いよいよ物語が最終局面へと向かう『オクニョ 運命の女』。第50話は、これまでの伏線が一気に動き出し、息もつかせぬ展開となりました。それでは早速、波乱に満ちた第50話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!

悪のトライアングルの暴走と、オクニョ絶体絶命の危機

王様がオクニョを守るために譲位を宣言したショックで倒れてしまい、宮殿は文定(ムンジョン)王后大妃とユン・ウォニョンの思うがまま。この機を逃すまいと、文定(ムンジョン)王后大妃は意識のない王に代わって軍を動かす権限をユン・ウォニョンに与えます。ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは、オクニョとユン・テウォン、そして彼らに協力するカン・ソノやソン・ジホンら大尹派の重臣たちを逆賊として一網打尽にしようと動き出しました。

オクニョとテウォンは仲間たちの助けでなんとか追っ手を振り切り、山中の隠れ家へ。しかし、都では仲間たちが次々と捕らえられ、ソン・ジホンたちは謀反の罪を自白させようと厳しい拷問にかけられてしまいます。街中にはオクニョとテウォンをお尋ね者として捕らえるための人相書きが貼り出され、二人は完全に追い詰められてしまいました。

宮殿激震!絶対悪・文定(ムンジョン)王后のあまりにも突然な最期

一方、宮殿では衝撃的な出来事が起こります。意識を取り戻した明宗(ミョンジョン)のもとに駆けつけた文定(ムンジョン)王后大妃。しかし、息子の譲位宣言が許せない大妃は、これまでのように自分が全てを解決するとまくしたてます。そんな母に対し、明宗(ミョンジョン)はこれ以上操り人形にはならないと決別を宣言。激しい口論の末、文定(ムンジョン)王后大妃はショックで倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

「母がすべて解決してあげます」…死の間際に息子の手を握り、そう繰り返す姿は、歪んではいるものの、彼女なりの息子への愛情だったのかもしれません。しかし、その歪んだ愛情こそが、国を、そして息子自身をここまで苦しめてきた元凶でした。長きにわたり絶対的な権力者として君臨してきた彼女の最期は、あまりにも突然で、あっけないものでした。

王女として、民のために!オクニョ、決意の蜂起

最大の後ろ盾を失ったユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは、激しく動揺します。しかし、彼らはこれを好機と捉え、王が母の死で悲しみに暮れている隙に、オクニョたちを完全に排除しようと画策を続けます。

この知らせを受けたオクニョは、悲しむべきか、安堵すべきか複雑な感情に揺れます。しかし、彼女はこれが悪の連鎖を断ち切る千載一遇の好機だと判断。仲間たちを集め、ついに自らの正体を明かします。

「私はもはや典獄署の茶母でも、商団の長でもありません。この国の王女として、無実の人々を救い、王様を助け、この国を正すために、皆さんを率いるつもりです」

王女としてのオクニョの力強い宣言に、これまで彼女を支えてきた仲間たちの士気は一気に高まります。オクニョは密かに明宗(ミョンジョン)と連絡を取り、宮殿の内と外で連携して反撃を開始する計画を立てるのでした。

明宗(ミョンジョン)は宮殿内で兵を動かし、捕らえられていたカン・ソノやソン・ジホンたちを解放。そしてオクニョとテウォンは、集めた私兵を率いて、すべての元凶であるユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの屋敷へと乗り込んでいくのでした。物語は、いよいよ最後の戦いへと突入します!

『オクニョ 運命の女』第50話の感想

長きにわたり絶対的な権力で国を支配してきた文定(ムンジョン)王后の退場は、物語の大きな節目となりました。彼女の行動原理は常に息子である王のためでしたが、その方法はあまりにも独善的で、多くの悲劇を生み出しました。最期の瞬間まで息子を支配しようとした姿は、哀れであり、まさに自業自得と言えるでしょう。そして、ついにオクニョが自らの身分を明かし、民衆の前に立ったシーンは圧巻でした。虐げられてきた者たちの希望を一身に背負い、王女として立ち上がる決意をした彼女の姿は、この物語の核心を突くものでした。悪の枢軸が崩れ始めた今、彼女が仲間たちと共にどのような未来を切り開くのか、固唾をのんで見守りたいと思います。

つづく