太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第18話ネタバレ

悲しみに沈む父王と、冷酷非情な五男

まず冒頭から、胸が締め付けられるシーンの連続よ。愛するカン氏との間に生まれた子供たちのほとんどを失い、たった一人残った慶順公主を前に、父・イ・ソンゲの悲しみは計り知れないわ。演じるキム・ヨンチョルさんの嗚咽には、こっちまで涙腺崩壊寸前…。

一方、この悲劇を引き起こした張本人ともいえるイ・バンウォンはというと、自分の子供を抱きしめて大泣きしてるんだけど、これがまた複雑な心境なのよね。彼なりに思うところがあるのか、それとも単なる自己満足なのか…。でも、その直後には宮殿の門をガッチリ固めて、父であるイ・ソンゲに誰も近づけさせない徹底ぶり。実の兄であるイ・バングァでさえ門前払いなんだから、もう完全に親子断絶状態よ。

板挟みの次男・イ・バングァ、苦渋の決断

そんな中、イ・バングァ夫妻の苦悩も描かれるわ。奥さんの金氏(キムし)は、「世子になんてなったら、後々大変なことになる!」って必死に夫を説得するの。この夫婦、もともと王位には全く興味がないのよね。でも、イ・バングァは父・イ・ソンゲと弟・イ・バンウォンの関係を心配して、このままじゃ本当に親子で殺し合いになりかねないって、結局はイ・バンウォンの要求を飲むことになるの。うーん、この人の人の良さが、かえって事態を複雑にしてる気がするわ…。

父王の執念と、まさかの反撃!

イ・ソンゲは、無理やりイ・バングァを世子にさせられた後も、軟禁生活は続くの。イ・バンウォンへの憎しみは募る一方で、「あの時、イ・バンウォンを始末しておけば…」なんて後悔まで口にする始末。そして、たった一人生き残った慶順公主の身を案じて、尼にして命を守ろうとするの。涙ながらに娘の髪を剃る姿は、見ていて本当に辛かったわ。

そんな中、イ・バンウォンのクーデターに加わった連中は、「もうすぐイ・バンウォン様が王様だー!」なんて浮かれて宴会騒ぎ。イ・バンウォン自身も、王になったら息子たちに立派な名前をつけよう~なんて、すっかり次期国王気取り。

でもね、ここで黙っていないのが父・イ・ソンゲよ!彼は、自分が死んだらすぐにでもイ・バンウォンがイ・バングァから王位を奪うだろうと見越して、なんと先手を打ってイ・バングァに王位を譲っちゃうの!「イ・バンウォンだけには王位を渡すな!お前の子孫に継がせろ!」って。これはもう、カン氏の子供たちの仇を討つための、父としての最後の意地であり、壮大な復讐計画よね!

兄弟に亀裂!新たな火種が…

この知らせを聞いたイ・バンウォンサイドの臣下たちは、もうビックリ仰天!急いでイ・バンウォンに報告するんだけど、当のイ・バンウォンは怒り心頭でイ・バングァのもとへ乗り込むの。

そこで彼が見たのは、なんとイ・バングァが側室の子供である佛奴(プルノ)を世子にしようと考えている姿!これにはイ・バンウォンも「兄上、王座に目がくらんだか!」って激怒。兄弟で激しい口論になって、お互いを脅し合う始末よ。いやー、穏健だったイ・バングァにも、ついに野心が芽生えちゃったのかしら?それとも、これも父・イ・ソンゲの入れ知恵…?

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第18話 感想

今回の第18話は、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合い、目が離せない展開でした。特に印象的だったのは、愛する者を失ったイ・ソンゲの深い悲しみと、それがイ・バンウォンへの強烈な憎しみへと変わっていく様です。彼の執念とも言える王位譲渡の決断は、物語に新たな緊張感をもたらしました。

一方のイ・バンウォンは、目的のためなら手段を選ばない冷徹さが際立っていました。しかし、父の思わぬ反撃により、彼の計画にも狂いが生じ始めたように見えます。

そして、これまで比較的穏やかだったイ・バングァの心境にも変化の兆しが見え、兄弟間の対立がより鮮明になった点は、今後の物語の大きな軸となりそうです。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、次なる一手が一層気になる内容でした。

つづく