戦の炎がますます激しくなる中、チャンヒョンとギルチェの恋模様も、ついに新たな局面を迎えましたね!第5話は、そんな二人のもどかしい心の駆け引きと、戦場で繰り広げられる緊迫のドラマから目が離せない回となりました。
さっそく、詳しく見ていきましょう!
危機一髪!チャンヒョンの登場とギルチェの告白
清軍の突然の襲撃で、村は大混乱に。ギルチェ、ウネ、ジョンジョン、そしてパンドゥネが絶体絶命のピンチに陥ったその時、颯爽と現れたのが我らがイ・ジャンヒョン! まるで運命に導かれるように、彼はギルチェたちを救い出します。
あまりの恐怖と安堵からか、ギルチェは思わずチャンヒョンのことをあなた様(ソバンニム)!と呼んでしまいます。これにはチャンヒョンもニヤリ。皆の前で夫だと認めたなとからかう彼に、ギルチェは真っ赤になってヨンジュン様と見間違えただけよ!と弁解しますが、その言葉がチャンヒョンの心をチクリと刺したことは言うまでもありません。焚き火のそばに戻る彼の背中が、なんだか寂しそうに見えました。
すれ違う心、ヨンジュンへの想いの行方
翌日、チャンヒョンは仲間と共に敵の追撃へ。その道中、瀕死の状態のヨンジュンたちを発見します。ヨンジュンは王を救うため、光教山の陣営へ向かうと固く決意していました。チャンヒョンは王を守ることに興味はないと一蹴しますが、王を守ることは、すなわち民を守ることだというヨンジュンの信念に心を動かされ、結局同行することに。男たちの間にも、複雑な絆が芽生え始めているようです。
その頃、ギルチェたちは空き家でなんとか食料にありつきますが、お嬢様育ちの4人。慣れない炊事に悪戦苦闘する姿は、少し微笑ましくもありました。
戦場での再会、そして激しい口論
光教山の陣営が清軍の奇襲を受け、ギルチェたちも難民に馬を奪われて山へ避難せざるを得なくなります。おびただしい数の負傷兵を前に、思わず顔をしかめるギルチェ。しかし、その視線の先にチャンヒョンを見つけた瞬間、彼女の心に激しい感情が渦巻きます。
その感情が爆発したのは、血まみれのヨンジュンが担ぎ込まれてきた時でした。ギルチェとウネはヨンジュンに駆け寄りますが、チャンヒョンもまた腕から血を流していることには気づきません。ジョンジョンに指摘されて初めて彼の傷を知ったギルチェは、なんとなぜヨンジュン様を守ってくれなかったの!とチャンヒョンを激しく責め立てるのです。
これにはチャンヒョンも黙っていません。人妻(ヨンジュンはウネの夫)に懸想しているお前が言うな!とギルチェの痛いところを突き、二人は激しい口論に。お互いの本音がぶつかり合う、胸が締め付けられるような名場面でした。
月夜の駆け引きと嫉妬の香り
口論の後、ギルチェはチャンヒョンの傷に気づき、ぶっきらぼうながらも無理やり手当てをします。そんな二人を見ていたウネは、こっそりチャンヒョンに感謝を伝え、衝撃の事実を明かします。清軍が来た時、ギルチェが見ていたのはあなただったと。ギルチェ自身もまだ気づいていない、本当の気持ちが少しずつ明らかになってきました。
その夜、チャンヒョンはギルチェの部屋の前に座り込み、この曖昧な関係をはっきりさせようと提案します。どちらかの気持ちが冷めるか、あるいは欲望が芽生えたら、この関係は終わりだと。ギルチェは戸惑い、部屋の扉を閉めてしまいますが、チャンヒョンは静かに彼女の寝息を聞いていました。ジョンジョンがギルチェ様は、あなた様がいる時だけぐっすり眠れるんですよとチャンヒョンに告げるシーンは、二人の見えない絆を感じさせましたね。
チャンヒョンの奇策と新たな決意
戦況はますます悪化。チャンヒョンは、敵が同胞の遺体は必ず回収するという習性を利用し、清軍の死体に偽装して奇襲をかけるという大胆な作戦を立て、見事朝鮮軍を初勝利へと導きます。彼の荷物には、ギルチェがこっそり忍ばせた髪飾りが。それが彼にとってどれほどの力になったことでしょう。
しかし勝利も束の間、朝廷では主戦派と主和派が醜い争いを繰り広げ、チャンヒョンは王を守る気はないと発言したことで宮殿を追い出されてしまいます。しかし、彼は諦めません。ハーン自らが出陣した。民が危ないという言葉に突き動かされ、今度は荷運び人に変装して敵陣に潜入。ハーンの動向を探るという危険な任務に身を投じるのです。
同じ月を見上げながら、ギルチェは江華島へと向かう船の上にいました。彼女の耳には、チャンヒョンの力強い誓いの言葉が響いているようでした。月に誓う。お前がどこにいようと、必ず見つけ出すと。
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』第5話の感想
戦の過酷さが増していく中で、登場人物たちの人間関係、特に恋愛模様がより深く、そして複雑に描かれた回でした。ギルチェがまだ自分の本当の気持ちに気づかず、ヨンジュンへの憧れとチャンヒョンへの惹かれる想いの間で揺れ動く姿は、非常にもどかしいものがあります。しかし、その未熟さこそが彼女の人間的な魅力なのかもしれません。
一方で、そんなギルチェを理解しながらも、ただひたすらに彼女を守り、愛し続けるチャンヒョンの姿には胸を打たれました。彼の行動はすべてギルチェと民のため。知略に長けた策士としての一面と、一人の女性を深く想う男としての一面、その両方が見事に表現されており、チャンヒョンのキャラクターの奥行きを改めて感じさせられました。二人が感情をぶつけ合った口論の場面は、今後の関係を大きく変えるきっかけになるでしょう。
つづく