いやはや、物語が大きく動き出しましたね!第5話は、オクニョの人生にとって、そして彼女を取り巻く人々の運命にとって、まさに分岐点となる回でした。

まずはおさらいから。ユン・テウォンが仕掛けたチョン・ナンジョンの密貿易品強奪作戦。あれは単なる金目当てではなく、朝鮮一の権力者チョン・ナンジョンへの明確な「宣戦布告」だったことが、テウォン自身の口から語られます。これには商団の長であるコン・ジェミョンも真っ青!「竜の尻尾よりイワシの頭でいたい」と小心者っぷりを発揮しますが、テウォンの巧みな交渉術と度胸に押し切られ、チョン・ナンジョン側の誘いを一蹴します。この対決、これからますますヒートアップしそうですね!

一方、我らが主人公オクニョ。彼女の運命もまた、劇的な展開を迎えます。ある夜、何者かに連れ去られたオクニョ。その先に待っていたのは、以前、捕盗庁(ポドチョン)の試験で彼女に目をつけた武官カン・ソノでした。彼の正体は、なんと国王直属の秘密諜報組織「体探人(チェタミン)」の責任者だったのです。

カン・ソノはオクニョの類まれなる才能を見抜き、体探人になるようスカウトします。典獄署(チョノクソ)で一生を終えることに息苦しさを感じ、母の死の真相を探りたいと願うオクニョにとって、それは危険と隣り合わせながらも、抗いがたい魅力を持つ提案でした。

彼女は師であるパク・テスに相談しますが、かつて体探人として心に深い傷を負ったテスは、その道がいかに過酷であるかを語り、強く反対します。しかし、オクニョの決意は固く、ついに体探人になることを決断するのでした。

その頃、宮殿では文定(ムンジョン)王后とユン・ウォニョンが、ある問題で揺れていました。明からの使者としてやってきた宦官オ・ジャンヒョンが、先代王である仁宗(インジョン)の毒殺疑惑を調べているというのです。この疑惑が明の皇帝に伝わることを恐れた文定(ムンジョン)王后は、使者の暗殺を決意。その実行役として白羽の矢を立てたのが、なんと20年も地下牢にいたパク・テスでした。王后は自らテスのもとを訪れ、任務を依頼します。二人の間には、ただならぬ過去の因縁があるようですね…。

そして、この使者オ・ジャンヒョン、実はユン・テウォンとも深い繋がりがありました。かつてテウォンが仕えていた家の若様だったのです。この再会を「天が与えた機会」と捉えたテウォンは、オ・ジャンヒョンとのコネを利用して明との大規模な交易を計画。チョン・ナンジョンの商団に対抗するための大きな一歩を踏み出します。

物語はさらに複雑に絡み合います。オクニョは体探人になるための最終試験として、ある高官の暗殺を命じられます。見事に屋敷への侵入を果たし、任務を遂行するオクニョ。しかし、それは彼女の覚悟を試すための罠でした。殺したはずの男は生きており、オクニョは捕らえられ、厳しい拷問を受けます。ですが、その拷問に屈することなく耐え抜いたことで、彼女はついに体探人として正式に認められるのでした。

オクニョの新たな道、テウォンの野心、そして文定(ムンジョン)王后の陰謀。それぞれの思惑が交錯し、物語は一気に加速していきます!

『オクニョ 運命の女(ひと)』第5話の感想

今回のエピソードは、オクニョが自身の運命を自らの手で切り開こうとする、その力強い意志が印象的でした。典獄署という限られた世界から、国のための秘密組織「体探人」へと足を踏み入れる決断は、彼女の人生における大きな転換点です。母の死の真相を追い求めるという強い動機が、彼女を危険な道へと突き動かす様子には、胸が締め付けられる思いがしました。一方で、ユン・テウォンとチョン・ナンジョンの商戦も本格化し、彼の過去や人間的な魅力が少しずつ見えてきたのも興味深いです。それぞれのキャラクターが抱える背景が物語に深みを与えており、複雑に絡み合う人間関係と陰謀から、ますます目が離せなくなりました。

つづく