太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第23話ネタバレ

事の発端は、バンウォンが寵愛した侍女に対するミン氏の仕打ち。これにブチ切れたバンウォン、なんとミン氏付きの宮女を全員追放!さらに「新しい王妃を迎えるぞ!」なんて言い出しちゃって、ミン氏のプライドをズタズタにしようとするんです。いやいや、王様、いくらなんでもやりすぎでは…?

一方のミン氏も、宮女たちが侍女を気絶させた(しかも命に関わるレベル!)と知って大慌て。でも、もう後の祭りなんですよね…。時を同じくして、ミン氏のお父さんであるミン・ジェまでバンウォンに連行されちゃう始末。父親は捕まるわ、夫は新しい嫁をもらうとか言い出すわで、そりゃミン氏も黙っちゃいられません!

怒り心頭のミン氏、バンウォンの元へ乗り込んで直接対決!大臣たちも「やべえ…」って感じでそそくさと退散。そりゃそうですよね、王と王妃の大喧嘩なんて、巻き込まれたらたまったもんじゃありません。バンウォンは子供たちに「母さんのところへ挨拶に行くな!」とまで命じ、さらにはミン氏の実家で育った長男が将来、閔一族をひいきするんじゃないか、そうなったら誰も閔一族を止められない…なんて心配までし始めます。うーん、権力者の悩みは尽きない!

そんなドロドロの一方で、バンウォンはちゃっかり政治も進めます。かつての敵、チョ・ヨンムを呼び戻して「心から反省するなら、もう一度チャンスをやるぞ」と。これでチョ・ヨンムもバンウォンに心酔しちゃうんだから、人たらしっぷりもさすがです。

そして、悲しいお知らせも…。病に伏していたイ・ジランが、バンウォンの父・イ・ソンゲがイ・バンウォンを討つために兵を挙げようとしていると察知。最後の力を振り絞って説得に向かうんですが、頑固な成桂は聞く耳持たず…。失意の之蘭は、その後すぐに亡くなってしまいます。ああ、また一人、高麗からの功臣が…。

ミン・ジェは、ハ・リュンの説得もあって、ようやくバンウォンに謝罪。「もう弟子は取りません、静かに暮します」と約束して、なんとか許してもらえました。ホッとしたのも束の間、バンウォンの長男が弟たちを連れて、父の命令を破って母であるミン氏に会いに行くんですよ!でも、すぐに見つかって引き離されちゃう…。このシーン、ミン氏の悲痛な表情がもう…涙なしには見られませんでした。

ここで、ナイスアシストが入ります!バンウォンの兄であるイ・バングァが、「新しい妃なんて迎えたら、お前たちの息子たちも、俺たちが昔味わったような辛い思いをするぞ」と弟を諭すんです。この言葉、バンウォンにはかなり響いたみたい。

ついにバンウォン、ミン氏の元へ。そして、「昔のように、お前を大切にしたい。新しい妃を迎えるつもりもない」と、素直に謝罪!ずっと張り詰めていたミン氏の目からは、大粒の涙が…。いやー、良かった!本当に良かった!これで夫婦仲も少しは元に戻りそうですね。やっぱりこの二人、なんだかんだ言っても深いところで繋がってるんですよ!

しかし、ホッとしたのも束の間。イ・ジランの葬儀を取り仕切っていた李和と尚が、趙恩義(チョ・ウニ)とかいうヤツが急に兵を集めているのを目撃!「こりゃヤバい!」と、喪中のルールそっちのけで宮殿に駆け込み、バンウォンに報告!ええーっ!?また何か起こるの!?

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第23話 感想

今回の第23話は、イ・バンウォンとミン氏の夫婦関係の危機が中心に描かれ、非常に見応えがありました。王と王妃という立場でありながら、感情をぶつけ合う姿は人間味に溢れており、特にミン氏が父を捕らえられ、自らも追い詰められていく様は胸が痛みました。バンウォンもまた、長男への懸念や国政への配慮など、単純な怒りだけではない複雑な心情が垣間見え、権力者の孤独を感じさせます。

イ・ジランの死は物語に一つの区切りをつけましたが、それも束の間、兄弟の情やイ・バングァの的確な助言によって夫婦が和解へと向かう展開には、少し安堵しました。しかし、最後の最後で新たな不穏な動きが示唆され、息つく暇もありません。登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、次々と起こる事件から目が離せない、濃密な一時間でした。この先の展開がどうなるのか、非常に気になります。

つづく