いやあ、今回も手に汗握る展開でしたね!オクニョの知略が冴えわたる一方で、あのユン・テウォンがまさかの変貌…?それでは早速、『オクニョ 運命の女』第28話のあらすじとネタバレを、ドラマの熱量をそのままにお届けします!
してやったり!科挙中止でチョン・ナンジョンに大打撃!
前回のラスト、オクニョとテウォンたちが仕掛けた「紙の原料買い占め作戦」、その結果が冒頭から明らかになりました!
オクニョたちの読み通り、チョン・ナンジョンとコン・ジェミョンの商団は、高騰した紙を3倍もの値段で買い占めざるを得ない状況に陥ります。大儲けを確信してほくそ笑むチョン・ナンジョンですが、オクニョはさらにその上を行っていました。
なんとオクニョは、王(明宗(ミョンジョン))に接触し、今回の科挙が文定(ムンジョン)王后の寺院改築に対する儒生たちの不満を逸らすための不純なものであると進言。これを受けた王は、臣下たちの反対を押し切り、「科挙は中止する」と英断を下します!
この知らせに、チョン・ナンジョンとユン・ウォニョンは愕然。大量に仕入れた高価な紙はすべて無用の長物となり、商団は莫大な損失を抱えることになったのです。オクニョの見事な一手に、思わず「やった!」と声を上げた方も多いのではないでしょうか?
非情なる決断…追い詰められたテウォンの変貌
しかし、この作戦の成功は、思わぬ波紋を広げます。作戦を主導したユン・テウォンは、商団の長たちから損失の責任を厳しく追及されてしまうのです。さらに、文定(ムンジョン)王后からは寺院改築の資金調達を改めて命じられ、完全に八方ふさがりの状態に。
追い詰められたテウォンが下した決断は、あまりにも非情なものでした。彼は平市署(ピョンシソ)の長官という権力を使い、これまで苦楽を共にしてきたはずの商人たちに、法外な重税を課すことを宣言します。
「これでは中小の商団は潰れてしまう」と訴える商人たちにも、テウォンは冷たく「生き残るかどうかはそいつら次第だ」と言い放ちます。その姿は、かつて彼が憎んでいた父ユン・ウォニョンやチョン・ナンジョンのやり方そのもの。育ての親のような存在であるコン・ジェミョンも、変わり果てた彼の姿に深い悲しみと失望を隠せません。
一方で、チョン・ナンジョンの商団には、買い占めた紙を役所が買い取るという形で損失を補填し、増税も免除するという密約を交わしていました。権力と責任の重圧が、あの正義感の強かったテウォンを変えてしまったのでしょうか…。
新たな陰謀!都に広がる「作られた疫病」の恐怖
科挙での失敗を取り戻したいチョン・ナンジョンと、王の力が強まることを恐れる文定(ムンジョン)王后は、さらに恐ろしい陰謀を企てます。それは、都に疫病が流行っていると見せかけ、民心を操り、王の権威を失墜させるというものでした。
チョン・ナンジョンの手下たちは、夜な夜な井戸に毒をまき、牛や馬を殺しては「奇妙な病で死んだ」と吹聴して回ります。あっという間に都はパニックに陥り、王は対応に追われることに。
この不自然な疫病の流行に、オクニョはいち早く陰謀の匂いを嗅ぎつけます。彼女は王に会い、これがチョン・ナンジョンと文定(ムンジョン)王后による策略である可能性を伝え、真相の究明に乗り出すことを決意するのでした。
果たしてオクニョは、この卑劣な陰謀を暴き、民を救うことができるのでしょうか。そして、闇に堕ちつつあるように見えるテウォンの真意とは…?物語はさらに深く、複雑に絡み合っていきます。
『オクニョ 運命の女』第28話の感想
今回のエピソードで最も心に重くのしかかったのは、ユン・テウォンの変貌でした。正義を貫き、商人たちのために戦ってきた彼が、権力と責任の重圧によって、かつて自分が最も嫌悪したはずのやり方を選んでしまう姿は、見ていて非常に辛いものがありました。オクニョから「やっていることはチョン・ナンジョンと同じだ」と指摘された時の彼の苦悩に満ちた表情は、彼の内面の葛藤を物語っているようでした。彼が本当に変わってしまったのか、それとも何か考えがあっての行動なのか、今後の展開から目が離せません。
一方で、チョン・ナンジョンと文定(ムンジョン)王后の悪事は、ついに民の命を直接脅かす段階に入りました。彼女たちの底知れぬ野心と非情さには、改めて恐怖を感じます。しかし、どんな闇にも屈しないのがオクニョの強さ。彼女の卓越した知略と行動力が、この絶望的な状況にどう光を差すのか、期待が高まります。シリアスな展開が続く中、典獄署のチョン・デシク署長のコミカルな復帰劇は、束の間の安らぎを与えてくれる良いスパイスになっていました。
つづく