いやー、今回の『オクニョ』は本当に息が詰まる展開でしたね!味方だと思っていた人物の裏切り、そして悪女チョン・ナンジョンの策略がこれでもかと炸裂し、オクニョが徹底的に追い詰められていきます。それでは早速、波乱の第20話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!
新署長の誕生と旧署長の転落劇
物語は、典獄署の勢力図がひっくり返る衝撃のシーンから始まります。なんと、今まで署長チョン・デシクの下でコソコソしていたユ・ジョンフェが、まさかの主簿(チュブ)に昇進!オクニョが隠し持っていたチョン・デシクの裏帳簿を密かに盗み出し、チョン・ナンジョン側に売り渡した見返りでした。
昨日までの上司の席にふんぞり返り、「これからは俺がここの主だ!」と宣言するユ・ジョンフェ。その小物感あふれるドヤ顔が目に浮かぶようです(笑)。一方、何も知らずに投獄されたチョン・デシクとオクニョ、そしてユン・テウォンとコン・ジェミョン。ユ・ジョンフェは早速、チョン・デシクを囚人たちにいたぶらせるなど、陰湿な復讐を開始します。
チョン・ナンジョンの非情な策略とシネの恋の行方
さて、黒幕のチョン・ナンジョンは、オクニョたちを投獄しただけでは飽き足らず、コン・ジェミョンの商団を力づくで襲撃させ、完全に潰しにかかります。彼女の真の目的は、ユン・テウォンを心身ともに屈服させること。その執念深さには、もはや恐怖しか感じません。
そんな中、もう一つの事件が。チョン・ナンジョンの娘ユン・シネが、ソン・ジホンから婚約破棄を匂わされたショックで、高熱を出して寝込んでしまいます。愛娘が心を病んだ原因がオクニョにあると邪推したチョン・ナンジョンは、オクニョへの憎しみをさらに燃え上がらせ、「あの女を官婢(クァンビ)にしてやる!」と、ユン・ウォニョンに働きかけるのでした。
仲間たちの絆と、オクニョ苦渋の決断
オクニョの危機を知った養父のチ・チョンドゥクや師匠のイ・ジハムたちは、彼女を救うために脱獄計画を立てます。囚人仲間も協力し、身代わりまで用意して、計画は着々と進行。しかし、いざ脱出というその時、オクニョは「私一人のために、これ以上みんなを危険な目に遭わせられない」と、自ら脱獄を拒否するのです。
仲間を思うオクニョの優しさが、なんとも切ない…。しかし、この決断が、後に最悪の事態を招くことになってしまいます。
衝撃の裁判!オクニョに下された過酷な判決
そして運命の裁判の日。
コン・ジェミョンとユン・テウォンは、意外にも軽い罰金刑で釈放されます。チョン・デシクも降格処分で済みました。誰もがオクニョも軽い罰で済むだろうと思ったその瞬間、信じられない言葉が響き渡ります。
「罪人オクニョは、国の機密を私利私欲のために利用した。よって、官婢として遠方の咸鏡道(ハムギョンド)の監営(カミョン)に送るものとする!」
なんと、チョン・デシクがチョン・ナンジョンに唆され、「オクニョが軍の塩不足という機密情報を漏らした」と偽りの証言をしたのです。仲間を思い脱獄を拒んだオクニョを待ち受けていたのは、あまりにも残酷で非情な判決でした。法廷に響き渡るユン・テウォンの悲痛な叫びもむなしく、オクニョは絶望の淵に突き落とされてしまうのでした…。
『オクニョ 運命の女』第20話の感想
悪女チョン・ナンジョンの策略が冴えわたり、オクニョが徹底的に追い詰められる展開には胸が苦しくなりました。正義が必ずしも勝つわけではない、という厳しい現実を突きつけられたようです。特に、仲間を思うあまり脱獄を拒んだオクニョの優しさが、かえって最悪の結果を招いてしまう皮肉な結末には、言葉を失います。彼女を陥れた者たちへの怒りと、絶望的な状況でも気丈に振る舞おうとするオクニョの姿が心に焼き付いて離れません。仲間たちの無念も伝わってきて、非常に重い余韻が残る回でした。
つづく