ついに全ての因縁に決着がつきます。皇帝がひた隠しにしてきた予言の真実とは?復讐に燃える姫定岳(きていがく)と、彼と対峙する陌軽塵(はくけいじん)。二人の兄弟の運命は、あまりにも対照的な結末を迎えます。そして、感覚を取り戻した陌軽塵と林池(りんち)には、とびきり幸せな新しい未来が待っています。感動のラストシーンをお見逃しなく!

「初恋ロマンス」あらすじネタバレ最終回・24話

戻ってきた感覚と、二人の時間

陌軽塵(はくけいじん)の傷の手当てをする林池(りんち)。なんと、今の陌軽塵(はくけいじん)には痛みを感じる感覚が戻っていました。痛がる彼を見て、林池(りんち)は心配そうに薬を煎じようとしますが、陌軽塵(はくけいじん)はそれを止めます。ただそばにいてほしいそんな彼の願いに、胸が温かくなりますね。

林池(りんち)は、捕らえられた姫定岳(きていがく)のことが気になっていました。皇帝はあの不吉な予言を信じ、陌軽塵を許さないのではないかと不安だったのです。でも、陌軽塵は静かに答えます。皇帝は自分に対して、そのような恐れや敵意は抱いていないはずだと。これからは自由な生活が待っていると信じていました。

皇帝との対峙、明かされる過去

皇后は皇帝のもとへ行き、陌軽塵の感覚がないことを隠していた罪を謝罪します。そこへ陌軽塵も現れました。皇帝は激怒し、皇后が苦しんだのはすべて陌軽塵のせいだと言い放ちます。しかし、陌軽塵は毅然として反論しました。自分は国に災いなど及ぼしていないその言葉に、皇帝はようやく予言など存在しなかったと認め、これ以上この件には触れないよう命じます。

皇后が退出した後、陌軽塵は長年の疑問を皇帝にぶつけました。かつて姫定岳(きていがく)の母が皇后に毒を盛り、そのせいで陌軽塵が感覚を失ったこと。皇帝はそれを知りながら、ずっと黙認していたのです。もう終わったことだとごまかす皇帝。ですが、陌軽塵は納得できません。もし皇帝がもっと早く真実を明かしていれば、母子は何十年も怯える必要はなかったのです。姫定岳(きていがく)だって、予言を信じて多くの人を殺めずに済んだはずです。

皇帝は息子たちを傷つけたくなかったと弁明しますが、その優柔不断さが悲劇を生んだのですね。陌軽塵は、父の行動をどうしても理解できませんでした。

復讐の果て、姫定岳の最期

牢獄にいる姫定岳のもとへ、陌軽塵が毒酒を持って現れます。それが皇帝が彼に与えた、最後の慈悲でした。姫定岳は死にたくない、母の仇を討つまではと抵抗します。そこで陌軽塵は、残酷な真実を告げました。

実は、皇帝は予言が嘘だと最初から知っていたのです。姫定岳の母と祖母が処刑されたのは、彼ら一族が皇后と皇子を陥れようとしたから。つまり、皇帝は幼い姫定岳を守るために、あえて真相を伏せていたのでした。

真実を知った姫定岳は愕然とします。自分の復讐心は、すべて誤解の上に成り立っていたのです。愛する凌燕(りょうえん)を死なせたのも、結局は自分自身だったと気づきました。絶望の中、彼は毒酒をあおります。薄れゆく意識の中で、彼は凌燕(りょうえん)の幻を見ました。二人は手を取り合い、静かに旅立っていったのです。

それぞれの幸せな結末

事件が解決し、陌軽塵にはいつでも東宮(皇太子の住まい)に戻れるという許可が下りました。

一方、街の酒楼では、林池の師匠である荘塵(そうじん)が大口を叩いていました。わしは国丈(皇帝の義父)だぞ!周囲を怖がらせていたところへ、杜若(とじゃく)がやってきます。彼女は容赦なく荘塵を捕まえ、大理寺へと連行していきました。この二人のやり取り、相変わらずコミカルで笑えますね。

そして、裘婉(きゅうえん)の恋の行方はどうなったでしょうか。姫定欒(きていらん)が職人を連れて屋敷の修繕を始めたため、裘婉(きゅうえん)は追い出される!と勘違いして落ち込みます。でも、それは彼女との新居を整えるためでした。姫定欒(きていらん)は全財産をはたいて買った玉佩(ぎょくはい)を贈り、プロポーズします。君がもっと楽に暮らせるようにその不器用で誠実な愛に、裘婉(きゅうえん)も涙ながらに頷くのでした。

新しい命、そして未来へ

平和な日々が戻り、林池に異変が起きます。食べ物を口にすると吐き気が止まりません。荘塵が脈を診ると、なんとご懐妊!周囲は大喜びですが、陌軽塵だけは少し複雑な表情です。みんなが林池とお腹の子ばかり気にかけるので、やきもちを焼いてしまったのです。二人だけで静かに暮らしたいのにそんな子供っぽい彼を、林池は優しくなだめます。子供もあなたと同じくらい大切にするわ

そして月日は流れ、出産の時が訪れました。部屋の外で落ち着きなく歩き回る陌軽塵。やがて元気な産声が響き渡り、男の子が誕生します。愛する人と家族に囲まれ、二人の物語は幸せに包まれて幕を閉じました。

第24話の感想

ついに完結!陌軽塵に痛覚や感情が完全に戻ったことで、林池への愛がより深く感じられる最終回でした。特に、やきもち焼きなパパになるシーンは微笑ましくて最高です。一方で、全ての元凶が皇帝の事なかれ主義だったことにはモヤモヤしましたが、姫定岳の最期が切なく描かれていたので救われました。笑いあり涙あり、最後はみんなが笑顔になれる素敵なハッピーエンドでしたね。

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