今回は物語が大きく動き出す第4話について、熱く語っていきたいと思います!オクニョの驚くべき才能が次々と明らかになる前半から、一気に5年の歳月が流れる衝撃の展開まで、見どころ満載でしたね。
オクニョ、明の言葉を操り囚人を制圧!
今回のハイライトの一つは、なんといっても典獄署(チョノクソ)での大立ち回り!明から来た囚人が役人を人質にとって大暴れする大事件が発生します。言葉が通じず、誰も手出しできない絶体絶命のピンチに颯爽と現れたのが、我らがオクニョ!
なんと、オクニョは流暢な明の言葉で冷静に囚人を説得し始めます。これには養父のチ・チョンドゥクをはじめ、典獄署の誰もが唖然。一体いつの間に…?と思いきや、これまでの囚人たちとの交流の中で自然と身につけていたんですね。
しかし、説得もむなしく囚人はオクニョに刃を向けます。万事休すかと思われたその瞬間、オクニョは師匠パク・テスに教わった体術で相手の急所を突き、一瞬で制圧してしまいました!この一件で、オクニョは正式に典獄署の茶母(タモ)として認められ、給料まで貰えることになったのです。才能が認められて、こちらまで嬉しくなっちゃいますね。
母の形見が示す衝撃の事実
オクニョの才能はこれだけではありません。師匠であるイ・ジハムに母の形見の指輪を見せたところ、事態は思わぬ方向へ。その指輪には「李峼(イ・ホ)」という文字が刻まれていました。それは、即位後わずか8ヶ月で亡くなった先王・仁宗(インジョン)の名前だったのです。
イ・ジハムは、オクニョの母親がかつて東宮殿に仕えていた女官だった可能性を指摘します。母の死の真相に一歩近づいたオクニョは、チ・チョンドゥクに頼んで当時の女官を探し始めます。しかし、見つかるのは「すでに死んだ」という情報ばかり。不審に思ったオクニョが自ら探し当てた女官も、目の前で何者かに殺されてしまうという、あまりにも残酷な結末が待っていました。
5年後…成長したオクニョとテウォン
衝撃的な事件から、物語は一気に5年後へジャンプします。
美しく、そしてどこか影を帯びた女性に成長したオクニョ。彼女は母の死の真相を追うため、そして自分の運命を切り開くため、捕盗庁(ポドチョン)の茶母になることを目指していました。
一方、ならず者だったユン・テウォンも、今や商団を率いて裏社会で頭角を現していました。彼は、父ユン・ウォニョンの側室であり、商売敵でもあるチョン・ナンジョンの行列の前に立ちはだかり、痛烈な皮肉を浴びせるなど、その反骨精神は健在です。さらに、チョン・ナンジョンが関わる密輸品を襲撃して奪うなど、危険な橋を渡っていました。
優秀すぎる故の挫折と新たな波乱
オクニョは捕盗庁の茶母試験に挑みます。武術の試験では、並みいる男性たちをいとも簡単に打ち負かし、面接では明の法律をすらすらと暗唱してみせ、試験官たちを驚かせます。誰もが合格を確信しましたが、結果はまさかの不合格。その理由は、なんと「優秀すぎて使いづらい」という、あまりにも理不尽なものでした。
夢を絶たれ落ち込むオクニョに、師匠のイ・ジハムは「自分が母の死の謎を解く手助けをする」と約束します。
その頃、朝廷では新たな火種が生まれていました。明からの使節としてやってきたオ・ジャンヒョンが、ユン・ウォニョンに対し「先王・仁宗の死は毒殺の疑いがあり、その証拠も握っている」と宣言したのです。
オクニョの母の死と、先王の毒殺疑惑。点と点が線で結ばれようとするとき、物語はさらに大きな渦に巻き込まれていきます。
『オクニョ 運命の女(ひと)』第4話の感想
今回のエピソードは、オクニョの非凡な才能が次々と開花する爽快感と、彼女の出自に隠された闇の深さが同時に描かれ、物語に一層の厚みを与えていました。特に、母の死の真相を追う中で関係者が次々と消されていく展開は、単なる個人の悲劇ではなく、王室をも揺るがす巨大な陰謀の存在を強く感じさせます。5年の歳月を経て、美しくも強い意志を目に宿す女性へと成長したオクニョの姿は印象的でした。しかし、その卓越した能力ゆえに夢への道を閉ざされるという皮肉な結末には、社会の理不尽さに対するもどかしさを覚えずにはいられません。彼女がこの逆境をどう乗り越え、自らの運命を切り開いていくのか、その行く末から目が離せなくなりました。
つづく