今回は『病院船』第10話、もうね、人間関係も病状も、一気に緊迫感が増してきた回だったよ!さっそく振り返っていってみよう!

今回の始まりは、病院船に運ばれてきた一人の先生。呼吸困難で苦しそうにしてるんだけど、クァク・ヒョン先生の顔を見ても言葉が出ないほど。なんとか応急処置で落ち着いて、検査結果も「異常なし」。ヒョン先生は「ストレスを減らしてくださいね」なんて優しく声をかけるんだけど、我らがソン・ウンジェ先生は「他に何かお仕事でも?」とキョトン顔。

実はこの先生、超有名な詩人のソル・チャンソン先生だった!ってことを、ウンジェだけが知らなかったんだよね。こういう世間知らずなところが、ウンジェの魅力でもあるんだけど(笑)。

ヒョンが先生を見送ろうとしたその時!看護師が血相を変えて血液検査の結果を持って追いかけてきたの。その数値を見たヒョンの顔つきが変わる…!すぐに先生を病室に連れ戻して再検査。ウンジェは初期の診察で「直腸癌」の可能性を疑うんだ。さすがだよね。

確定診断が出るまで、ヒョンは先生に病名を告げず、ただ「精密検査のために入院しましょう」とだけ伝える。不安なはずなのに、先生はヒョンのスマホを借りて「ちゃんと自習するように」って生徒に電話するんだよ…。もう、このシーンだけで涙腺が…。

翌日、検査結果は「直腸癌ステージ4」。もう手術は不可能だと誰もが匙を投げる中、ウンジェだけは諦めない。「反回肝切除術」っていう、韓国では前例のない超難関手術を提案するの!彼女の論文のための症例を見つけたと、ソウルの後輩に意気揚々と電話するウンジェ。その成功は、彼女がソウルの大病院に返り咲くための大きな一歩になるからね。

でも、この話が、あの意地悪なキム課長の耳に入っちゃうんだな…。

しかも、ウンジェを追い出したソウルの大韓病院では、ウンジェに命を救われた財閥の御曹司が「恩人をクビにするとはどういうことだ!」ってちょっとした騒ぎを起こしていて、院長もキム課長もピリピリしてる状況。そこにウンジェの難手術成功の可能性が飛び込んできて、キム課長の心は焦りでいっぱい!

一方、ヒョンはウンジェの提案に不安を隠せない。知り合いの専門医に片っ端から電話するけど、誰もが「無理だ」と断るばかり。患者さんを救いたい、でも前例のない手術をウンジェに任せていいのか…彼の葛藤が痛いほど伝わってくる。

そんな中、自分の病状を知ってしまった先生は、ヒョンに恐怖と感謝を打ち明けるんだ。この正直な告白が、ヒョンの心をさらに締め付ける…。

ウンジェは諦めない!院長の反対を押し切り、看護師たちの協力を得て、解剖用の遺体で手術のシミュレーションを敢行。そして、見事に成功させるんだ!「これならいける!」って自信を持って先生の病室に向かったウンジェ。

でも、そこにいたのは…なんと、ソウルから来たキム課長!

「この手術は私が執刀する」と言い放つキム課長に、ウンジェは「私の患者です!論文の症例なんです!」と猛反発。するとキム課長は「医者なら論文より患者を優先しろ!」と一喝。

最悪なことに、この会話を、ウンジェを信じようと決心しかけていたヒョンが聞いてしまった…。

「君の考えには同意できない。先生の手術を君に任せることはできない」

そう言って、ウンジェを拒絶するヒョン。ウンジェの瞳から光が消えた瞬間だったね…。

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第10話の感想

今回のエピソードは、ソン・ウンジェという人物の二面性がはっきりと描かれた回でした。誰もが諦めるような難しい病状に対し、前例のない手術法を提案し、成功のために努力を惜しまない姿は、まさに天才外科医そのものです。しかしその一方で、その手術を自らの論文のため、ソウルの大病院へ返り咲くための「症例」と見ている冷徹な野心も隠そうとしません。患者を救いたいという純粋な気持ちを持つクァク・ヒョンが、彼女のその本音を聞いてしまった時の絶望は計り知れません。医師としての卓越した技術と、人間的な未熟さが同居するウンジェのキャラクターが、物語に深い奥行きを与えています。彼女が真の医師として成長するためには、この大きな壁をどう乗り越えるのか、非常に考えさせられる内容でした。

つづく