今回は、手に汗握る展開が続く『オクニョ 運命の女(ひと)』第11話のあらすじとネタバレを、熱く語っていきたいと思います!いやー、今回もすごかったですね!

オクニョ、絶体絶命からの大逆転!

前回、追われる身となったオクニョですが、ユン・テウォンの機転により、ついに絶対的権力者である文定(ムンジョン)王后への謁見がかないます。王后、そしてその弟ユン・ウォニョンと側室チョン・ナンジョンが居並ぶ前で、オクニョは師パク・テスの死の真相を語り始めました。

「すべてはユン・ウォニョン様の陰謀です」

オクニョのこの一言で、場の空気は凍りつきます。パク・テスがユン・ウォニョンとの悪縁を語り、自分を殺すよう他の密偵に命じた、と告白したのです。激しく否定するユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンですが、文定(ムンジョン)王后の目はごまかせません。彼女はオクニョの言葉の真実性を見抜き、信じることを決意します。

そして、望みを聞かれたオクニョは、褒美ではなく「典獄署(チョノクソ)の茶母(タモ)に戻してほしい」と願い出るのでした。

天国から地獄へ…ユン・ウォニョンの末路

オクニョの潔白が証明されたことで、事態は急転直下!文定(ムンジョン)王后は激怒し、自分の命令に背いた弟ユン・ウォニョンから官職を剥奪し、なんと典獄署へ収監するよう命じます。

昨日までの権力者が、一夜にして囚人へ。しかも王后の命令は「他の囚人と同様に扱い、一切の特別待遇を禁ずる」という厳しいものでした。

典獄署に連行されたユン・ウォニョンを待ち受けていたのは、惨めな現実。牢名主のコン・ジェミョンらに「新入り」としていびられ、「俺が誰だか知っているのか!ユン・ウォニョンだぞ!」と叫んでも、「頭がおかしいヤツが来た」と信じてもらえず、殴られる始末。このシーンは、権力がいかに儚いものかを見せつける、強烈な場面でしたね。

変わり身の早さに唖然!典獄署の日常

一方、オクニョは養父のチ・チョンドゥクと共に、懐かしの典獄署へ帰還。署長のチョン・デシクは、オクニョの背後に文定(ムンジョン)王后がいると知るやいなや、手のひらを返したように態度を豹変させます。これまでの無礼を忘れ、オクニョを自分の補佐役に抜擢し、典獄署の財産管理まで任せようとするのです。この世渡りのうまさ、ある意味見習いたいものです(笑)。

テウォンの復讐劇が幕を開ける!

父ウォニョンの失脚は、息子ユン・テウォンにとってはまたとない好機でした。彼は、母を苦しめ、商売敵でもあるチョン・ナンジョンに復讐するため、ある計画を立てます。それは、チョン・ナンジョンの商団と取引のある紙商人イ・ミョンウを味方につけること。

オクニョは署長を説得して、囚人であるイ・ミョンウを昼間だけ外出させる許可を取り付けます。そしてテウォンはイ・ミョンウに接触し、「今こそチョン・ナンジョンから離反する好機だ」と取引を持ちかけるのでした。

新たな謎と悲劇の予感

物語はこれだけでは終わりません。テウォンが母と慕う女性(ウォニョンの正妻)が吐血して倒れてしまいます。診察の結果、毒を盛られている可能性が浮上。オクニョは、その家の使用人がチョン・ナンジョンの身内と密会しているのを目撃しており、事件の背後にいる人物に気づき始めます。

そして、ラストには衝撃の展開が!テウォンとの取引に応じるかに見えたイ・ミョンウが、典獄署内で首を吊った姿で発見されるのです。誰もが自殺だと思ったその時、オクニョは鋭い観察眼で「これは自殺じゃない…他殺よ!」と見抜くのでした。

一体誰がイ・ミョンウを殺したのか?チョン・ナンジョンの仕業なのか?物語は新たな謎を残し、次週へと続きます。

『オクニョ 運命の女(ひと)』第11話の感想

権力というものの恐ろしさと脆さが、これでもかと描かれた回でした。昨日まで国を動かしていたユン・ウォニョンが、囚人として屈辱的な扱いを受ける姿は、痛快でありながらも、どこか人間の業の深さを感じさせます。一方で、オクニョの後ろ盾を知った途端に態度を変える典獄署の署長など、人間の滑稽な部分も巧みに描かれていて、思わず笑ってしまいました。

オクニョの聡明さと行動力は相変わらずですが、今回はユン・テウォンが父の失脚を機に、本格的に復讐へと乗り出す姿が印象的でした。彼の抱える悲しみと怒りが、物語をさらに重厚なものにしています。最後に提示された新たな殺人事件の謎も加わり、物語の奥行きが一層増したように感じます。

つづく