太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第11話ネタバレ

笑顔の裏の棘!カン氏の訪問とミン氏のファインプレー

物語は、カン氏がわざわざイ・バンウォン夫妻の元を訪ねてくるところから始まります。表向きは「あらあら、大変でしたわねぇ」なんて心配してるフリ。でもね、バンウォン様はピーンと来てるわけですよ、「こいつ、何か企んでるな」って。そりゃそうですよね、あのカン氏ですもん。案の定、バンウォン様の表情はみるみる不機嫌に。

ここでナイスプレーを見せたのが、奥様のミン氏!夫の無念を察しつつも、カン氏には丁寧に対応し、きっちりお見送り。そしてバンウォン様には「旦那様、あまり感情を顔に出してはなりませぬ。相手に手の内を読まれてしまいますわ」と冷静にアドバイス。いやー、ミン氏、デキる嫁すぎ!バンウォン様も、この奥方には頭が上がらないんじゃないでしょうかねぇ。

父の愛憎と兄弟たちの微妙な空気

一方、父であるイ・ソンゲも、バンウォンたち息子への仕打ちが厳しすぎたことは自覚してるみたい。でも、王としてのプライドが邪魔して素直に謝れない。そこで、次男のイ・バングァを呼び出して、節度使の位を与えるんですね。そして、「バンウォンにも精兵五百戸を与えるから、そう伝えろ」と。遠回しな愛情表現というか、不器用な親心というか…。

でも、この知らせを聞いた他の兄弟、イ・バンイやイ・バンガンは面白くない。そりゃそうですよね、「なんでバンウォンだけ特別扱いなんだよ!」ってなりますわな。この兄弟間のギスギスした感じも、今後の火種になりそうでヒヤヒヤします。

そんな中、バンウォン様の元にはチョ・ヨンム率いる精兵が到着。「これからは殿の指揮に従います。ただし、お父上である王様に弓を引くような命令でなければ、何なりと」と忠誠を誓うんですが、これもまた波乱の予感…。

カン氏の罠、再び!長兄の涙とバンウォンの怒り

さあ、ここからがカン氏の本領発揮ですよ!イ・ソンゲに「お疲れでしょうから、温泉にでも行って休養なさっては?」なんて甘い言葉で王様をうまく丸め込み、その隙にバンウォン様を陥れる罠を仕掛けるんです。

なんと、行方知れずだった長兄・イ・バンウの居場所を、わざとバンウォン様にリーク!バンウォン様が駆けつけると、そこには粗末な小屋で貧しく病に苦しむ兄の姿が…。もうね、このシーンは涙なしには見られませんでしたよ。

イ・バンウ兄様、実はカン氏から「あなたは高麗の忠臣として生きなさい。決して父の元に戻って世子の座を争ってはなりませぬ」という手紙を受け取り、姿をくらましていたと言うんです。これを聞いたバンウォン様、怒り心頭!「あの女狐め…!」と、カン氏への殺意を燃やすのも無理はありません。

カン氏の狙いは、バンウォン様が王位を狙っていることを見抜き、わざと反乱を起こさせて、それを口実に排除すること。チョン・ドジョンと組んで王宮に兵を配置し、バンウォン様が乗り込んでくるのを待ち構えていたんです。

策士、ミン氏!蜜餞に込めた逆転の一手

しかし!カン氏の思惑通りには進まないのが、このドラマの醍醐味!バンウォン様は現れず、代わりに王宮にやってきたのは…そう、ミン氏です!

手には手作りの蜜餞(甘いお菓子)。「先日はお心遣いいただき、ありがとうございました。これは感謝のしるしですわ」なんてニッコリ。そして、さらっと「そういえば、夫は先日いただいた兵馬を、お父上にお返しいたしましたのよ」と報告。

これにはカン氏もチョン・ドジョンもポカーン。バンウォン様が反乱を起こすどころか、兵まで返しちゃったんですから、計画は完全に失敗。でも、この一件でチョン・ドジョンは完全にカン氏側につかざるを得なくなったわけで、カン氏にとってはそれなりの収穫もあったのかもしれませんね。いやはや、女の戦い、恐ろしや…。

新たなる試練!明国への使節、その先に待つものは…

ホッとしたのも束の間、今度は明国から「王子をよこせ」との無理難題が。これ、めちゃくちゃ危険な任務なんですよ。下手をすれば、行ったきり帰ってこられない可能性も大。イ・ソンゲもさすがに悩みに悩んで…最終的に、白羽の矢が立ったのは、なんとイ・バンウォン!

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第11話、今回も息を詰めて見入ってしまいました。カン氏の周到な罠には毎回驚かされますが、それを見事に切り返すミン氏の聡明さには感服しきりです。彼女の冷静な判断と行動が、夫であるイ・バンウォンを何度も窮地から救っていますね。

一方で、父・イ・ソンゲの不器用な愛情表現や、それに対する兄弟たちの複雑な感情が、物語に深みを与えていると感じます。特に、バンウォンが病に苦しむ長兄・イ・バンウと再会する場面は、胸が締め付けられる思いでした。権力闘争の厳しさだけでなく、家族の絆や葛藤も丁寧に描かれている点が、このドラマの魅力の一つでしょう。

カン氏の策略が失敗に終わったものの、チョン・ドジョンが彼女の側についたことで、今後の対立構造がより鮮明になった印象です。そして最後にバンウォンに下された明国への使節という新たな試練。一難去ってまた一難という展開に、彼の行く末から目が離せません。果たしてこの難局をどう乗り越えるのか、続きが非常に気になります。

つづく