冒頭、なんとヤン班長が「全員俺が殺した」と自白! ハンセム刑事は尊敬する上司の突然の裏切りに、もうパニックですよ。そりゃそうですよね、信じてた人にそんなこと言われたら…。ドンス刑事もヒョン刑事も、ただただ呆然。ヤン班長は「全て説明する」と言いつつ、まずはマスコミを呼べと要求するんです。一体何を考えてるんだ、ヤン班長! イナもドンフン殺害後、なぜ自分の後ろにいたのか問い詰めるんですが、ヤン班長は驚いた顔をするだけで、何も語らない…。ミステリアスすぎるぜ!

捜査チームがヤン班長の身辺を洗うと、幼い頃に父親を亡くし、母親には捨てられた過去が明らかに。親戚もおらず、連絡を取っているのはたったの10人。登録されていた住所は、身寄りのないホームレスの若者のためのシェルターだったんです。なんかもう、この時点で胸が締め付けられますよね…。

ハンセム刑事は、ヤン班長が犯人だなんてどうしても信じられない。これまでのヤン班長の真面目な警官としての姿、そして心優しい人間性を思い返しながら、再びヤン班長を問い詰めます。そしてついに、ヤン班長が本当の滞在先を明かすんです。

そこはモーテルの一室。部屋には本や写真、そして彼が支援してきた孤児たちからの愛情のこもった手紙で溢れていました。ペットの金魚に餌をやるために、住所を教えたんですね…もう、この優しさ、泣ける!

イナは涙するハンセム刑事に「タフになれ!」と活を入れ、二人はヤン班長のいた孤児院へ。そこで、ヤン班長と一緒に育ったという世話係の男性から話を聞きます。昔は内気だったヤン班長が、警察学校で鍛えられ、それでも常に孤児院に寄付を続けていたこと。そして、誰かを探すために警察官になったという事実が明らかに。でも、その「誰か」については教えてくれませんでした。ただ、「ヤンは殺人者じゃない、子供たちのことしか考えていない」と強く主張するんです。

この言葉をヒントに、ハンセム刑事はヤン班長を揺さぶります。「あなたが支援してきた21人の子供のうちの1人が犯人だ」と。するとヤン班長は、記者会見を開いてくれ、もう殺しは起きないと懇願するんです。ここで警察は気づくんですよ、ヤン班長は犯人じゃない、真犯人をかばっているんだと! 証拠不十分、そして全ての殺人事件において鉄壁のアリバイがあるヤン班長は釈放されます。でも、ハンセム刑事はチェ・サン刑事に尾行を命じるんですね。さすがだぜ!

一方、イナはファン博士とドライブへ。そこでイナは、そもそもファン博士がどうやって自分のことを知ったのか、そして彼が以前担当した「闇の事件」について切り込むんです。虐待する父親を殺した少年の事件ですね。イナは、ファン博士がその少年ではないこと、孤児院で彼に会ったと度々話していたことを知っていると指摘。するとファン博士、急に態度が硬化してイナを降ろしちゃうんですよ。怪しさ満点じゃないですか!

その頃、街の郊外ではキム・モイル市長と元検事でコンサルタントのクォン・サンボムが狩猟を楽しんでいました。クォンは狩猟中毒で、高速道路建設のために地域のグリーンゾーンをなくすという取引をキム市長と交わしていたんです。そこにGPS信号を追ってきたヤン班長が現れます。チェ・サン刑事も追いつきますが、ヤン班長に気絶させられ、銃を奪われてしまうんです。ヤン班長はキム市長とクォンを密かに監視し、ついにパズルキラーがクォンを狙っているのを発見! ヤン班長は空に向けて発砲し、クォンを助けようとしますが…なんと、混乱したクォンがヤン班長を撃ってしまうんです! まさかの展開すぎる…!

ハンセム刑事が駆けつけた時には、ヤン班長は瀕死の状態。「自分が殺人を引き起こした」「あの子は悪くない」と言い、さらに犯人たちがひどい人間だったことは知っているが、彼らの死の責任は自分にあると語ります。そして、「シンドンア」「ソジン」という言葉を残して、息を引き取りました…。ヤン班長…嘘だろ…涙なしには見られません。

パズルキラーはクォンをかすめており、彼は病院へ搬送。キム市長は銃声が鳴るとすぐに逃げ出し、無傷でした。

イナは「シンドンア」という名前を調べ、企業名、マンション群、そして雑誌の名前であることを見つけ出します。

警察の報告会では、ヤン班長が犯人に追跡装置をつけていて、それが彼の携帯電話にリンクしていたことが判明。しかし、その携帯電話は見つかっていません。イナは別の計画を立て、パズル事件をメディアにリーク! ヒョン刑事は激怒しますが、イナはこれがヤン班長の望んだことだと信じているんです。そして、犯人がどう反応するかも見たい、と。

ハンセム刑事がクォンの病室前で警備していると、犯人からテレビ局にパズルピースが送られてきます。ハンセム刑事が病室に駆け込むと、クォンはまだ生きている…と、思いきや! パズルピースには、風船売りが子供たちのために風船を作っている絵が描かれていました。そしてその直後、ハンセム刑事がまだ部屋にいる間に、クォンの心電図がフラットラインに…。えええええ!? 今回のラストも衝撃的すぎました!

『ナインパズル』第9話、観終わって言葉を失いました…。まさかヤン班長があんな形で物語から退場するなんて、予想もしていませんでした。彼の告白の裏には、きっと深い事情があるのだろうと信じていましたが、真実が明らかになる前にあんな最期を迎えるとは…。残された「シンドンア」や「ソジン」という言葉、そして「あの子」の存在。謎が深まるばかりで、頭の中が整理できません。

イナがファン博士に迫るシーンは、少しだけ光明が見えた気がしましたが、それも束の間。新たな犠牲者まで出てしまい、一体この事件はどこへ向かうのでしょうか。ヤン班長が守ろうとしたものは何だったのか、そして真犯人の動機は…。次回の放送で、少しでも多くの謎が解き明かされることを願っています。ヤン班長の無念を晴らすためにも、ハンセムたちには何としても真実に辿り着いてほしいです。

つづく