いやはや、今回の『オクニョ』も息つく暇もないとはこのこと!都に広がる疫病の裏には、やっぱりあの女たちの黒い影が…!そして、オクニョとテウォンの関係にも、これまでで最大の亀裂が入ってしまいます。それでは早速、第29話のあらすじとネタバレ、いってみましょう!
疫病の裏に潜む悪魔の計画
都に疫病が蔓延し、民は恐怖におののいています。王様も心を痛め、対策に追われる日々。しかし、この疫病、どうも様子がおかしいのです。
オクニョは、この疫病騒動がチョン・ナンジョンと文定(ムンジョン)王后の仕業ではないかと直感。一方、テウォンも父ユン・ウォニョンと共に文定(ムンジョン)王后に呼び出され、衝撃の事実を知らされます。なんと、この疫病は王を失脚させ、私腹を肥やすために自分たちが仕組んだものだと、王后自ら明かしたのです!
その手口はまさに悪魔的。診療所の医者を買収して食中毒患者を疫病患者に仕立て上げ、さらには薬草を買い占めて価格を吊り上げ、大儲けを企んでいたのでした。民の命を駒としか考えないチョン・ナンジョンと文定(ムンジョン)王后の非道さに、言葉を失います…。
すれ違う想い、オクニョとテウォンの対立
そんな中、オクニョとテウォンの心は悲しいまでにすれ違います。オクニョは、権力を使って強引に事を進めようとするテウォンのやり方を見て、「今のあなたのやり方は、チョン・ナンジョンと何も変わらない」と厳しい言葉を投げつけます。
オクニョにだけは自分の本心を分かってほしかったテウォンは、その言葉に深く傷つき、ヤケ酒をあおる始末…。信じる道のために突き進む二人ですが、そのやり方の違いが、二人の間に深い溝を作ってしまいました。
真実を暴け!オクニョとテウォン、それぞれの戦い
オクニョは諦めません。知り合いの医者を連れて、疫病が最初に発生したとされる村に潜入。患者を診た医者は、これが疫病ではなく、ただの夏風邪(時症)であることを見抜きます。これで陰謀の確証を得たオクニョ。しかし、治療に必要な安価な薬草は、チョン・ナンジョンの買い占めによって市場から姿を消していました。
一方、オクニョの言葉と民の苦しむ姿に心を痛めていたテウォンも、ついに決断します。チョン・ナンジョンの私利私欲を打ち砕くため、平市署(ピョンシソ)が備蓄している薬草を、市場に安価で放出するよう命じたのです!これは、父やチョン・ナンジョンへの明確な反逆行為。テウォンの正義感が、ついに爆発しました。
絶体絶命!オクニョ、最大のピンチ
物語はラストに向けて一気に加速します。オクニョと仲間たちは、チョン・ナンジョンが船で運び込む大量の薬草を奪い、民に配る計画を立てます。
しかし、その計画の裏で、新たな脅威がオクニョに迫っていました。オクニョに想いを寄せるソン・ジホンに嫉妬したユン・シネが、なんとオクニョを拉致!
そして、拉致されたオクニョの前に現れたのは、憎きチョン・ナンジョン。「お前のような邪魔者は生かしておけない」と、オクニョに魔の手が伸びたところで、29話は幕を閉じます。オクニョ、絶体絶命のピンチ!一体どうなってしまうのでしょうか!?
『オクニョ 運命の女(ひと)』第29話の感想
今回は、チョン・ナンジョンと文定(ムンジョン)王后の底知れぬ悪意が改めて浮き彫りになり、その非道さに身震いしました。民の命を金儲けと権力争いの道具としか見なさない姿勢は、まさに悪そのものです。そんな中、オクニョとテウォンの対立は見ていて胸が痛みました。互いを想いながらも、正義の貫き方の違いからすれ違ってしまう二人の姿は、非常に人間的で物語に深みを与えています。特に、苦悩の末にチョン・ナンジョンの計画を阻止する決断を下したテウォンの姿には、彼の内なる正義感と葛藤が表れていて印象的でした。ラストでシネの嫉妬心という個人的な感情が、国家を揺るがす陰謀に絡みつき、オクニョを最大の危機に陥れる展開は見事でした。
つづく