いやあ、今回の『オクニョ』は本当に見どころが満載でしたね!オクニョとテウォンの関係、そして王様と文定(ムンジョン)王后の対立が、もうとんでもない領域に突入しちゃいました。早速、波乱の第33話の展開を詳しく見ていきましょう!

テウォンの衝撃告白!オクニョとの間に横たわる悲しい真実

物語は、オクニョとテウォンの切ないすれ違いから始まります。オクニョは、テウォンが父ユン・ウォニョンのもとで働くことに納得がいきません。「ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンのせいでどれだけ苦しめられたか忘れたの?」と問い詰めるオクニョ。しかし、テウォンもまた、オクニョが何も話してくれないことに苛立ちを隠せません。

「君を信じたい。でも、できないんだ…」

そう言って苦しむテウォンに、オクニョが理由を尋ねると、彼の口から衝撃の事実が語られます。

「母を殺したのは…ユン・ウォニョンだからだ」

なんと、テウォンの母親を殺害した張本人が、彼の実の父であるユン・ウォニョンだったのです。愛するオクニョの顔を見るたびに、母の仇である父の顔が浮かんでしまう…。復讐を誓う相手の娘(養女)であるオクニョに、どうして自分の計画を打ち明けられるだろうか。テウォンの悲痛な告白に、オクニョは言葉を失うしかありませんでした。二人の間には、あまりにも深く、悲しい溝ができてしまったのです。

王の決断と文定(ムンジョン)王后への怒り

一方、王様(明宗(ミョンジョン))はオクニョの身を案じていました。しかし、テウォンから「文定(ムンジョン)王后があなた様が会っている人物を探し出し、命を狙っています。オクニョ様のために、もう会わないでください」と警告されてしまいます。愛しい女性を守るため、王様はオクニョとの密会を諦めざるを得ませんでした。

王としての無力感と、母への怒りに苛まれた王様は、酒に酔った勢いで文定(ムンジョン)王后の元へ。そして、ついに溜め込んでいた想いをぶちまけます。

「母上が兄上(先王)を毒殺し、その事実を知った女官たちを殺したことを…私はすべて知っています!」

王様の凄まじい剣幕に、文定(ムンジョン)王后は一瞬動揺しますが、すぐに「何を馬鹿なことを!」と一蹴。しかし、王様の怒りは収まりません。「なぜあんな惨いことをしたのですか!私が王座を望んだとでも!?」と涙ながらに訴える王様に対し、文定(ムンジョン)王后は「私は知らない!」と叫び、「私を殺しなさい!」と開き直る始末。母と子の亀裂は、もはや修復不可能なところまで来てしまいました。

オクニョ、商団の頭領として覚醒!

テウォンとの別れ、そして王様との別離。失意の中にいるかと思いきや、我らがオクニョはそんなことでへこたれません!彼女は商団の頭領として、驚くべき手腕を発揮し始めます。

まずは、商団に加わった腕利きの荒くれ者たちを、実力でねじ伏せます。「女が頭領だと?」と甘く見ていた男たちを、オクニョは鮮やかな体術であっという間に打ち負かし、完全に掌握。かっこよすぎます!

さらに、捕らえられた悪徳商人ホン・マンジョンに対しても、力ずくではなく「協力関係」を提案し、見事に海運権の共同利用という有利な契約を結ばせるなど、知略でもその才能を見せつけます。オクニョの商団は、彼女のリーダーシップのもと、着々と勢力を拡大していくのでした。

オクニョ出生の秘密、ついに核心へ…

そして、物語の最大の謎であるオクニョの出生の秘密にも、大きな進展がありました。元女官たちが、オクニョの母ガビが残したかんざしが、王が一夜を共にした女官に下賜するものであることを突き止めます。つまり、オクニョは王の娘…「翁主(オンジュ)=王女」である可能性が急浮上したのです!

この事実を確かめるため、カン・ソノはオクニョの養父チ・チョンドゥクを訪ねます。チ・チョンドゥクは、オクニョが生まれた夜、出産を手伝った「ケトン母さん」という女囚がいたことを思い出します。彼女なら、オクニョの母の最期を知っているかもしれない…。

カン・ソノがケトン母さんを訪ねると、彼女は震える声でこう言いました。

「あの方が亡くなる前に…確かに遺言を…」

一体、オクニョの母は何を言い残したのか?物語は、最大のクライマックスに向けて大きく動き出しました。

『オクニョ 運命の女』第33話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの覚悟と苦悩が色濃く描かれた、非常に重厚な回でした。特に、テウォンがオクニョに母の死の真相を告白する場面は、胸が締め付けられるようでした。愛しているからこそ真実を話せない、その葛藤が痛いほど伝わってきます。また、これまで母親の言いなりになることもあった王様が、ついに怒りを爆発させ、母と対決するシーンは圧巻の一言。彼の王としての成長と、親子の断絶という悲劇が同時に描かれ、物語に一層の深みを与えています。オクニョが逆境をバネに商団の頭領としてたくましく成長していく姿には勇気づけられますし、いよいよ核心に迫ってきた出生の秘密から、もう目が離せません。

つづく