太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第19話ネタバレ
王座を巡る兄弟の亀裂!イ・バンウォンの巧妙な一手
さて、王位に就くよう兄のイ・バングァ(演:キム・ミョンス)を説得するイ・バンウォン。しかし、バングァは頑として首を縦に振りません。「兄上、どうか王位に…!」と迫るバンウォンですが、バングァは「いや、わしには無理だ…」の一点張り。これにはさすがのバンウォンもカチン!と来たようで、危うく兄弟喧嘩が勃発寸前!
そこへ現れたのが、我らがミン氏(イ・バンウォンの妻)!彼女の冷静な助言で、バンウォンはなんとか怒りを鎮めます。そして、ここからがバンウォンの真骨頂!彼はある計画を練り上げます。それは、バングァを王位に就かせつつも、実権は自分が握るというもの。大臣たちを自分の意のままに操り、第一次王子の乱に参加した者たちを功臣として封じることで、バングァを「名ばかりの王」にしてしまおうという算段です。いやはや、恐ろしい男よ、イ・バンウォン!
新王イ・バングァ誕生!しかし、その実態は…?
バングァの妻も「あなた、本当に王になるの…?」と心配しますが、バングァは結局、父イ・ソンゲ(演:キム・ヨンチョル)から王位を継承し、朝鮮王朝第2代王・定宗(チョンジョン)として即位します。しかし、その喜びも束の間。朝廷の権力は、ほぼ全てイ・バンウォンの手中。政治のことなどサッパリ分からないバングァは、父イ・ソンゲの助言に従って人材を登用し、なんとか人心を得ようとしますが…。
そんな中、第一次王子の乱に参加したパク・ポが「なんで俺が一等功臣じゃないんだー!」と大騒ぎ。これを見逃すバンウォンではありません。即座にパク・ポの全ての褒賞を剥奪し、官職まで取り上げてしまいます。まさに「出る杭は打つ」!バンウォンの容赦ない一面が垣間見えましたね。
追い詰められるイ・バングァ!バンウォンの非情な一手
さらに追い打ちをかけるように、バングァが重用していた官僚が、突然汚職の罪で逮捕されてしまいます。気づけばバングァの周りには、味方と呼べる官僚は一人もいない状態に…。これら全てがイ・バンウォンの仕業だと察したバングァは、怒り心頭でバンウォンの元へ乗り込みます!
「父上の政治手腕では、私には勝てませんよ」と、バングァを挑発するバンウォン。そして、「王位を譲らぬのなら、兄上を殺してでも私が王になる」と、ついに本性を現します!ひえええ、兄弟でそんなこと言っちゃう!?この緊迫感、たまりません!
新たな火種!イ・バンガンの野望
しかし、この兄弟の争いを、虎視眈々と見つめるもう一人の男がいました。そう、イ・バンガン(演:チョ・スンチャン)です!「イ・バンウォンを倒せば、次は俺が王になれるんじゃね?」と、よからぬことを考え始めたバンガン。息子のイ・メンジョンをバンウォンの元へ送り、探りを入れる始末。
バンウォンは、バンガンの企みを見抜き、メンジョンに「お父上によくお伝えしろ。無謀なことはおやめなさいと」と釘を刺します。ミン氏も「バンガン様が、この好機を逃すはずがありません。どうかお気をつけて」と、夫を案じます。いやあ、ミン氏、本当に賢くて頼りになりますよね!
第二次王子の乱、勃発!血で血を洗う兄弟の戦い
そして、ついにその時がやってきます。イ・バンガンは、イ・バンウォンとの対決を決意し、挙兵!両軍は都で激突し、多くの無辜の民が犠牲になってしまいます…。バンガンの軍勢は、もともとバンウォンの軍には及ばず、さらに、共に挙兵するはずだったイ・バンウィ(演:ホン・ギョンイン)が戦場に現れないという誤算も。
追い詰められたバンガンは、ついに敗北。バンウォンの刃が、兄バンガンに迫ります…!
苦悩のイ・バンウォン、そして衝撃の結末へ…!
しかし、バンウォンは苦悩します。いくら権力のためとはいえ、実の兄を手に掛けることなどできるのか…?血に濡れた剣を握りしめたバンウォンは、王宮にいる兄イ・バングァの元へ向かいます。一体、彼は何を語るのか?そして、この兄弟の争いの果てに待つものとは…!?
『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第19話は、権力を巡る兄弟間の対立がより一層先鋭化し、観る者の心を強く揺さぶる回でした。イ・バンウォンが兄イ・バングァを巧みに操り、実権を掌握していく様は、彼の冷徹なまでの策略家ぶりを際立たせています。一方で、王位にありながらも無力感に苛まれるイ・バングァの姿は痛々しく、兄弟でありながら敵対せざるを得ない運命の過酷さを感じさせました。
さらに、イ・バンガンの野心が引き起こした第二次王子の乱は、血で血を洗う凄惨な戦いとなり、多くの犠牲者を出したことに胸が痛みます。イ・バンウォンが兄たちに対して非情な決断を下していく場面は、権力闘争の非情さと、その中で人間性が試される様を描き出しており、深い印象を残しました。
つづく