あらすじとネタバレ
シーファンの新しい一歩
家に帰ってきた沈惜凡(シェン・シーファン)の顔が、やけにスッキリしてる。それを見た両親は、てっきり元カレとヨリを戻したんだと勘違い。まあ、そう思うのも無理はないか。
昼休み、シーファンは友達の許向雅(シュー・シアンヤー)、林億深(リン・イーシェン)とお茶してる。手元には何蘇葉(ホー・スーイエ)からもらったミントキャンディ。向雅はスーイエの動画を見てイケメンじゃんって大騒ぎ。シーファンに新しい恋を始めろってけしかける。
シーファンはただの友達だってばと必死に否定。そもそも今、留学の申請をしてる最中。受かったら遠距離恋愛なんて無理だろ、って話だよね。その帰り道、向雅はまだ諦めきれずに林億深(リン・イーシェン)と二人の噂話。シーファンが留学のことばかり考えてるから、せっかくの縁を逃すかもってもったいながってる。
立ちはだかる壁と、思わぬ味方
その夜、シーファンはついに両親に本当のことを話した。元カレとは別れたこと。それから、海外に留学したいこと。両親は娘を心配する気持ちと、年齢を考えたときのキャリアの不安を口にする。留学には、もちろん大反対だ。
親を説得できなくて、シーファンは心底疲れ果ててしまう。一人でマンションの下でぼーっとしていたら、偶然スーイエに会った。これはもう運命ってやつかな。
スーイエは落ち込むシーファンを見て、気分転換に連れ出してくれる。行き先はまさかの麻辣燙(マーラータン)の店。しかもシーファンに出されたのは、辛さも油も控えめな山芋の白湯スープ。漢方医らしい気遣いってわけだ。
深夜の麻辣燙と、心の共有
優しいスープを飲みながら、シーファンは自分の気持ちを全部吐き出した。留学したい本当の理由。両親に反対されて、どうしたらいいか分からないこと。
その話を聞いて、スーイエも自分の過去を語り始める。彼も昔、進路で親と意見が割れたらしい。母親は漢方医になってほしかった。父親は西洋医の道を用意していた。でもスーイエは、化学療法で苦しむ母親の姿を間近で見ていた。だから、最終的に漢方医の道を選んだんだ。自分のやりたいことを見つけるために。
スーイエはシーファンに言う。選択肢は二つだけだ。親の言う安定した道を選ぶか、自分のために一度きりの勝負に出てみるか。彼が診てきた患者の多くは、人生の最後に何かしらの後悔を抱えていた。後悔したくないなら、自分の心に従うしかない。彼の言葉が、シーファンの心に深く響く。
決意、そして夜明けの約束
家に帰ったシーファンは、もう一度両親と向き合った。今度申請する大学は、国内トップクラスの学校だと伝える。もし失敗しても、文句も後悔も一切ない。その覚悟が伝わったんだろう。両親はついに彼女の留学を応援すると言ってくれた。
シーファンはすぐにスーイエにLINEで報告する。でも、なかなか返信が来ない。心配になって外に飛び出すと、スーイエが一人でスケボーに乗って気持ちを紛らわせていた。彼も父親とのことで、色々と思うところがあったみたいだ。
シーファンは息を切らしながら、両親の許可が出たことを伝える。その知らせを聞いて、スーイエは彼女を車に乗せて湖へ向かった。静かな湖畔で、二人は一緒に日の出を見ることにする。スーイエは、シーファンが自分を元気づけるために付き合ってくれていることに気づいて、少し感動してる。彼が買ってきた温かい朝食を二人で食べながら、昇ってくる朝日をただ黙って見ていた。
雨の中の試練
季節は秋へ。最初の大雨が降った日、シーファンはひどい生理痛に襲われる。そんな時に限って、客が指輪をなくしたと大騒ぎ。彼女は土砂降りの中、庭を必死に探しまわる。なんとか指輪は見つかった。トラブルは解決したけど、シーファンの痛みはひどくなるばかり。休憩室で一人、スーイエからもらった匂い袋を握りしめて、ぼーっとするしかなかった。
第5話の感想
今回は、シーファンとスーイエの関係がぐっと深まった回だったね。ただの友達から、お互いの人生に踏み込んで支え合うパートナーへと変わりつつある感じがすごく良かった。スーイエが自分の過去、特に父親との確執を打ち明けたのは大きい。彼がただの優しい漢方医じゃないってことが分かって、キャラクターに深みが出た。
深夜の麻辣燙のシーンは最高だったな。派手なデートじゃなくて、弱った心に染みる白湯スープっていうのが二人らしい。そこで本音を語り合って、距離が縮まっていく。すごくリアルで、見ていてドキドキしたよ。
シーファンが自分の夢に向かって、親を説得して一歩踏み出した姿にはグッときた。スーイエの言葉が彼女の背中を押したんだよね。そして、二人で見た日の出。あれはもう、新しい始まりの象徴だ。最後の生理痛のシーンは、夢に向かう道のりが甘くないっていう現実を見せつつも、彼女のそばにはもうスーイエの存在があるんだってことを感じさせてくれた。
つづく