前回はウンジェとヒョンの間に流れる甘い空気に、こっちまでドキドキさせられっぱなしだったよね。でも、恋のライバル、ジェゴルの切ない表情も忘れられない…。今回は、そんな彼らの日常に、とんでもない嵐が吹き荒れるんだ。さっそく28話の世界に飛び込んでみよう!

穏やかな夜に隠されたそれぞれの想い

ウンジェにフラれてしまったジェゴル、やっぱり元気がないみたい。でも、ヒョンとの友情は変わらないのが救いだね。男同士、汗を流して気持ちを切り替える姿は、見ていて清々しいよ。

その夜、病院船ではささやかなパーティーが開かれていた。なんと、ウンジェがみんなのために腕を振るって、豪華なディナーを用意したんだ!でも、肝心なものを買い忘れちゃったみたい。それは…ケーキ!

「どうしてケーキが?」ってみんなが不思議に思っていると、チュ看護師が「ジャーン!」とばかりにケーキを取り出した。そう、この日はヤン船員の誕生日だったんだね。以前、ウンジェが闇金業者に絡まれた時に助けてくれたヤン船員。あの時から、チュ看護師は彼に特別な想いを寄せていたみたい。二人が一緒にろうそくの火を吹き消す姿は、なんとも微笑ましい光景だったよ。

不穏な電話と明かされない真実

楽しい宴の後、ヒョンは一人、元カノのチェ・ヨンウンが入院しているはずの病院へ電話をかける。でも、返ってきたのは「そんな患者さんはいません」という衝撃の言葉だった。ヨンウンに直接電話しても、彼女は出ない。

それもそのはず、その頃ヨンウンはバーで友人と大騒ぎしていたんだから。酔った声を聞かれたら、嘘がバレてしまうもんね。でも、そんな彼女のもとに、最強の刺客が現れる。ヒョンの母親だ!「一体、うちの息子をどうするつもりなの!」と詰め寄られ、ヨンウンは驚きのあまりグラスを落としてしまう。彼女の嘘が、いよいよ追い詰められてきた感じだね。

実は、ヒョンの電話をウンジェはドアの外で聞いていた。ヨンウンが病気のフリをしていることを知っているウンジェは、真実を告げるべきか、ひどく葛藤する。でも、結局何も言えず、一人静かに部屋に戻るしかなかった。ウンジェの優しさが、今はかえってヒョンを苦しめることになっているのかもしれないね。

病院船、最大の危機

そんな中、ニュースでは不穏な報道が流れていた。島の近くに海外の麻薬密売組織が出没し、警察との銃撃戦の末、一部を取り逃がしたという。

そして、その夜…。病院船に、静かに、しかし確実にその魔の手が忍び寄っていた。例の麻薬密売組織だ!

彼らのリーダーは銃撃戦で負傷しており、腕利きの外科医がいるという噂を聞きつけ、ウンジェを拉致しに来たんだ。銃で武装した男たちに、病院船はあっという間に制圧されてしまう。船内の全員が集められ、緊迫した空気の中、組織の男たちがウンジェを見つけ出し、連れ去ろうとする。

その時、「待て!」と声を上げたのは、もちろんヒョンだ!

しかし、リーダーは振り返りざま、ヒョンに向かって発砲!船内に銃声が響き渡り、誰もが息をのむ。幸いにも弾は壁に当たり、ヒョンは無事だった。彼は臆することなく「俺も医者だ」と名乗り出て、ウンジェと一緒に行くことを申し出る。内科医だと知った組織は、ウンジェとヒョンの二人をアジトへと連れ去ってしまう。

二人が連れてこられた先は、まさに地獄絵図。部屋の中も外も、仲間の死体で溢れかえっていた…。果たして、二人の運命は!?

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第28話の感想

今回のエピソードは、前半の和やかな雰囲気から一転、後半は息もつかせぬサスペンス展開となりました。船員の誕生日を祝う心温まるシーンや、それぞれの恋愛模様が描かれる日常パートがあったからこそ、武装集団の襲撃という非日常的な出来事の衝撃が際立っていたように感じます。特に、元カノの嘘に気づき始めたヒョンの苦悩と、真実を告げられないウンジェの葛藤が丁寧に描かれており、物語に深みを与えていました。そして、何と言ってもウンジェを守るために自ら危険に飛び込んでいくヒョンの姿には、彼の誠実さと愛情の強さが表れていました。医師としての使命感と、愛する人を守りたいという想いが交錯する中で、二人の絆がどのように試されていくのか。アジトでの絶望的な状況を、二人はどう乗り越えるのか、目が離せない展開です。

つづく