太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第26話ネタバレ
前回、ついに外戚ミン氏一族の野望に気づいた我らがイ・バンウォン。今回は、そのミン氏をどう料理するのか、ヒヤヒヤしながら見守る展開となりました。
巧妙な罠!ミン氏一族、王の掌で踊る
イ・バンウォンは、腹心のイ・スクポンを使って、ミン氏の弟たちに甘い汁を吸わせる作戦に出ます。「もしかして、王様は私たちに権力を譲ってくれるんじゃ…?」なんて、ミン兄弟はすっかりその気に。いやいや、そんな簡単にいくわけないでしょ!とツッコミを入れたくなったのは私だけじゃないはず。
ミン氏の兄、ミン・ジェは、さすがに「そんなうまい話があるか?」と警戒モード。でも、奥さんのソン氏は、「世子が王になれば、うちらの時代よ!」と超楽観的。この夫婦の温度差も、なかなか見ものでしたね。
勉強嫌いの世子、父との溝は深まるばかり…
一方、イ・バンウォンと世子の関係は、ますます悪化の一途。勉強がどうにも好きになれない世子に、イ・バンウォンはイライラを隠せません。ある日なんて、世子の怠慢ぶりにブチ切れて、そばにいたソン内官をバチーン!と叩いちゃうんですから。これには世子もドン引き。「父上、厳しすぎ…」と、不信感は募るばかり。
そんな世子の心の拠り所は、母であるミン氏。彼女は世子を優しく慰める一方で、かつてミン家で虐待されていた元侍女の孝順宮主(ヒョスンぐうしゅ)には、「昔のことは絶対に言うんじゃないわよ!」と口止め。自分の家族を守るためには手段を選ばない、ミン氏のしたたかさも垣間見えました。
衝撃の「譲位宣言」!その真意とは?
そして、物語は一気に加速!なんとイ・バンウォン、「もう王様やめて、世子に譲るわ!」と爆弾発言!もちろん、これは本心じゃありません。世子の本心と、ミン氏一族の反応を試すための、超ド級の罠だったんです。
ソン内官は、いち早く王の魂胆を見抜き、「世子様、絶対に玉璽(王様のハンコね)を受け取っちゃダメですよ!」と必死のアドバイス。ミン氏も、弟たちに「とにかく土下座して命乞いしろ!」と指示。宮殿に残ったミン兄弟は、「やったー!これで俺たちの時代だ!」と大喜び。でもね、その嬉しそうな顔、しっかりイ・スクポンに見られてましたから!残念!
イ・バンウォンは、ヒョスンぐうしゅを呼び出し、じっくりと話を聞きます。彼女は真実を語ろうとしませんでしたが、その表情や態度から、ミン氏による虐待があったことを確信。王様の怒りのゲージが、また一つ上がった瞬間でした。
一転、奈落へ…ミン氏兄弟の末路
さあ、クライマックス!ミン氏は世子に、「玉璽を父上に返しなさい。そうすれば叔父さんたちは助かるから」と指示。世子は臣下たちの前で玉璽をイ・バンウォンに返し、父子は一時的に和解したかに見えました。
しかし!イ・バンウォンが「やっぱり譲位はやーめた!」と宣言すると、ミン兄弟はあからさまにガッカリした表情。これが命取りに。すぐに密告され、結局、流罪となってしまうのです。あーあ、やっぱり王様を甘く見ちゃいけませんよね。
傷心の世子に、ミン氏は「大丈夫、いつか叔父さんたちを助け出してあげましょうね」と囁きます。彼女、まだ諦めてない!世子を利用して権力を握るという野望は、まだまだ燃え続けているようです。
世子への失望、そして新たな火種…
時が経ち、息子たちが成長する中で、イ・バンウォンはますます世子の勉強嫌いに頭を悩ませます。三男のチュンニョン(後の世宗大王!)が真面目に勉学に励む姿とは対照的で、父子の溝は深まるばかり。イ・バンウォンの中で、世子への失望感は、もはや隠せないものとなっていくのでした…。
いやはや、今回も濃密な一時間でしたね!イ・バンウォンの策略、ミン氏の執念、そして世子の苦悩。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、目が離せません。次回、この親子関係はどうなってしまうのか?そして、チュンニョンの存在が、今後どう影響してくるのか?ますます楽しみになってきました!
『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第26話、イ・バンウォンの深謀遠慮には舌を巻くばかりでした。特に、譲位をちらつかせてミン氏一族の本心を見抜き、一気に失脚させる手腕は見事です。彼らの権力への執着と、それに対するイ・バンウォンの容赦ない一手は、権力闘争の非情さを改めて感じさせます。一方で、父との埋まらない溝に苦悩する世子の姿は不憫でなりませんでした。王の期待に応えられない焦りと反発が、今後の親子関係にどのような影を落とすのか、目が離せません。
つづく