いやー、今回の27話は本当に見どころ満載でしたね!医師としての使命と家族への想いの間で揺れるヒョンの姿に、胸が締め付けられるような思いでした。早速、波乱の展開を振り返っていきましょう!
物語は、ヒョンが意識不明の女性ホ・ジンヒを背負って病院船に駆け込む、緊迫のシーンから始まります。ところが、なんてことでしょう!病院船は漁船との衝突事故で修理中、すぐには陸の病院へ向かえない絶体絶命の状況。事務長からは「4時間耐えろ」と無情な宣告が…。
急いで手術着に着替えるヒョンのもとに、追い打ちをかけるように療養院から電話が入ります。なんと、父のクァク・ソンがまたしても姿を消したというのです!鳴り響く電話を何度も切り、患者の治療を優先するヒョンの姿は、医師としての覚悟を感じさせます。しかし、ジンヒは40度の高熱を出し、原因が全く特定できません。ウンジェとヒョン、二人の名医がかりでも、病状は悪化するばかり…。
見かねたウンジェに促され、ヒョンはついに電話に出ます。療養院からは「このままでは警察に連絡するしかない」と告げられ、ヒョンは母親に父の捜索を託すのでした。息子の仕事を案じ、すぐさま夫の捜索に向かう母の愛にもグッときます。
治療が難航する中、ヒョンは廊下でジンヒの友人が「彼女がこの2週間、毎日山で山菜を採っていた」と話しているのを耳にします。その瞬間、ヒョンの頭に閃きが!急いで診察室に戻ったヒョンは、ウンジェに「原因が分かった!秋に流行するツツガムシ病だ!」と告げます。幸いにも病院船には治療薬が常備されており、投与後、ジンヒの容体は無事に安定を取り戻しました。
一方、ヒョンの父ソンを探す母と妹のジウン。療養院の看護師の言葉をヒントに、昔家族で訪れた思い出の島へと向かいます。すると、案の定、島の海辺で父ソンを発見するのでした。
物語の終わりには、心温まるシーンが続きます。意識を取り戻したジンヒは、見守ってくれていた友人たちに、自分がソウルで優雅に暮らしていると嘘をついていたこと、本当は20年以上前に離婚し、西海で海女として暮らしていたことを涙ながらに告白。友人たちは彼女を優しく受け入れ、友情が復活します。
さらに、ジウンの婚約者が療養院を訪れ、ソンに結婚の許しを請うと、その声に反応したのか、ソンが奇跡的に意識を取り戻し、二人の結婚を許可!家族全員が揃い、穏やかで幸せな時間が流れるのでした。
『病院船〜ずっと君のそばに〜』第27話の感想
今回は、医師としての責任と家族への愛情という、ヒョンが抱える二つの大きなテーマが色濃く描かれた回でした。患者の命を救うため、失踪した父への心配を押し殺して治療に専念する姿には、彼の人間的な成長と強い意志を感じずにはいられません。原因不明の病に立ち向かうウンジェとの連携プレーも見事で、二人の絆の深まりを改めて実感しました。また、患者であるジンヒと友人たちの和解や、ヒョンの家族が迎えた奇跡的な結末は、物語に温かい光を灯してくれました。緊迫した医療現場の描写と、登場人物たちの人間ドラマが巧みに織り交ぜられ、非常に見応えのある内容だったと思います。
つづく