いやあ、今回の『恋人』第7話、本当に胸が締め付けられましたね…。戦争が終わったというのに、幸せはまだまだ遠いようです。チャンヒョンとギルチェ、やっと会えたと思ったら、またすれ違い…。もどかしいけど、だからこそ目が離せない!

さっそく、怒涛の展開だった第7話のあらすじとネタバレを、私の心の叫びと共にお届けします!

生死を分けた森でのすれ違い

物語は、江華島近くの森から始まります。ギルチェたちを逃がすため、たった一人で清の兵士と戦うチャンヒョン。しかし、天然痘に感染していた彼の体は限界に達し、意識が朦朧としてしまいます。最後の一人を道連れにしようとしたその時、敵兵に崖から突き落とされてしまいました。

そこへ駆けつけたギルチェ。彼女が目にしたのは、別の朝鮮兵士が敵にとどめを刺す場面でした。崖の下で必死に起き上がろうとするチャンヒョンの姿に気づかず、彼を救ってくれたのはその兵士だと勘違いしてしまいます。ギルチェが去っていくのを見届けたチャンヒョンは、ついに力尽き、その場に倒れ込んでしまうのでした…。

なんという悲しいすれ違い!あと少し気づくのが早ければ…!

戦争終結と故郷の惨状

場面は3日前に遡ります。チャンヒョンは、清の陣営で天然痘が流行していることを利用し、王の命を救う策を重臣に授けていました。天の怒りを恐れた清の皇帝は、朝鮮王の命を保証するという要求を飲み、ついに王は南漢山城を出て降伏。長い戦乱が、ようやく終わりを告げたのです。

戦争終結の知らせを聞き、ギルチェ、ウンエ、ジョンジョン、パンドゥ夫人は故郷ヌングン里へと戻ります。しかし、村は荒れ果て、活気は失われていました。再会を喜んだのも束の間、ギルチェは衝撃の事実を知らされます。逃げる途中、ウンエの父がギルチェたち家族を救うためにおとりとなり、捕らえられて殺されていたのです。その光景を目の当たりにしたギルチェの父は、ショックで心を病み、娘の顔も分からなくなっていました。父の死を知らされたウンエは、その場で気を失ってしまいます。

戦争が終わっても、残された傷跡はあまりにも深くて…。平和な日常がどれだけ尊いものか、改めて痛感させられます。

漢陽での再会、しかし心は…

一方、崖から落ちたチャンヒョンは、クジャムとリャンウムに発見され、手厚い看病の末に意識を取り戻します。同じ頃、ギルチェたちも、手柄を立てて官職を得たヨンジュンの招きで漢陽へ。

漢陽でついに再会を果たしたチャンヒョンとギルチェ!しかし、お互い生きていたことを素直に喜べず、皮肉を言い合ってしまいます。

ある夜、ヨンジュンはギルチェを呼び出し、もうすぐウンエに求婚すると告げます。そして、戦場で友にギルチェのことが好きなのか?と問われたが、答えられなかったと、思わせぶりな態度をとるのです。一度でも私を想ってくれたことはないのですかと涙ながらに問うギルチェに対し、ヨンジュンは答えをはぐらかし、彼女をその場に残して去ってしまいます。

この一部始終を、遠くからチャンヒョンが見つめていました。ギルチェがまだヨンジュンを想っていることに深く傷つき、ヨンジュンの卑劣な態度に激しい怒りを覚えます。彼はヨンジュンに、ウンエの許嫁でなければ、とっくに殺していたと言い放つのでした。

瀋陽への旅立ちと、初めての口づけ

ギルチェへの想いに苦しむチャンヒョンは、人質として清へ送られる世子に同行し、瀋陽へ行くことを決意します。

出発前、チャンヒョンはギルチェに俺が帰るまでには、男を見る目を養っておけと告げます。もし生きて帰れたら、真剣な話をしよう。ある女を俺のものにするためなら、嫌いな婚礼も考えると、遠回しにプロポーズのような言葉を口にするのです。

彼の言葉に心をかき乱されたギルチェは、出発直前のチャンヒョンの元へ駆けつけます。待ってなんかいませんから!と強がる彼女に、チャンヒョンは彼女がくれたリボンを見せてからかいます。リボンを取り返そうとしたギルチェは、チャンヒョンともつれて草むらに倒れ込んでしまいます。

チャンヒョンはギルチェの手を自分の胸に当て、お前を見ると、俺の心臓はこんなにも大騒ぎすると告げます。そして、ためらいがちに、でも確かに、彼女の唇にそっと口づけをするのでした。

この瞬間を絶対に忘れるな。お前の心にいるのが他の男でも、俺のことも忘れないでくれ

そう言い残し、チャンヒョンは瀋陽へと旅立っていくのでした。

『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』第7話の感想

今回は、登場人物それぞれの想いが複雑に絡み合い、非常に見応えのある回でした。戦争が終わり、ようやく平穏が訪れるかと思いきや、ギルチェたちを待っていたのは過酷な現実。特に、ウンエの父の死や、ギルチェの父が心を病んでしまった場面は、戦争が人々の心に残す傷の深さを物語っており、胸が痛みました。そんな中で、チャンヒョンとギルチェの再会は一筋の光でしたが、素直になれない二人の姿がもどかしく、切なかったです。ヨンジュンの優柔不断で思わせぶりな態度は、正直少し腹が立ちましたが、それによってチャンヒョンのギルチェへの一途な想いがより一層際立ちました。最後の、瀋陽へ旅立つ前のチャンヒョンの告白とキスシーンは、彼の覚悟と愛情が凝縮された、本作屈指の名場面ではないでしょうか。彼の真っ直ぐな言葉と行動に、心を鷲掴みにされました。

つづく