刺客の襲撃とスンニャンの葛藤
冒頭、スンニャンは謎の刺客と一騎打ち!激しい攻防の末、スンニャンは刺客の左腕を切りつけますが、惜しくも逃げられてしまいます。すぐに警報の鐘を鳴らし、ヨム・ビョンス率いる兵たちが刺客の捜索を開始します。
父であるキ・ジャオは、左腕に傷を負った者を探すよう命じると、スンニャンを呼び出し、以前から持っていた首飾りを見せ、娘ではないかと問い詰めます。しかし、スンニャンは自分が女であることがバレれば父に迷惑がかかると考え、とっさに首飾りを否定し、その場を走り去ってしまうのでした。切ないですよね…。追いかけてきたパク副将に、「父上はあなたをずっと探していたんだ」と諭されますが、スンニャンは「私は貢女の身。もし女だとバレたら父上にまで危険が及ぶ。だから秘密にしてほしい」と涙ながらに訴えるのでした。親を思う娘の気持ち、そして娘を思う父の気持ちが交錯して、胸が締め付けられます。
タファンの変化とスンニャンへの想い
一方、刺客に襲われたタファンはすっかり怯えてしまい、悪夢にうなされる日々。スンニャンに剣術を教えてほしいと頼み込みます。稽古中、タファンはスンニャンに頭を打たれて血を流してしまいますが、チャン侍従長がスンニャンを問い詰めようとすると、「自分で転んだだけだ」と嘘をついてスンニャンをかばう、ちょっと可愛い一面も見せます。
その後も、タファンはスンニャンに何かとちょっかいを出します。スンニャンが弓の腕前が良いことに腹を立てたり、湯浴み中にスンニャンを呼びつけ、足を揉ませようとしたり{スンニャンはタファンの裸を見て赤面!そりゃそうだ!}、さらには「こっそり馬を2頭用意して、どっちが早く海辺の小舟に着くか競争しよう!」と子供っぽい提案をしたり。スンニャンもタファンの子供っぽさには呆れつつも、どこか憎めない様子。
そして、いざ乗馬競争!スンニャンがタファンを追い越そうとした瞬間、なんとタファンはスンニャンの馬に飛び移ろうとして、二人とも海にドボン!「君には何をやっても勝てないよ…」と拗ねるタファンですが、ふと「父上、必ずあなたの仇を討ちます!」と呟くのでした。スンニャンもまた、自分の首飾りを手に、父を想い憂鬱な表情を浮かべます。
タファンはスンニャンに「もし私が元の皇帝になったら、君のことは絶対に忘れない」と約束します。それに対しスンニャンは、「その時は、高麗から貢女や宦官を連れて行くのをやめてほしい。肉親と引き裂かれるのは、この世で一番辛いことだから」と切実に訴えるのでした。この言葉は、タファンの心に深く刻まれたことでしょう。
ワン・ユの嫉妬と新たな陰謀
そこへ、大青島に到着したワン・ユが登場。タファンとスンニャンが二人きりでいるのを見て、スンニャンに「皇太弟を勝手に連れ出すとは何事だ!」と叱責します。タファンがスンニャンをかばい事なきを得ますが、帰りの馬が一頭逃げてしまい、結局スンニャンはタファンと同じ馬に乗ることに。それを見たワン・ユの寂しそうな顔と言ったら…!切ない三角関係の始まりですね。
夜、ワン・ユはスンニャンに酒を勧め、「お前の周りには刺客が潜んでいるかもしれないから気をつけろ」と忠告します。一方、スンニャンが今夜は自分の警護をしないと知ったタファンは、ワン・ユの元へ乗り込み、「スンニャンを俺にくれないか?」と大胆発言!ワン・ユは「たとえ譲ったとしても、スンニャンがお前のもとを離れることはないだろう」と牽制。タファンがスンニャンに意見を求めると、スンニャンは話題をそらしてその場を去ってしまいます。うーん、女心は複雑!
その頃、元ではヨンチョル丞相が、牢にいたペガンとタルタルを呼び出し、大青島でやり残した任務を完了させ、全ての罪を高麗になすりつけろと命じます。新たな陰謀が動き出しました!
