃないかな。重いテーマだったけど、キャラクターの心の動きが丁寧に描かれていて、めちゃくちゃ見ごたえのある回だった。
つづく

