いやー、今回の『病院船』も、登場人物たちの気持ちが複雑に絡み合って、見ごたえがありましたね!医療現場の緊迫感と、もどかしい恋模様のバランスが絶妙で、ついつい画面に引き込まれてしまいました。
さて、第26話は、窒素ガス中毒で倒れた患者を、ウンジェとヒョンが連携して陸の病院へ搬送するシーンから幕を開けます。一刻を争う状況で、高圧酸素治療室へ運び込まなければ半身不随の危険があるという緊迫した状況。二人の息の合った処置のおかげで、患者は無事に回復し、意識を取り戻して歩けるまでに。さすがはウンジェ先生とヒョン先生ですね!
治療を終えて病院を出ると、外はもう真っ暗。そこでウンジェを待っていたのは、なんとジェゴルでした。ウンジェが夕食の約束をしていたことをすっかり忘れていたんですね。ジェゴルはヒョンも誘いますが、ヒョンは複雑な表情を浮かべながらも、その誘いを断り、寂しげに二人の後ろ姿を見送るのでした。この時のヒョンの背中が、なんとも切なかったです…。
一方、食事に行ったウンジェとジェゴル。ウンジェはここでも「恋愛に興味はないし、あなたを好きになることは絶対にない」と、ジェゴルに対してバッサリ!でも、ジェゴルはそんなウンジェの強がりを見透かしているんですよね。「本当はヒョン先生のことが好きなのに、その態度は残酷すぎる」と、核心を突く一言。ジェゴルも辛い立場なのに、ウンジェのことをしっかり見ていて、なんだか胸が締め付けられました。
その頃、一人診療室に戻ったヒョンには、お母さんから電話が。元恋人のヨンウンが病院船に来ていることを知り、まだ息子に付きまとっているのではないかと心配している様子。 ヒョンは「彼女は重い病気だから、治療に付き添う」と説明しますが、お母さんは激怒。二人の関係がまだ続いていることに納得がいかないようです。しかし、ヒョンはまだ知りません。そのヨンウンの病気が、友人や医者まで巻き込んだ、ヒョンの気を引くための真っ赤な嘘だったなんて…。ヨンウンの策略、ちょっと度が過ぎていますよね。
ジェゴルとの食事を終えたウンジェは、一人で病院船へ。ヒョンの診療室に明かりがついているのを見つけ、そっと中を覗きます。そこには、患者さん一人ひとりに電話をかけ、その後の容態を優しく尋ねるヒョンの姿が。ドアのそばに寄りかかり、その姿を静かに見つめるウンジェ。ヒョンの誠実さや優しさに、改めて心惹かれているのが伝わってくる、とても印象的なシーンでした。
そして翌日、物語は新たな局面を迎えます。ヒョンは看護師のアリムと一緒に、あるおばあさんの家へ往診に向かいます。家の前には、数日前に診察した娘のジンヒが座っていました。しかし、ヒョンが挨拶をしても、ジンヒは彼を覚えておらず、まるで知らない人を見るかのような怯えた表情。さらに、その場で失禁し、気を失ってしまうのです。通りかかった友人のウォンジャも驚く中、ヒョンは急いでジンヒを背負い、病院へと走り出しました。彼女に一体何が起こったのでしょうか。新たな病の影が、病院船に忍び寄ります。
『病院船〜ずっと君のそばに〜』第26話の感想
今回のエピソードは、ウンジェとヒョンのもどかしい関係性に、改めてじらされた回でした。お互いに強く意識しているのは明らかなのに、なかなか素直になれない二人。特に、夜遅くまで患者を気遣うヒョンの姿を、ウンジェが愛おしそうに見つめるシーンは、言葉がなくても彼女の気持ちが痛いほど伝わってきました。一方で、ウンジェの気持ちを知りながらも、まっすぐに想いを伝えようとするジェゴルの切ない立場も心を打ちます。彼の指摘は、ウンジェだけでなく視聴者の心にもグサリと刺さったのではないでしょうか。ヨンウンの策略や、新たに発覚したジンヒの病状など、様々な問題が同時に進行し、物語に一層の深みと緊張感を与えています。それぞれのキャラクターが抱える人間的な葛藤が丁寧に描かれており、今後の展開から目が離せません。
つづく