いやあ、今回の『オクニョ』第40話、とんでもない神回でしたね!物語の核心にググっと迫り、今まで点と点だった謎が一気に線で繋がりました。オクニョの出生の秘密、これを知らずして『オクニョ』は語れません!さっそく、胸が高鳴る展開を振り返っていきましょう!
瀕死のオクニョと、ざわめく宮廷
前回のラストでチョン・ナンジョンの放った刺客に襲われ、生死の境をさまようオクニョ。ユン・テウォンの献身的な看病が続きますが、意識は戻りません。知らせを聞いた明宗(ミョンジョン)は、心配のあまり自ら見舞いに行こうとしますが、あまりにも危険だと側近に止められてしまいます。オクニョがテウォンに看病されていると聞き、嫉妬と心配で複雑な表情を浮かべる王様…切ないですよね。
一方、オクニョが王女かもしれないという衝撃の事実を知ったカン・ソノたちは、このことを王に伝えるべきか悩みます。なんせ王様、オクニョを側室にしようとしてますからね!もしオクニョが異母妹だと知ったら…考えただけでも恐ろしい事態です。
悪の枢軸に亀裂!チョン・ナンジョンの誤算
さて、悪の限りを尽くすユン・ウォニョンとチョン・ナンジョン。今回は彼らの足元が大きく揺らぐ展開が待っていました。なんと、ウォニョンの側女チョングムが、ウォニョンの子を懐妊!ウォニョンはデレデレで、チョングムを「第二の奥方」として扱うと宣言します。これにはプライドの高いチョン・ナンジョンも激怒!長年尽くしてきたのに、若い側女にその座を奪われそうになるなんて…まさに自業自得、いい気味です!
さらに、テウォンはオクニョを襲った刺客を捕らえ、黒幕がチョン・ナンジョンであることを突き止めます。怒りに燃えるテウォンは、父ウォニョンに役職を辞して民のための弁護士「外知部(ウェジブ)」になると宣言し、決別を告げます。そして、チョン・ナンジョンの元へ乗り込み、「オクニョにしたことを決して許さない。必ず代価を払わせる」と、力強く宣戦布告するのでした。テウォンの覚悟、しびれます!
ついに明かされる真実!オクニョは…王女だった!
多くの人々の祈りが通じ、ついにオクニョは意識を取り戻します。そんな彼女のもとに、カン・ソノが訪れ、母ガビの過去を知る人物が危篤だと伝えます。それは、かつてガビと許されぬ恋に落ちた元護衛官のイ・ミョンホンでした。
オクニョはイ・ミョンホンのもとへ向かい、そこで衝撃の事実を聞かされることになります。
イ・ミョンホンの口から語られたのは、悲しい愛の物語でした。彼とオクニョの母ガビは、宮中で密かに愛し合っていました。しかしある日、ガビは偶然、東宮殿での毒殺未遂事件を目撃してしまい、ユン・ウォニョンに命を狙われることになります。ガビはイ・ミョンホンに助けを求めますが、彼は保身のためにすぐに行動できませんでした。
その夜、失意のガビの前に現れたのが、当時の王・中宗(チュンジョン)だったのです。中宗はガビを慰め、寵愛を与えました。その後、イ・ミョンホンの手引きで宮殿を脱出したガビでしたが、その時にはすでに王の子、つまりオクニョを身ごもっていたのです。
「オクニョ様は…王女様なのです」
イ・ミョンホンの告白に、オクニョは言葉を失います。典獄署で生まれ育った自分が、まさか王の娘だったなんて…。これまで自分を苦しめてきたユン・ウォニョンや文定(ムンジョン)王后大妃が、血の繋がった叔父と大叔母だったという皮肉な運命。あまりにも過酷な真実が、今、明らかになったのでした。
『オクニョ 運命の女(ひと)』第40話の感想
ついに、物語の最大の謎であったオクニョの出生の秘密が明らかになりました。これまで断片的に示唆されてきた事実が、イ・ミョンホンの口から一つの物語として語られる場面は、息をのむほどの緊張感と悲哀に満ちていました。自分が王女であると知ったオクニョの衝撃は計り知れません。同時に、母ガビの悲劇的な運命と、彼女を守ろうとした人々の存在が、物語に一層の深みを与えています。また、悪役であるユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの関係に亀裂が生じ、彼らの権力基盤が内側から崩れ始める様子は、今後の展開への期待を大きくさせます。愛、復讐、そして運命が複雑に絡み合い、登場人物それぞれの覚悟が試される、非常に見応えのある回でした。
つづく