太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第25話ネタバレ

戦勝の影で深まる父子の溝…イ・バンウォンの苦悩

前回、父イ・ソンゲとの戦いに勝利したイ・バンウォン。しかし、その表情は晴れません。父の怒りを目の当たりにし、胸中は複雑だったことでしょう。なんとかこの事態を収拾しようと、全ての責任をチョ・オンウィという人物に押し付け、父を宮殿に連れ戻そうとしますが…イ・ソンゲの心は固く閉ざされたまま。うーん、この父子の確執、見ているこっちも辛い!

そんな中、一筋の光が!今回の戦、実はミン氏が弟に救援を要請していたことが判明!これにはイ・バンウォンも感謝感激。夫の危機を救おうとするミン氏の行動、夫婦の絆を感じさせますよね。宮殿で夫の帰りを待っていたミン氏も、父との争いで心を痛めるイ・バンウォンを優しく慰め、二人の関係は少しずつ雪解けムードに。よかった、よかった!

ミン一族の不満と、イ・バンウォンの容赦なき粛清

しかし、宮廷ドラマに平穏な時間なんてありませんよね。ミン氏の一族は、イ・バンウォンが自分たちを重用しないことに内心イライラ。まぁ、あれだけ尽くしてきたのに…という気持ちも分からなくもないですが。でも、今は耐える時!と、元子(世子)が即位する日を虎視眈々と待っている様子。うーん、この一族もなかなかの野心家揃いです。

一方のイ・バンウォン、父イ・ソンゲが二度と兵を起こせないように、バッサバッサと父の腹心たちを粛清!さらには、かつて不満を口にしたイ・ゴイという人物とその妻である公主(王女)まで、容赦なく辺境送りに!ひえー、徹底的!権力を握る者の非情さを見せつけます。これにはミン氏の父、ミン・ジェも「こりゃヤバい…」と顔面蒼白。家族に「とにかく今は目立つな!おとなしくしてろ!」と釘を刺します。賢明な判断ですね。

さらにイ・バンウォンは、かつて敵対し非業の死を遂げたチョン・モンジュの名誉を回復させ、官職まで与えるというサプライズ人事!これは「過去は水に流す!これからは俺に忠誠を誓え!」という臣下たちへの強烈なメッセージ。飴と鞭の使い分けが絶妙です。

まさかのご懐妊!ミン家の婢女と、ミン氏母の暴走…

と、思いきや!ここでとんでもない爆弾が投下されます!なんと、かつてイ・バンウォンと関係があったミン家の婢女が…ご懐妊!しかも、男の子を出産!えええええー!?ですよ、ホント。

これを知ったミン氏の母、ソン氏(イ・ウンギョン)は激怒!「この子がミン氏の地位を脅かす!」とばかりに、なんと婢女を柴房に閉じ込め、亡き者にしようと画策!いやいや、お母さん、それはやりすぎだって!幸い婢女は無事に出産しますが、この隠し子騒動、とんでもない嵐を呼びそうな予感しかしません…。

元子への期待と、束の間の家族の温かさ

そんなドロドロ劇の一方で、イ・バンウォンは息子の元子(後の世子)にはデレデレ。勉強嫌いで遊び好きな元子に、厳しくも愛情を持って接し、自ら教育しようとします。そして、元子を溺愛するミン氏の両親に会わせるため、一緒に実家へ行こうと提案。これにはミン氏も大喜び!久しぶりに家族水入らずの時間が過ごせる…と、ウキウキ気分だったのですが…。

隠蔽発覚!イ・バンウォン激怒!ミン氏、絶体絶命!?

幸せな時間は長くは続かないのが、このドラマの常。イ・バンウォンの耳に、あの婢女の出産、そしてミン家がそれを隠蔽していたという事実が飛び込んできます!

「なんだとぉぉぉ!!!」

イ・バンウォン、大激怒!そりゃ怒りますよね。自分に隠し事がバレただけでも腹立たしいのに、それがよりによってミン家がらみ。しかも、ミン氏までグルだと疑い始める始末。「ミン一族は、最初から俺に本気で従う気なんてなかったんだな…」と、不信感をMAXに募らせます。

時を同じくして、ミン氏もこの事実を知り、血の気が引きます。「やばい!夫が怒り狂う前に、なんとかあの婢女を保護しないと!」と家族に指示しますが、時すでに遅し…。

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第25話の感想

いやはや、今回も息つく暇もないとはこのことですね。イ・バンウォンと父イ・ソンゲの確執は、もはや修復不可能な領域に達してしまったのでしょうか。勝利の裏で深まる孤独と、父への複雑な思いを抱えるイ・バンウォンの姿には、権力者の苦悩が滲み出ていました。

ミン氏との関係も、一瞬の安らぎの後に訪れた衝撃の隠し子騒動で、再び暗雲が立ち込めてきましたね。ミン氏の母の暴走とも言える行動は、かえって事態を悪化させてしまったように感じます。そして、何よりもイ・バンウォンのあの怒りよう…。ミン一族への不信感が爆発し、今後の展開がますます読めなくなりました。

つづく