太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第22話ネタバレ
バンウォン自身、王になるためにあまりにも多くの犠牲を払ったことをよーく分かってるんです。「俺、罪作りすぎたよな…」って感じで、これからは国のため、民のために全力を尽くすと心に誓い、なんと大赦令を発令!牢屋にいた罪人たちをみーんなシャバに戻しちゃう大盤振る舞い!
でもね、家臣たちには「俺のやることに口出すなよ?ましてや権力奪おうなんて夢にも思うなよ?」と、バッチリ釘を刺すのも忘れない。特に、目の前にいる外戚のミン・ジェには、チクリと嫌味の一撃!ミン・ジェも内心「むむむ…」って感じだけど、さすがに王様相手に不満顔はできませんよねぇ。
実は、今のバンウォン、まだ「真の王」とは言えないって自分でも分かってるんです。親父であるイ・ソンゲが王になった後、朝廷を完全に掌握できなかったせいで、国がグダグダになったのを見てきたから。「二の舞は演じねぇぞ!」とばかりに、今度こそ民のために、そして何よりもミン氏一族がしゃしゃり出てきて権力を握るのを全力で阻止する構えなんです。ミン・ジェもその辺は空気を読んで、家に帰って息子たちに「おい、お前ら、今は大人しくしてろよ!王様の機嫌を損ねるようなことは絶対にするな!」と厳命。でも、バンウォンの奥さんであるミン氏(後のミン氏)は、夫のこの冷たい仕打ちに、内心メラメラと怒りの炎を燃やし始めてるんですよ…。
一方、王位を追われたイ・ソンゲはというと…。「もうワシは寺で静かに余生を送るわい…」なんて殊勝なことを言ってるけど、本心は全然違う!裏ではチョ・オニってヤツと手を組んで、こっそり兵馬を集めてるんです!「バンウォンめ、目にもの見せてくれるわ!」と、息子との最終決戦に向けて準備万端。これには、長年イ・ソンゲに仕えてきたイ・ジランも「また親子で殺し合いかよ…このままじゃ朝鮮が内輪揉めで滅んじまうぞ…」と、頭を抱えて心配するばかり。
さて、そんな中、なかなかバンウォンからお呼びがかからないミン氏。しびれを切らして、自分から子供たちと侍女を引き連れて宮殿に乗り込んじゃいます!そしてバンウォンに向かって「私はあなたの臣下になるつもりはありません!不満があるなら、どうぞ私を殺しなさい!」と、まさかの宣戦布告!いや~、肝が据わってるというか、さすがとしか言いようがない!しかも、このドタバタの最中に、バンウォンの長男が弟たちに向かって「お前ら、将来俺と王位を争うなんて考えるなよ?」と、早くも後継者争いの火花をバチバチ散らしてるんですから、もう宮殿の中は一触即発!
結局、バンウォンも色々考えた末、ミン氏を王妃にすることを承諾。でもね、ここからがバンウォンの恐ろしいところ。王妃冊立の儀式が終わった途端、毎晩違う宮女を寝所に呼びつけて、ミン氏とは一切同衾しないっていう徹底ぶり!これには宮女たちも陰でクスクス…ミン氏、完全に笑いもの状態ですよ。もちろん、これはバンウォンからの「お前の一族が権力を握ろうなんて思うなよ?」っていう強烈な警告。でも、ミン氏もこのまま黙って引き下がるタマじゃありません!「見てなさいよ!」とばかりに、一族の男たちに猛勉強させて科挙に合格させ、朝廷の要職をミン一族で独占しようと画策を始めるんです。女の執念、恐るべし!
そんなある日、ミン氏は衝撃の事実を知ってしまいます。なんとバンウォン、自分が実家から連れてきた侍女にまで手を出したっていうじゃないですか!これには温厚なミン氏もさすがにブチ切れ!バンウォンの寝所に乗り込もうとするんだけど…寸でのところで思いとどまり、怒りの矛先をその侍女に向けてこっそりお仕置き。
一方、娘の不遇を見かねたミン・ジェは、自分の教え子に頼んで「王様、ちーっと女遊びが過ぎるんじゃありませんか?国政に集中してくださいよ!」って内容の上奏をさせます。でもね、バンウォンにはそんなの全部お見通し!「これ、どうせミン・ジェが裏で糸引いてんだろ?」と真相をあっさり見抜いて、逆にミン・ジェを呼びつけてお説教!さらに追い打ちをかけるように、ミン氏の周りにいた侍女や役人たちをみーんな宮殿から追い出しちゃうんです!そしてトドメの一言、「新しい王妃でも立てちゃおっかな~?」なんて言い出す始末!
『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第22話の感想
いやはや、第22話も息つく暇もないとはこのことですね!王になったバンウォンの孤独と、国を背負う覚悟がひしひしと伝わってきました。特に、かつてあれほど愛し合ったミン氏との間に、権力という名の深い溝ができてしまったのは、見ていて胸が締め付けられる思いです。王妃としてのプライドをかけて、静かに、しかし確実に反撃の狼煙を上げるミン氏の姿も、なかなかに見応えがありました。彼女の執念、そしてそれを上回るバンウォンの冷徹さ。この夫婦、一体どこへ向かうのでしょうか。
そして、忘れてはならないのがイ・ソンゲ!「もう隠居します」なんて殊勝なことを言いつつ、裏では着々と再起を狙っているとは…。親子の情よりも権力への執着が勝ってしまうのか、こちらも目が離せない展開です。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、まさに一寸先は闇。この重厚な人間ドラマ、次回はどんな局面を迎えるのか、じっくりと見届けたいと思います。
つづく