いやはや、とんでもない回でしたね!「え、そんなのアリ!?」って思わず声が出ちゃいましたよ。あれだけの大罪を犯したチョン・ナンジョンが、まさかのスピード釈放!いったい裏で何があったんでしょうか?
悪女チョン・ナンジョン、まさかの復活
疫病をでっち上げた大罪で捕らえられたはずのチョン・ナンジョンが、あっさりと釈放されたという知らせに、オクニョもユン・テウォンも唖然とします。テウォンはすぐさま王様に直談判に行きますが、王様の口から出たのは「文定(ムンジョン)王后大妃様との政治的な取引だ」という衝撃の言葉でした。
民を苦しめ、王様自身をも侮辱した大罪人を見逃すなんて…。王様も苦渋の決断だったんでしょうが、これにはテウォンも納得できません。
同じく、この決定に失望を隠せないオクニョ。師匠のイ・ジハムと酒を酌み交わしながら、「王様を動かすほどの力を持つユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンと戦うのが怖い」と本音を漏らします。するとイ・ジハム、「王が役立たずだからだ!情けないやつめ!」と王様への悪態が止まりません(笑)。隣でオクニョが必死に止める姿が、シリアスな展開の中のちょっとした癒しでしたね。
母の死の真相と、王様の正体
オクニョはイ・ジハムに、母カビが東宮殿の女官だったこと、そして当時の同僚たちが皆、謎の死を遂げていることを打ち明けます。母の死の真相を突き止めるため、オクニョの孤独な戦いは続きます。
その帰り道、なんとオクニョは例の「イ・ファン」と名乗る謎の男(正体は王様!)とばったり。成り行きで家まで送ってもらうことになるのですが、オクニョが身を寄せるイ・ジョンミョンの屋敷の前でさあ大変!「ここが私の家です」と言うオクニョに、王様はびっくり仰天。なんとか「自分もこの屋敷に厄介になっている密偵だ」とごまかしますが、ヒヤヒヤしましたね。王様、オクニョのことが気になって仕方ない様子です。
反撃開始!オクニョの知略とテウォンの商才
一方、釈放されたチョン・ナンジョンは、自分たちを告発した犯人探しに躍起になります。疫病が偽物だと見破ったのがオクニョだと知ると、「あの小娘がまた私の邪魔を!」と怒り心頭。
しかし、我らがオクニョも黙ってはいません!師匠のチョン・ウチたちと協力し、悪徳商人ホン・マンジョンを懲らしめる作戦を実行します。得意の占いで相手を信用させ、見事に罠にはめていく手腕は、まさに天才詐欺師…いえ、天才策士!見ていてスカッとしました。
テウォンも負けてはいません。商団の頭として、中秋節を前に物価を吊り上げようとする悪徳商人たちから民を守るため、魚や果物を先に買い占めて適正価格で売るという大胆な策を打ち出します。それぞれのやり方で、巨悪に立ち向かっていく二人の姿は本当にかっこいいです。
ついに明かされる真実…母の罪
王様は、東宮殿の女官たちの不審死について母である文定(ムンジョン)王后に問いただしますが、はぐらかされてしまいます。王后は、王に情報を流している黒幕がいると確信し、ユン・ウォニョンにその正体を探し出し、消すように命じます。恐ろしいですね…。
ユン・ウォニョンは息子のテウォンを呼び出し、王に密告したことを激しく問い詰めます。しかしテウォンは、「父上とチョン・ナンジョンの暴走を止めるためだ」と一歩も引きません。
そして、ついに物語の核心が動きます。
ハン尚宮が、命がけで王様に真実を告げるのです。
「東宮殿の女官たちが殺されたのは…先王様の毒殺を知っていたからでございます」
「先王様を毒殺し、女官たちを殺したのは…文定(ムンジョン)王后大妃様でございます。王様を王座に就けるために…」
自分の敬愛する母が、兄である先王を毒殺していた…?
あまりにも衝撃的な事実に、王様は言葉を失い、崩れ落ちるのでした。
この事実を知った王様は、オクニョに会おうとします。しかし、王后が王を見張っていると知るテウォンは、オクニョに危険が及ぶと考え、必死で止めに入ります。「彼のせいで官婢になったことを忘れたのか!」と叫ぶテウォンに、オクニョは「私を苦しめたのはユン・ウォニョン様たちよ!」と反発。正義のために戦っているはずの二人の心が、悲しくすれ違っていくのでした。
『オクニョ 運命の女』第32話の感想
今回は、物語の根幹を揺るがす重大な真実が明かされ、息をのむ展開でした。自分の出生の秘密を背負うオクニョと、自分の母親が犯した大罪を知ってしまった王。二人の運命が、あまりにも過酷で胸が痛みます。特に、敬愛する母が兄を毒殺してまで自分を王にしたという事実は、王としての存在意義そのものを覆すものであり、彼の絶望は計り知れません。一方で、チョン・ナンジョンの驚異的な生命力と執念には、もはや感心すら覚えます。彼女の存在が、物語に強烈な緊張感を与えていますね。正義を貫こうとするオクニョとテウォンの間に生じた溝も、今後の展開にどう影響するのか目が離せません。それぞれの正義がぶつかり合う中で、誰が本当の救いを得られるのか、深く考えさせられる回でした。
つづく