容疑者として浮上した女性医師イエ・メイリー。彼女の口から語られたのは、メイバオ一家との壮絶で悲しい過去でした。なぜ赤の他人である彼女が子供たちを育てたのか? そして、メイバオと弟が離れ離れにならざるを得なかったあの日の列車での出来事とは? 涙なしでは見られない、物語の核心に迫るエピソードです。
「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじネタバレ10話
イエ・メイリーとジョン・メイバオの出会い
医師であるイエ・メイリー(葉美麗(イエ・メイリー))の口から、10年以上前の過去が語られ始めました。当時、彼女は大学を卒業したばかりで、新龍県の病院に配属された新人医師でした。
ある日、ジョン・メイバオが母親のジョン・ジエ(鐘潔)を連れて診察にやってきます。待合室で殺人ミステリー小説を読んでいるメイバオに興味を持ったメイリーは、休憩中に声をかけました。
すると、幼いメイバオは唐突にこう尋ねたのです。結婚した後、男の人が女の人を殴るのは法律違反になりますか?
メイリーは驚きつつも、こうアドバイスしました。もし次にお父さんがお母さんを殴ったら、すぐに110番しなさい
深まる絆と家族の誕生
ある夜勤の日、メイリーは再び傷だらけのジョン・ジエと再会します。しかし今回は違いました。メイバオが教えられた通りに警察に通報していたのです。
ジョン・ジエは泣き崩れながらメイリーに感謝しました。あの子が先生の言うことを聞いていなかったら、私はイェン・ヨンユェン(顔永原(イェン・ヨンユェン))に殺されていたかもしれない
その姿を見て、メイリーは彼女たちを放っておけなくなります。こうして、メイリーはメイバオたち家族の生活に深く関わるようになりました。
母の失踪とメイリーの決断
ある日、ジョン・ジエは実家で家の権利問題を片付けてくると言い残し、メイバオと弟のイェ・シュージュン(葉舒俊)をメイリーに預けて出かけました。
しかし、彼女はそのまま戻ってきませんでした。メイリーは働きながら、幼い姉弟の面倒を見ることになります。
警察には届け出ましたが、法的には他人の子供を勝手に育てることはできません。実は一度、児童福祉施設に電話をかけたこともありました。
でも、電話を切った直後に激しい後悔に襲われたのです。両親を早くに亡くしているメイリーにとって、二人の子供との生活は初めて感じる家庭の温かさそのものでした。
もしお母さんが戻らなくても、私と一緒にいてくれる?メイリーが涙ながらに問いかけると、身寄りのない子供たちは彼女に抱きつき、三人で抱き合って泣きました。
悪夢の再来と母の死
メイリーの話を聞きながら、刑事のヤン・ルイセン(楊蕊森(ヤン・ルイセン)も涙をこらえきれません。
一時は、ジョン・ジエも生活を立て直そうとしていました。仕事を見つけ、家賃を分担し、シュージュンのピアノ代も自分で払おうと努力していたのです。それは、メイバオにとっても人生で一番幸せな時期でした。
しかし、悪夢のような男、イェン・ヨンユェンが再び現れます。彼はまるで癌細胞のように、ジョン・ジエが必死に築き上げた自信を粉々に破壊していきました。
ピアノの音色と絶望の列車
シュージュンのピアノの才能が開花し、コンクールに出場することになりました。ジョン・ジエは貧乏人に芸術を語る資格はないと卑下していましたが、メイリーに励まされ、息子の演奏を聴きに行きます。
美しい音色に感動した彼女は、良い母親になりたいと心から願い、子供たちを連れて逃げる決意を固めました。イェン・ヨンユェンの届かない場所へ行こうとしたその矢先、またしても彼に見つかり、激しい暴力を受けてしまいます。
メイリーは傷ついたジョン・ジエの代わりに、二人の子供を連れて列車に乗り込みました。逃げる手はずを整えていたのです。
しかし、車中でメイリーの携帯が鳴ります。病院からの電話でした。ジョン・ジエが飛び降り自殺をしました
その言葉を聞いたメイバオは、何かに突き動かされるように列車を降りました。そして、閉まりかけたドア越しにメイリーに叫んだのです。弟をお願い! 彼を必ずピアニストにして!
これが、姉弟が離れ離れになった悲しい真実でした。すべてを語り終えたメイリーは、刑事たちにどうか真犯人を見つけてくださいと懇願するのでした。
第10話の感想
あまりにも救いのない展開に、胸が張り裂けそうでした。母親のジョン・ジエが、DV男の呪縛から逃れようとしては引き戻される姿がリアルで辛すぎます。そして、幼いメイバオが弟の未来を守るために、自分だけ地獄(母の死の現場)に残る選択をしたシーン。あの瞬間の彼女の絶望と強さを思うと、涙が止まりません。イェン・ヨンユェン、本当に許せませんね。
つづく