ワン・ユはキ・ジャオに内部の人間を徹底的に捜査するよう指示しますが、スンニャンがタファンに熱心に弓を教えているのを見て、嫉妬心からその場を去ってしまいます。そして、夢の中でスンニャンが自分に微笑みかけるのを見て、ドキッとして飛び起きる始末。側近のパン・シヌとチェ・ムソンに「まさか男がお好きなのでは…」とからかわれ、慌てて二人を追い出すワン・ユ。恋する男は可愛いですね。
忍び寄る危機と父の覚悟
キ・ジャオはヨム・ビョンスの部屋から薬を見つけ、彼を問い詰めます。パク副将が機転を利かせてヨム・ビョンスの左腕を掴むと、案の定出血が!ヨム・ビョンスは「訓練中に負傷した」と嘘をつき、他の兵士もそれに合わせますが、キ・ジャオはパク副将に彼を監視するよう命じます。傷の手当てをしながら「今夜さえ乗り切れば全て終わる」と呟くヨム・ビョンスの顔は、悪意に満ちていました。
ペガンとタルタルは、先帝はヨンチョルに殺害されたのだと推測。だからヨンチョルはタファンを急いで殺そうとしているが、幼い皇帝の病状が不安定なため、なかなかうまくいかない…と考えていると、タンギセが行動開始を促します。
ついに、ヨム・ビョンスが高麗兵の服を着た元兵を引き連れて役所に侵入!パク副将とキ・ジャオは、ヨム・ビョンスが持ち場に来ないことから、彼が刺客だと気づきます。
突然、兵士たちが襲撃してきて、ペガンはチャン侍従長を脅し、タファンの居場所を聞き出そうとします。
絶体絶命!スンニャンの死闘と父との別れ
スンニャンはタファンの手を引き逃げようとしますが、そこに現れたのは母の仇タンギセ!スンニャンはタファンに塀を越えるよう指示し、たった一人でタンギセに立ち向かいます。父キ・ジャオは苦渋の決断で門を閉ざし、「スンニャン、必ず塀を越えてこい!」と叫びます。
スンニャンは刀を捨て、タンギセの股間を蹴り上げ{ナイスキック!}、彼を踏み台にして見事塀を越えます!キ・ジャオはスンニャンが無事なのを確認し、皆で裏門から撤退しようとしますが、そこにはペガンがチャン侍従長を人質に待ち構えていました。絶体絶命!キ・ジャオは残った部下たちと共にペガンと戦い、「山を越えたところに小舟がある。それで逃げろ。必ず皇太弟を守り抜け!」とスンニャンに最後の命令を下します。スンニャンはただ一言「父上!」と叫び、タファンの手を引いて走り出すのでした…。涙なしには見られません。
夜通し逃げ続けたスンニャンとタファン。夜明けと共に小さな船を見つけ、必死で海へ押し出そうとします。しかし、そこへペガンが追いつき、タファンに向けて矢を放ちますが、スンニャンが身を挺して腕で矢を受け止めます!ペガンはタファンに自決用の短剣を投げ渡しますが、タファンは意外な行動に出ます。「待ってくれ!今の皇帝は長くない。そうなれば私が皇帝になる。私はチンギス・ハーンの祖先の加護を受けているのだ!」と。その言葉に何かを感じたのか、ペガンは他の兵士を斬り捨て、タファンとスンニャンが船を出すのを手伝うのでした。一体どういう風の吹き回しでしょうか!?
タルタルはペガンに「後悔しませんか?」と問いますが、ペガンは「賭けてみる価値はある」と答えます。しかし、そこにタンギセが追いつき、ペガンを殴りつけます。
シム王の裏切りとキ・ジャオの悲劇
一方、ワン・ユは不吉な夢を見ます。そこへチェ・ムソンが「シム王が一人だけ連れて仁州{インチョン}へ向かった」と報告。ワン・ユは部下に大青島の様子を探りに行かせます。
捕らえられたキ・ジャオはシム王を「裏切り者め!外国と結託して自国民を害するとは!」と罵倒します。しかし、シム王はヨム・ビョンスにキ・ジャオの地位を与えるよう命じ、さらにキ・ジャオの舌を切り落とすよう非情な命令を下します。林の中からその光景を目撃したスンニャンは、父を助けようと飛び出そうとしますが、タファンに必死で止められるのでした…。父の無念、そしてスンニャンの悲痛な叫びがこだまするような、衝撃のラストです。
いやはや、第4話も本当に濃密でしたね!スンニャンの強さと優しさ、タファンの成長(?)、ワン・ユの苦悩、そしてキ・ジャオの悲劇…。これから物語がどう動いていくのか、ますます目が離せません!
つづく