今回は『病院船〜ずっと君のそばに〜』の第3話について、あらすじと感想をお届けします。いや〜、今回も目が離せない展開でしたね!天才外科医ウンジェが、まさかの病院船にやってきて、さっそく彼女の真価が問われる事件が発生します。

では、さっそく第3話の世界に飛び込んでみましょう!

船上の緊急オペ!ウンジェの決断

ソウルの大病院を離れ、病院船に赴任してきた外科医ソン・ウンジェ。彼女が足を踏み入れた途端、まるで待っていたかのように緊急事態が発生します。虫垂炎で苦しむ子供が運び込まれたのです。

海警の到着まで30分。一刻を争う状況で、ウンジェは「この船で手術する」と決断します。しかし、病院船の手術室は物置同然のありさま。まともな設備なんてありません。内科医のクァク・ヒョンは「リスクが大きすぎる!」と猛反対しますが、子供の容態は悪化する一方。もう、やるしかありませんでした。

結局、歯科の診察室で手術が始まることに。ヒョンや他のスタッフが固唾をのんで見守る中、ウンジェは驚くべき集中力と、まるで魔法のようなメスさばきで、見事に手術を成功させます。その姿に圧倒されたヒョンは、自分の判断が間違っていたと素直に謝罪。でもウンジェは「ええ、本当に無謀な手術でした。二度とやりません」とクールに言い放つのでした。このセリフ、ウンジェらしくて痺れますよね!

一度は船を降りる決意…母のカルテとの再会

しかし、この一件でウンジェの心は折れてしまいます。「こんな劣悪な環境では、救える命も救えない」。そう感じた彼女は、事務長に「船を降ります」と告げます。しかし、事務長は「あなたを雇ってくれる病院は、もうここ以外にない。でも、ここにいれば多くの命を救える」と引き止めます。

その言葉に心を動かされ、病院船に残ることを決めたウンジェ。彼女は自ら手術室を片付け始めます。そして、船の診療記録をめくっていると、亡き母の名前を見つけてしまうのです。そこには、母の最後の日の記録が…。母が最期に診察を受けたのが、この病院船の、まさにヒョンの診察室だったことを知ります。母を救えなかった後悔と悲しみが、ウンジェの胸に再び押し寄せます。

二人の過去の接点と新たな試練

翌朝、すっかり綺麗になった手術室でウンジェを見かけたヒョンは、「以前、どこかでお会いしませんでしたか?」と尋ねます。ウンジェは「いいえ」と答えますが、ヒョンは腑に落ちない様子。

その後、自分の診察室に戻ったヒョンは、壁に貼ってあった一枚の写真を見てすべてを思い出します。それは、ウンジェの写真でした。実は、ウンジェの母親が亡くなる前、「娘と会ってみてくれないか」とヒョンに紹介していたのです!

衝撃の事実を知ったヒョンは、ウンジェにそのことを伝えようとしますが、事情を知らない彼の言葉は、母を亡くしたばかりのウンジェを傷つけかねない、無神経なものに…。事務長に止められ、ヒョンは自分の失言に気づくのでした。

そんな気まずい雰囲気の中、病院船は次の島での陸地診療へ。すると、一行が島に到着した途端、出迎えた村長が興奮のあまり倒れてしまいます!

ウンジェとヒョンが駆けつけますが、ヒョンは過去の医療事故のトラウマで手が震え、動けなくなってしまいます。その横で、ウンジェは冷静に処置を進め、動脈破裂と診断。「ここで手術します!」と宣言したその時、事務長が呼んでいたテレビ局の取材班が駆けつけるのでした。

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第3話の感想

第3話は、ソン・ウンジェというキャラクターの多面性が際立つ回でした。船上での緊急手術に見せた、天才外科医としての揺るぎない自信と技術。その一方で、劣悪な環境に一度は挫折し、亡き母の記録を前に静かに涙する、人間的な弱さも描かれています。この強さと脆さの同居が、彼女の魅力を一層深めているように感じます。

また、クァク・ヒョンとの関係性も大きく動き出しました。彼がウンジェの母と接点があったという事実は、二人の運命的な繋がりを予感させます。ヒョンの抱えるトラウマも明らかになり、完璧に見えるウンジェとは対照的な彼の人間味あふれる姿が、物語に温かみを加えています。これから二人が互いの傷をどう乗り越え、支え合っていくのか、その過程を見守りたくなりました。

つづく