いやはや、今回の『オクニョ』は本当に見応えがありましたね! まさに手に汗握る法廷劇と、水面下で進む権力者たちの思惑が交錯し、一瞬たりとも目が離せませんでした。
オクニョ、弁護人として法廷に立つ!
物語は、養父チ・チョンドゥクの裁判から始まります。殺人犯の濡れ衣を着せられ、絶体絶命の養父を救うため、オクニョが選んだ道はなんと「外知部(ウェジブ)」、つまり現代でいう弁護人になることでした。官職を辞してまで養父を救おうとするオクニョの覚悟、しびれます!
法廷に立ったオクニョは、持ち前の聡明さで次々と検察側の矛盾を突き、偽の目撃者を論破。そして、決定打として「被害者の遺体を掘り起こし、再検視すべし!」と大胆な要求を突きつけます。これには法廷も騒然。しかし、このオクニョの気迫が王の心を動かし、前代未聞の再検視が許可されるのです。
追い詰められる悪党たち
この展開に真っ青なのが、真犯人であるチョン・ナンジョンの一派。特に、実行犯のカン・マンボとチョン・ナンジョンの兄は、毒殺の証拠が暴かれるとあってパニック状態。ユン・ウォニョンは口封じを命じますが、彼らの焦りは隠せません。
一方、宮殿では王と母である文定(ムンジョン)王后の対立が深刻化。王が昭格署の廃止を断行したことで、文定(ムンジョン)王后は食事を断って抗議。ついに「王の心を惑わす者たちを力で排除せよ」と、ユン・ウォニョンに血なまぐさい命令を下します。物語の裏で、巨大な権力闘争がうごめいているのがヒシヒシと伝わってきますね。
痛快な逆転劇、そして王の温情
そして迎えた判決の日。再検視の結果、被害者の死因が刺殺ではなく毒殺だったことが明らかに! オクニョの鮮やかな弁護により、チ・チョンドゥクは殺人罪では無罪放免。脱獄を手助けした罪で杖刑20回という、まさに奇跡のような軽い罰で済みました。この逆転劇には、思わずガッツポーズが出ちゃいました!
さらに、オクニョが昭格署を辞めたことで再び奴婢の身分に戻されそうになっていることを知った王(まだオクニョは彼の正体を知りませんが)が、裏で手を回して助けてくれるという胸アツ展開も。長官を呼びつけ、「オクニョに手出しはさせん」と釘を刺す姿は、まさに守護神! 二人の絆がまた一段と深まりました。
新たな嵐の予感
しかし、このままハッピーエンドとはいきません。追い詰められたカン・マンボたちは、ついにチョン・ナンジョンに全ての罪を告白。自分たちの悪事を台無しにした弁護人がオクニョだと知ったチョン・ナンジョンは、憎悪の炎を燃やします。
さらに、昭格署の長官がチョン・ナンジョンに「オクニョが王と密会している」と密告。これを聞いたチョン・ナンジョンが動かないはずがありません。ラストシーンでは、文定(ムンジョン)王后からの呼び出しを受けたオクニョが、宮殿ではない怪しげな屋敷に連れて行かれます。そこには、冷たい笑みを浮かべたユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンが待ち構えていて…。オクニョに最大の危機が迫ります!
『オクニョ 運命の女』第37話の感想
今回のエピソードは、オクニョの知性と行動力が見事に開花した、非常に満足度の高い回でした。ただ守られるだけのヒロインではなく、自らの知識と勇気で運命を切り開いていく姿は、観ていて本当に清々しい気持ちになります。特に、法廷での堂々とした弁論は圧巻の一言。彼女の周りに自然と人が集まり、助けの手が差し伸べられるのも、彼女自身の魅力と努力があってこそだと改めて感じさせられました。
一方で、悪役たちがじわじわと追い詰められていく様子は、物語に心地よい緊張感とカタルシスを与えてくれます。しかし、彼らがこのまま黙って引き下がるはずもなく、ラストで示された新たな罠は、今後の展開に暗い影を落としました。一難去ってまた一難、息つく暇も与えない巧みなストーリー運びには、ただただ感服するばかりです。オクニョがこの絶体絶命の危機をどう乗り越えるのか、固唾をのんで見守りたいと思います。
つづく