いやー、今回もウンジェ先生がやってくれましたね!彼女の過去が明らかになる、超重要な回でした。

物語は、ウンジェがソウルの大病院を追われるきっかけとなった手術シーンから始まります。簡単な手術のはずが、患者の容態が急変。実はこれ、執刀医であるキム課長の医療ミスが原因だったんです。ウンジェはすぐにミスに気づき、必死に処置をしようとしますが、患者は帰らぬ人に…。

最悪なのは、このキム課長。自分のミスを隠蔽するために、ウンジェに「君を次の外科課長にしてやるから、このことは黙ってろ」と取引を持ち掛けるんです。ひどい話ですよね!でも、私たちのウンジェはそんな取引に乗るわけがありません。年老いた母親と病気の娘を残して亡くなった患者さんのことを思い、遺族にすべての真実を話してしまいます。

結果、遺族は正当な賠償金を受け取ることができましたが、ウンジェはキム課長の怒りを買い、病院をクビに…。これが、彼女が病院船に来ることになった真相だったんですね。

この一件はマスコミにも取り上げられ、病院船の仲間たちはテレビでウンジェの姿を見ることになります。記者の前で多くを語らないウンジェを見て、ジェゴルやジュニョンは「有名になったから、病院船を踏み台にしてソウルに帰るつもりだ」と彼女を誤解します。でも、ヒョンだけは違う。彼はウンジェのことを信じようとします。この二人の対比がまた、いいんですよね。

その夜、船ではウンジェの歓迎会が開かれます(ジェゴルは不参加ですが…笑)。島民から差し入れられた新鮮な魚を前に、誰も捌けなくて困っていると、おもむろにウンジェが立ち上がり、なんと手術用のメスで鮮やかに魚を捌いて刺身にしてしまうんです!これにはみんなビックリ!彼女の意外な特技に、少しだけ場の空気が和みます。

宴の後、二人きりになったヒョンとウンジェ。ヒョンが「どうして誤解されたまま何弁解しないんだ?」と尋ねると、ウンジェは「夏が終わるまでに、自分の実力で必ず元の場所に戻る」と静かに、でも力強く宣言するのでした。彼女の強さと、その裏にある孤独が垣間見えた瞬間でした。

翌日、病院船には「神の手を持つ外科医がいる」と噂を聞きつけた患者が殺到!しかし、ウンジェのクールで淡々とした診察態度に、患者たちはがっかりして帰っていきます。

そんな中、島で一番気性が荒いと有名な巫女のパク・ウリムがやってきます。診察もせずに薬を出せと要求するウリムに対し、ウンジェは「血液検査をしなければ、あなたは近いうちに死ぬ」とバッサリ。これに激怒したウリムは、ウンジェの髪を掴んで診察室から引きずり出し、病院船はパニックに!

天才外科医ウンジェ、最大のピンチ!一体どうなっちゃうんでしょうか!?

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第6話の感想

今回のエピソードは、ソン・ウンジェというキャラクターの輪郭をよりくっきりと描き出した回でした。彼女がなぜ病院船に来たのか、その背景にある正義感と不器用さが丁寧に描かれていて、非常に見ごたえがありました。自分の信念を貫いた結果、すべてを失っても後悔しない強さを持つ一方で、その本心を誰にも明かさず、周囲との間に壁を作ってしまう姿が印象的です。特に、歓迎会でメスを片手に淡々と魚を捌くシーンは、彼女の持つ特異なスキルと社会性の欠如を象徴しているようで、キャラクターの深みを感じさせました。クァク・ヒョンだけが彼女の本質を見抜こうと寄り添う姿も、今後の二人の関係性を期待させます。物語に新たな波乱を呼び込む巫女の登場で、今後の展開から目が離せません。

つづく