いやはや、今回の『無法弁護士』第12話は、物語の根幹を揺るがす衝撃の事実がてんこ盛りでしたね!信じていたものがガラガラと崩れ落ち、敵と味方の境界線が曖昧になっていく…。まさに息つく暇もない展開で、テレビの前で思わず「ええっ!?」と声が出てしまいました。
それでは早速、怒涛の第12話の世界へ飛び込んでいきましょう!
聖女の仮面を被った悪女、チャ・ムンスクの劇場
物語は、チャ・ムンスク判事が何者かに襲撃されるという衝撃的なシーンから幕を開けます。犯人は、彼女が過去に死刑判決を下した男の父親。ニュースは「正義の判事が逆恨みで襲われた」と大々的に報じ、写真流出事件で地に落ちかけた彼女の評判は、一気に「悲劇のヒロイン」へと変わります。
しかし、我らがポン・サンピルは騙されません。襲撃時の映像を何度も見返し、チャ判事には明らかに避ける時間があったことを見抜きます。そう、これは全て彼女が世論を味方につけるために仕組んだ、壮大な自作自演劇だったのです!病室でネットの同情的なコメントを見てほくそ笑むチャ・ムンスクの姿には、ゾッとさせられましたね。
すれ違う想い、サンピルとジェイの亀裂
その頃、サンピルはハ・ジェイの母、ノ・ヒョンジュと会っていました。彼女から「娘と別れてほしい」と頼まれ、一度はそれを受け入れます。しかし、サンピルが綺城(キソン)に戻るきっかけとなったあの黒い手帳について尋ねると、彼女は「送っていない」と否定。これにより、サンピルは復讐劇の裏に、まだ見ぬ黒幕がいる可能性に気づき、深い思索に沈みます。
一方で、ジェイはサンピルが自分に何かを隠していると感じ、孤立感を深めていきます。母親(とはまだ気づいていない)と食事をした際、彼女が自分のエビアレルギーを知っていたことから疑念を抱き始め、サンピルへの不信感は募るばかり。真実を告げられないサンピルの苦悩と、何も知らされず疑心暗鬼になるジェイの姿が、見ていて本当にもどかしい…!
牙をむくアン・オジュ、そして衝撃の真実へ
チャ・ムンスクに見捨てられた市長のアン・オジュは、ついに彼女への反逆を決意。サンピルは、アン・オジュの部下からウ刑事殺害の黒幕がアン・オジュであることを自白させ、その証拠を世にばらまきます。
しかし、物語はここで終わりません。ジェイの母ノ・ヒョンジュは、チャ・ムンスクを殺害しようとして失敗し、逆に捕らえられてしまいます。母の行方を追うジェイはサンピルと激しく衝突。
そして、サンピルはチョン検事から渡された資料を見て、ついに全ての点と線が繋がります。
自分を綺城に呼び戻すためにあの手帳を送ったのは、なんと、最大の敵であるチャ・ムンスク本人だったのです!彼女は、自分の過去を知るアン・オジュのような邪魔な駒を、サンピルの手を使って排除させるために、この壮大な復讐劇の脚本を描いていた…!
サンピルは、母の復讐を果たしているつもりが、実はチャ・ムンスクの掌の上で踊らされていたに過ぎなかった。この衝撃の事実に気づいたサンピルの表情が、今回のエピソードの全てを物語っていました。
『無法弁護士~最高のパートナー』第12話の感想
今回の第12話は、物語の構図そのものをひっくり返す、まさに転換点となる回でした。これまでサンピルが巨大な悪に立ち向かう物語だと思っていましたが、そのサンピル自身が、さらに巨大な悪の計画の一部に組み込まれていたとは…。この事実が判明した瞬間は、鳥肌が立ちました。
特に印象的だったのは、チャ・ムンスクの底知れない恐ろしさです。聖女のような微笑みの裏で、平然と自作自演を行い、人を駒のように操る。彼女の冷徹な策略は、単なる悪役を超えて、一種の芸術性すら感じさせます。
一方で、信じていたもの全てに裏切られ、孤立していくジェイの姿は非常に痛々しく、感情移入せずにはいられませんでした。サンピルが真実を話せない葛藤も理解できるだけに、二人のすれ違いがもどかしく、胸が締め付けられます。物語が複雑に絡み合い、誰を信じ、誰を討つべきなのか、先が全く読めなくなりました。
つづく