世界的ピアニストの弟・葉舒俊(イエ・シュージュン)への聴取が始まります。彼は姉が死んだのは自分のせいだと語り、姉弟の過酷な幼少期が明らかになります。一方、刑事たちは二人の故郷を訪れ、父親による凄惨な虐待の事実を知ることに。天才ピアニストの音色に隠された、悲しい過去とは一体何だったのでしょうか?

「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじネタバレ11話

弟の悲痛な叫び

物語は、世界的ピアニストである葉舒俊(イエ・シュージュン)の演奏会前から始まります。本番直前、姉の鐘美宝(ジョン・メイバオ)から電話がかかってきました。彼女はいつものように優しい口調で、弟の体調や食事を気遣います。

しかし、葉舒俊は姉の様子がどこかおかしいと感じ取ったのでしょう。ステージを降りるとすぐに折り返しの電話をかけますが、繋がりませんでした。

そこへ、鍾敬國(ジョン・ジングオ)刑事が現れます。彼は葉舒俊の母である葉美麗(イエ・メイリー)に面会したことを告げ、事情聴取を始めようとしました。これに対し、葉舒俊は感情を爆発させます。

興奮する彼を落ち着かせようと、楊蕊森(ヤン・ルイセン)刑事が二人きりで話を聞くことに。そこで彼は、あまりにも悲しい言葉を口にします。僕がピアノなんて習わなければ、姉さんは死なずに済んだんだと。

姉弟だけの秘密のピアノレッスン

葉舒俊の回想は、幼い頃の記憶へと遡ります。当時、ピアノを弾くことは彼にとって唯一の救いでした。

美宝は弟のために掃除当番を代わってあげたり、友人の薇薇(ウェイウェイ)の身代わりとして弟にピアノを弾かせたりしました。なんと、カツラを被った葉舒俊が薇薇のふりをしてレッスンを受けていたのです。薇薇の祖母は目が悪く、その入れ替わりに全く気づきませんでした。

葉舒俊は紙鍵盤で指の練習をし、薇薇との賭けで小遣いを稼ぐ日々。しかし、ある日その秘密がバレてしまいます。薇薇は転校させられ、葉舒俊はピアノを弾く場所を失ってしまいました。

それでも美宝は、ピアノを弾いて楽しいなら、周りのことなんて気にしないでと弟を励まし続けます。その後、二人は写真館の店主の好意で、古いピアノを譲り受けることができました。姉の無償の愛が、彼の才能を支えていたんですね。

故郷で明らかになる悪魔の所業

場面は現在に戻り、刑事二人は姉弟が育った町へ向かいます。学校の教師の証言から、ある老人・宋(ソン)さんの存在が浮上しました。

宋さんは、当時の父親・顔永原(イェン・ヨンユェン)のことを悪魔だと断言します。顔永原(イェン・ヨンユェン)は町の人々の前で子供たちを殴りつけ、あろうことか、姉弟の大切なピアノに火を放って燃やしてしまったのです。

数年後、顔永原(イェン・ヨンユェン)一家は引っ越しましたが、宋さんは燃え残ったピアノを買い戻していました。そして最近になり、葉舒俊がそのピアノを引き取りに来たといいます。彼は、あの忌まわしい記憶が刻まれたピアノを、あえて手元に置こうとしたのです。

事件当夜の記憶と沈黙の理由

精神的に不安定になっている現在の葉舒俊。彼の脳裏には、美宝が亡くなったあの夜の記憶が蘇っていました。

実はあの日、演奏会を終えた彼は摩天楼のタワーに戻っていたのです。しかし、そこで隣人の作家・呉明月(ウー・ミンユエ)に引き止められました。何も話してはいけない美宝はあなたを守るためにやったのよ

呉明月はそう言って彼を抱きしめ、秘密を守るよう諭しました。姉が自分のためにどれだけの犠牲を払ったのか。そして、あの悪魔のような父親の顔。全てを思い出し苦悩する葉舒俊は、ついに楊蕊森(ヤン・ルイセン)刑事に電話をかけます。姉さんのことを話したいと。

第11話の感想

今回は、美宝の弟への愛情の深さに涙が止まりませんでした。自分の時間を犠牲にしてまで弟の夢を守ろうとする姿は、まさに母親代わりですよね。それだけに、父親がピアノを燃やすシーンの残虐さが際立ちます。子供の夢を物理的に焼き払うなんて、本当に許せません。そしてラスト、まさか葉舒俊があの夜タワーにいたとは!呉明月が彼を止めた理由も気になりますし、姉弟を巡る悲劇の全貌が少しずつ見えてきて、胸が締め付けられる思いです。

つづく