いやあ、今回の『無法弁護士』第5話、とんでもない幕開けでしたね!いきなり公の場で、あの“キソン市の母”であるチャ・ムンスク判事を告発するなんて、ポン・サンピルの度胸には恐れ入ります。会場は当然、大騒ぎ。隣にいたハ・ジェイは、何が起きたのか理解できず、ただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。
怒りに震えるチャ判事は、アン・オジュ市長に付き添われてその場を去りますが、サンピルはすかさず後を追います。そして、ついに直接対決!チャ判事の口から自分の母親の名前が出た瞬間、サンピルの瞳に宿る冷たい光には、見ているこちらも背筋が凍るようでした。二人の間に飛び交う鋭い言葉の応酬……それを、ジェイがすべて聞いてしまうんです。信じていた敬愛する判事が、母の死に関わる因縁の相手かもしれないなんて、ジェイの心中を思うと苦しくなりますよね。
サンピルは、自分の行動の真意をジェイに説明しようとしますが、ジェイは受け入れられません。だって、チャ判事は幼い頃に迷子になった自分を救い、母親のように温かく接してくれた恩人なのですから。信じたくない、でも疑念は膨らんでいく…。ジェイはついに、自分の手で真実を突き止めようと決意します。
一方、サンピルは法廷でも大勝負に出ます。ウ・ヒョンマン市長殺害事件の裁判で、殺し屋を手配したブローカーを証言台に立たせるのですが、なんと検察側の証人として登場!絶体絶命かと思いきや、サンピルはブローカーが最も大切にしている「母親」の存在を突き、彼の良心を揺さぶります。この心理戦、見事でしたね!追い詰められたブローカーは、ついにアン・オジュ市長の秘書と殺し屋を引き合わせたことを自白するのでした。
ジェイの調査も大きな進展を見せます。サンピルの母親が自殺したとされる事件を調べるうち、それが自分の母親が失踪した日と全く同じ日であることに気づいてしまうんです。まさかの繋がりに、ジェイは言葉を失います。さらに、当時の担当刑事から、サンピルの母親の事件記録のコピーを入手。そこには、自殺として処理するにはあまりにも不審な点が多数残されていました。
そしてラスト、ジェイはサンピルの事務所で衝撃的なものを目にします。サンピルがいつも見つめていた壁に、プロジェクターで自分の家族写真が映し出されていたのです。初対面で自分のことを知り尽くしていたこと、誘拐された時に必死で助けてくれたこと…すべてのピースが繋がり始め、ジェイの頭の中で事件の輪郭がはっきりと浮かび上がってくるのでした。真実に気づき始めたジェイと、すべてを知るサンピル。二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
『無法弁護士~最高のパートナー』第5話の感想
今回は、物語の核心に大きく迫る、非常に見ごたえのある回でした。これまでジェイが信じてきた「正義」の象徴であるチャ判事の仮面が、少しずつ剥がれていく過程は恐ろしくもあり、目が離せません。何より、ジェイが自分の信じていた世界が崩れ去っていく中で、それでも真実から目をそらさず、自らの手で調査を進める姿に胸を打たれました。彼女の強さと葛藤がひしひしと伝わってきます。一方で、サンピルの周到な計画と、その裏にある深い悲しみもより鮮明になりました。法廷での鮮やかな逆転劇は痛快でしたが、彼が背負うものの重さを思うと切なくなります。点と点が線で繋がり始めたラストは、今後の二人の関係がどう変化していくのか、期待が高まる見事な締めくくりでした。
つづく