いやはや、今回も物語が大きく動きましたね!オクニョと王様の密会が、とうとうあのユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの耳に入ってしまいました。この二人が黙っているわけがありません。さっそく、ドロドロとした策略の渦が巻き起こります!
ウォニョンとナンジョンの新たな策略
昭格署の長官から「王様がオクニョと宮殿の外で密会している」と聞いたチョン・ナンジョンは、カンカンです。「あの小娘が王様をたぶらかして、私たちの邪魔をしていたに違いない!」と、すぐにでもオクニョを消してしまいたい様子。
しかし、夫のユン・ウォニョンは一枚上手でした。「たかが典獄署上がりの小娘一人を消したところで何にもならん」と、もっと大きな絵を描いていたのです。それは、この密会をスキャンダルに仕立て上げ、王様の権威を失墜させるという恐ろしい計画でした。「王が身分の低い巫女と密通している」――こんな噂が広まれば、王を支持する儒生たちは一斉に背を向けるだろう、とウォニョンはほくそ笑みます。まさに、王の弱みを握る絶好の機会だと考えたのです。
オクニョ、敵陣に乗り込む
ウォニョンとナンジョンは、「文定(ムンジョン)王后大妃様がお呼びです」と嘘をついてオクニョを自分たちの屋敷に呼び出します。警戒しながらも屋敷に足を踏み入れたオクニョに対し、ウォニョンは意外にも「手を組まないか」と持ちかけます。昭格署の再建に協力する代わりに、自分の手下になれというのです。もちろん、オクニョが素直に応じるはずもありません。その裏にある魂胆を探ろうと、オクニョは冷静に対応します。
屋敷を出たところで、心配して駆けつけたカン・ソノと鉢合わせ。オクニョから事情を聞いたカン・ソノは、彼女の身を案じずにはいられません。
引き裂かれる愛と決意
ウォニョンの魔の手は、息子のユン・テウォンにも及びます。父に呼び出されたテウォンは、オクニョとの関係を問いただされます。そこでテウォンは、はっきりと「オクニョに心を寄せている」と告白!
これにウォニョンは激怒。「あの女は典獄署で生まれ育った卑しい身分の娘だ!おまけに王様と密通している!」と罵りますが、テウォンは一歩も引きません。「オクニョはそんな人ではない。彼女を苦しめるのはやめてください」と反論し、「この件にだけは口出ししないでください」と、初めて父の命令に背く固い決意を見せるのでした。
一方、オクニョの出生の秘密にも新たな光が。母カビの遺品であるかんざしが、先代の王・中宗の寵愛を受けた証だと知ったオクニョ。しかし、ハン尚宮から、母にはイ・ミョンハンという恋人がいた可能性も告げられます。オクニョの父親は王なのか、それとも護衛官なのか?謎が深まる中、なんとそのイ・ミョンハンが故郷に戻っているとの知らせが舞い込むのです!
王の苦悩とオクニョの運命
ウォニョンはついに王様本人に揺さぶりをかけます。「王が巫女と情を交わしているという噂が広まっていますぞ。この噂を鎮めるには、その巫女…オクニョを王様自らの手で処罰するしかありません」と、冷酷に言い放ちます。
罪のないオクニョを罰することなどできるはずもなく、王様は深く苦悩します。そして、オクニョから話があるとの知らせを受け、彼女を宮殿に呼び入れることを決意するのでした。
ウォニョンの策略、テウォンの愛と決意、そしてオクニョの出生の秘密…。様々な思惑が絡み合い、物語はついに宮殿の奥深くへと舞台を移します。オクニョの運命や、いかに!
『オクニョ 運命の女』第38話の感想
今回は、登場人物それぞれの立場と想いが激しくぶつかり合い、物語の緊張感が一段と高まった回でした。特に印象的だったのは、ユン・ウォニョンと息子テウォンの対立です。これまで父の意向にある程度従って行動してきたテウォンが、オクニョへの愛を貫くために初めて真っ向から反旗を翻した場面は、彼の固い決意が伝わってきて胸が熱くなりました。
一方で、ユン・ウォニョンの策略家ぶりには改めて舌を巻きます。ただオクニョを排除するのではなく、王を失脚させるための駒として利用しようとする冷徹さと狡猾さは、まさに最大の敵役たる所以でしょう。彼の企みによって、オクニョだけでなく王までもが絶体絶命の窮地に立たされる展開には、息をのみました。
オクニョの出生の謎も、王の娘である可能性と、そうでない可能性の両方が示唆され、より一層複雑さを増しました。真実が明らかになる日はいつなのか、目が離せません。
つづく