どうも!『恋人』の世界にどっぷり浸かっているブロガーです。いやあ、14話は本当に息をのむ展開でしたね…。ジャンヒョンとギルチェ、二人の運命がこれでもかというほど揺さぶられる回でした。それでは早速、胸が締め付けられる14話の世界へご案内します!
地獄の再会とすれ違う心
リャンウムからギルチェが瀋陽にいると知らされたジャンヒョンは、クジャムと共に必死で彼女を探します。まさかと思いながらも奴隷市場に足を踏み入れたジャンヒョンが耳にしたのは、朝鮮の貴族の女性を売るという声…。そこにいたのは、変わり果てた姿のギルチェでした。
ジャンヒョンは彼女を取り戻すために戦いますが、一瞬の隙を突かれて気絶。その間にギルチェは連れ去られてしまいます。
なんとかギルチェの居場所を突き止め、話をする機会を設けたジャンヒョン。彼はなぜ俺を頼らなかった!と怒りをぶつけますが、ギルチェは私たちはもう何の関係もない。あなたに助けを求める資格はないと心を閉ざしてしまいます。彼女のプライドと、ジャンヒョンにだけは惨めな姿を見せたくないという想いが、痛いほど伝わってきますね…。
そんなギルチェに、ジャンヒョンは今回はお前の言うことは聞かない。俺のやりたいようにやると力強く宣言。彼の揺るぎない愛が、再び動き出す瞬間です。
新たな脅威、清の王女
ジャンヒョンは奴隷商人からギルチェを買い戻そうとしますが、商人は一度売ると言った約束を反故にします。ジャンヒョンは圧倒的な力で商人とその手下を制圧し、取引を成立させます。
しかし、安心したのも束の間、ギルチェはジャンヒョンの家から姿を消してしまいます。彼女を連れ去ったのは、なんと清の王女。以前からジャンヒョンに執着していた王女は、ギルチェを自分のものにしてしまったのです。
王女はジャンヒョンに欲しい男が他の女といるくらいなら、殺してしまいたいと、その狂気的な独占欲を露わにします。ジャンヒョンとギルチェの間に、とてつもなく大きな壁が立ちはだかりました。
命を懸けた残酷なゲーム
ギルチェは王女の元でもその気高さを失わず、機転を利かせて清の皇帝に朝鮮人捕虜の窮状を訴え、多くの女性たちを救います。しかし、王女の嫉妬の炎は消えるどころか、さらに燃え盛るばかり。
王女はジャンヒョンに対し、ギルチェの命を懸けた狩りを提案します。そのルールはあまりにも残酷なものでした。
- 王女が勝てば:ジャンヒョンとギルチェは生き残るが、ギルチェは永遠に王女の奴隷となる。
- ジャンヒョンが勝てば:ギルチェは自由になるが、王女がジャンヒョンを殺す。
狩りの獲物として野に放たれたギルチェ。ジャンヒョンは彼女の自由のために、自らの死を覚悟でこのゲームに挑みます。王女はジャンヒョンの馬を負傷させ、さらに彼を不利な状況に追い込みますが、ジャンヒョンは走り続けます。
愛する人の自由のためなら死をも厭わないジャンヒョンの姿に、王女の心も揺らぎます。彼女は自ら負けを選びますが、その矢はジャンヒョンの背中に深々と突き刺さるのでした…。
勝利し、ギルチェの腕の中に倒れ込むジャンヒョン。意識が遠のく中、ギルチェを看病するために王女は彼を家へ連れ帰ります。約束を守りギルチェを解放した王女は、いつか必ずジャンヒョンは私のものになると言い残し去っていきました。
ギルチェの懸命な看病の末、意識を取り戻したジャンヒョン。彼は自分を見つめるギルチェの顔にそっと手を伸ばし、穏やかに微笑むのでした。
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』第14話の感想
今回は、ジャンヒョンとギルチェの愛の深さが、これ以上ないほど過酷な試練によって証明された回でした。特に、王女という新たな存在がもたらした緊張感と、彼女の歪んだ愛情が物語に恐ろしいほどの深みを与えています。自分の欲望のためなら手段を選ばない王女の姿には、正直ゾッとさせられましたね。
命を懸けた狩りのシーンは、本作屈指の名場面ではないでしょうか。ギルチェの自由だけを願い、自らの死に向かって突き進むジャンヒョンの姿は、彼の愛が本物であることを雄弁に物語っていました。一方で、ただ守られるだけでなく、皇帝に直訴するなど自らの力で運命を切り開こうとするギルチェの強さと賢さにも心打たれます。
多くの苦難を乗り越えるたびに、二人の絆はより一層強く、そして切ないものになっていきます。ラストシーンでジャンヒョンが見せた微笑みは、地獄のような状況の中に見えた一筋の光のようでした。
つづく