毒酒により命を落としたと思われた劉娥(りゅうが)ですが、実はある人物の手引きにより一命を取り留めていました。しかし、身分を隠し香児(こうじ)という偽名で生きることを余儀なくされます。一方、最愛の人を失ったと信じ込む元侃(げんかん)は、失意の中で望まぬ結婚をさせられることに。そんな中、皇宮では恐ろしい陰謀が動き出し、衝撃の事件が起こります。
「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」あらすじネタバレ2話
引き裂かれた二人と、新たな名前
望まぬ婚姻
元侃(げんかん)は怒りに震えながら皇帝のもとへ駆け込みました。
なぜ、潘(はん)氏の娘を娶らねばならないのですか!
劉娥(りゅうが)を失った悲しみの中にいる彼にとって、この命令は到底受け入れられるものではありません。
しかし、皇帝・趙光義(ちょうこうぎ)の決意は固いものでした。皇帝は占いを信じ、潘玉姝(はんぎょくしゅ)を帝位に就かせる助けとなると思い込んでいたのです。聖旨が下された以上、誰も逆らうことはできません。乳母や侍女の婉児(えんじ)たちは、不満を抱えながらも婚礼の準備を進めるしかありませんでした。
死の淵からの生還
一方、毒酒を飲まされたはずの劉娥(りゅうが)は、見知らぬ場所で目を覚まします。
そこに現れたのは、かつての同郷の知人、蘇義簡(そぎかん)でした。
彼は獄卒を買収し、毒酒をすり替えて彼女の命を救ったのです。
しかし、劉娥(りゅうが)は公には死んだことになっています。蘇義簡(そぎかん)の手引きで都を離れようとしたその時、彼女の目に飛び込んできたのは、襄王府へと入っていく赤い花嫁の輿でした。潘玉姝(はんぎょくしゅ)が元侃のもとへ嫁ぐ姿を目の当たりにし、劉娥は彼への想いを断ち切る決心をします。
秦王府への潜入
都を去ろうとした劉娥ですが、尾行されていることに気づきます。
とっさに逃げ込んだ先は、なんと皇帝の弟である秦王(しんおう)の屋敷でした。
門衛に怪しまれますが、秦王の幕僚となっていた蘇義簡(そぎかん)が駆けつけ、とっさの嘘で彼女を救います。
この者は香児(こうじ)という名です
こうして劉娥は香児という偽名を使い、秦王府の使用人として身を隠すことになりました。
秦王府での日々
試される忠誠心
秦王府では、皇帝との腹の探り合いが続いていました。
ある宴の席で、劉娥はお茶を点てる役目を任されます。
彼女が見事な手際でお茶を点てていると、秦王がいきなり剣を抜き、舞い始めました。
切っ先が劉娥に向けられますが、彼女は眉一つ動かしません。
その度胸に、秦王は興味を持ちつつも警戒心を抱きます。
一方、秦王妃は劉娥の器用さを大いに気に入っていました。見事な蜀繍(しょくしゅう)の腕前を見た王妃は、劉娥を試すために側室にならないかと持ちかけます。しかし劉娥は、簪(かんざし)を首に当てて自害しようとするほどの勢いでこれを拒絶。この潔さが王妃の信頼を勝ち取り、彼女は王妃の側近として仕えることになります。
屋敷の秘密宝児
ある日、劉娥は屋敷の奥にある刺繍部屋から奇妙な物音を聞きます。
秘密を探るなと蘇義簡に釘を刺されていたものの、好奇心には勝てません。
そこには、秦王の息子である宝児(ほうじ)が閉じ込められていました。
宝児は常人とは異なり、人を噛んだり暴れたりするため、不吉な存在として隠されていたのです。ある時、秦王が逆上して宝児を殺そうと剣を向けますが、劉娥は王妃と共に立ちはだかります。実の息子になんて酷いことを!劉娥が命がけで子供を守り、食事を与えてなだめる姿に、冷酷な秦王もまた、彼女の存在を強く心に刻むのでした。
悲劇の再会と別れ
冷え切った新婚生活
襄王府では、元侃が酒に溺れる日々を送っていました。
潘玉姝(はんぎょくしゅ)との初夜も拒み、彼女には指一本触れようとしません。
劉娥を想い続ける元侃の態度は、プライドの高い潘玉姝の恨みを募らせるばかりでした。
徳昭の死
そんな中、太祖の嫡子である徳昭(とくしょう)が祭祀のために都へ戻ってきました。
彼は帝位継承の有力候補であり、皇帝にとっては目の上のたんこぶです。
しかし、元侃と徳昭は兄弟のように仲が良く、久しぶりの再会を喜び合います。
私は太子になる気などない。お前が継いでくれればそれでいい
そう語る徳昭と酒を酌み交わし、元侃は酔いつぶれてしまいました。
ふと目を覚ますと、元侃の手はなぜか血で真っ赤に染まっています。慌てて周囲を見渡すと、階段の下で徳昭が血を吐いて倒れていました。……なぜ、毒を盛ったのだ徳昭は苦しげにそう言い残し、元侃の腕の中で息絶えてしまいます。
無実を訴える間もなく起きた悲劇。皇帝はこの件を徳昭の服毒自殺として処理し、早々に幕引きを図るのでした。
第2話の感想
劉娥が生きていて本当に良かったですが、元侃とのすれ違いが切なすぎます。目の前で愛する人が別の女性(しかも政略結婚)と結ばれるのを見るなんて、地獄のような光景ですよね。
それにしても、劉娥のスペックが高すぎませんか? 点茶に刺繍、度胸まで満点。秦王府でもすぐに頭角を現すあたり、ただ者ではありません。
ラストの徳昭の死は衝撃的でした。元侃の手についた血、あれは誰の罠なのでしょうか。皇帝の冷徹さが際立つ回でした。
つづく

