感覚を取り戻したい陌軽塵(はくけいじん)と、借金をチャラにしたい林池(りんち)。
二人の利害が一致し、奇妙な同居生活のルールが決められます。
しかし、陌軽塵の解釈は林池の予想をはるかに超えていました。
逃げ出したいのに逃げられない!
さらに、林池の師匠たちも動き出し、物語はより賑やかになっていきます。
「初恋ロマンス」あらすじネタバレ2話
感覚を取り戻すための契約
林池(りんち)にとって特別な存在であることを悟りました。
彼が感覚を得るためには、自分が必要なのです。
そこで彼女は、ここぞとばかりに条件を出します。私を殴ったり罵ったりせず、大切に扱ってください陌軽塵(はくけいじん)はその要求をあっさり承諾。
でも、ただ優しいだけではありません。私が必要なときは、いつでもすぐに来ることそう条件を付け加え、林池(りんち)を縛り付けるのでした。
そんな中、陌軽塵(はくけいじん)の弟である姫定欒(きていらん)がお見舞いにやってきます。林池(りんち)はその隙に、どうにかして彼との距離を保つ方法はないかと考えを巡らせていました。触れられるたびにドキドキするし、自由がないのは困りますからね。
初めての痛みと弟の誤解
弟の相手をしている最中も、陌軽塵の頭の中は林池でいっぱいです。
林池が眠っている姿を見て、思わず口元に触れようとしたその時。
ガブッ!
なんと林池が寝ぼけて彼の指を噛んでしまったのです。
指に走る鋭い感覚。これが痛みというものなのでしょうか。陌軽塵は不思議そうに弟に尋ねます。お前も女子に噛まれたことがあるか?
弟の姫定欒(きていらん)は、普段から兄を崇拝しつつも恐れています。突然の質問にドギマギして、慌てて否定するのが精一杯でした。弟にとって兄は俗世を超越した存在。兄が煩悩や悩みを口にすることさえ、高尚な修行の一環だと勘違いして感動してしまうのでした。
師匠の脱獄と借金の罠
一方、牢獄に捕らえられていた林池の師匠・荘塵(そうじん)。
弟子の杜若(とじゃく)の手引きもあり、仲間の裘婉(きゅうえん)の手によって見事脱獄に成功します。
彼らは姫定欒(きていらん)の馬車にわざとぶつかる当たり屋作戦を決行。
姫定欒に取り入り、屋敷に入り込む約束を取り付けました。
無墨山荘では、林池が自分の借金を陌軽塵に肩代わりさせようと画策していました。借金を返して、指名手配も取り消してくれたら嬉しいな陌軽塵はこれも快諾します。
林池はこれで自由になれる!と大喜び。しかし、世の中そんなに甘くはありませんでした。陌軽塵は、彼女の借金をすべて返済した上で、こう告げたのです。これでお前の借金主は私だ。完済するまでここで働いて返せ
逃げようとする林池ですが、山荘の警備は鉄壁。結局、彼のそばから離れられない運命になってしまいました。
深夜の模様替えと手繋ぎ睡眠
夜になり、寝る時間になっても攻防戦は続きます。
林池は私の部屋には入らないでと約束させていました。
ところが、陌軽塵は斜め上の行動に出ます。なんと夜中に大工を呼び、林池をベッドごと自分の部屋へ運び込ませたのです!お前の部屋には入っていない。お前が私の部屋に来たのだという屁理屈には、さすがの林池も呆れるしかありません。
仕方なく、ベッドの真ん中にカーテンを引いて境界線を作ります。この線は越えないでくださいね!そう釘を刺したものの、陌軽塵はカーテンの下から手を伸ばし、林池の手をギュッと握りしめます。契約書にはいつでも手を握っていいと書いてありましたからね。
林池のイライラや不快感さえも、陌軽塵にとっては新鮮な感覚として伝わってきます。彼は不思議そうに思うのでした。なぜ彼女は、こんなに不快になる契約を結んだのだろう?林池の叫び声が、夜の山荘に虚しく響き渡ります。
第2話の感想
陌軽塵の天然ドSぶりが炸裂していましたね!
感情がないからこそ、悪気なく林池を追い詰めていく様子が面白すぎます。
部屋に入らないという約束を守るために、ベッドごと移動させる発想には笑ってしまいました。
指を噛まれて痛みを知るシーンも、彼にとっては大きな一歩。
林池にとっては災難続きですが、二人の距離(物理的にも!)が縮まっていく様子にワクワクします。
つづく