太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第28話ネタバレ
悲劇の連鎖…ミン氏、絶望の淵へ
物語は、王宮の外でミン氏が必死に何かを叫んでいる緊迫したシーンからスタート。イ・バンウォン(チュ・サンウクさん、相変わらずの冷徹ぶり!)は、そんな彼女の声が届かぬよう、さっさと引きずり出させちゃうんですから、もう!「おいおい、ちょっとは話を聞いてやれよ!」ってテレビの前でツッコミ入れた人も多いんじゃないでしょうか?
そして、ここで世子ですよ、世子!彼はね、いかにも「私は公平無私ですぞ」ってな顔で、父であるイ・バンウォンに「叔父上たち(つまりミン氏の弟たち)を処刑してください」なんて進言しちゃうんですよ!いやいやいや、それ本気で言ってる?って。この一言が引き金となって、イ・バンウォンはミン氏の二人の弟に自害を命じるという、あまりにも非情な決断を下します。
愛する弟たちが、結局は死の運命から逃れられなかったことを知ったミン氏の衝撃は、計り知れません。そりゃそうですよね、自分の弟たちが夫の策略の犠牲になるなんて…。彼女は、イ・バンウォンが最初から閔一族の力を利用して王位を奪い、その後で一族を抹殺するつもりだったんだと悟り、彼への憎しみを募らせます。「もうあんたなんか顔も見たくないわ!」って感じで、イ・バンウォンを完全に拒絶。見ていて辛すぎる…。
ミン氏の長兄と次兄は、残される家族と姉であるミン氏の安泰を願い、血の涙を流しながら毒をあおるのです。このシーンは、もう言葉になりません…。彼らの覚悟と無念を思うと、胸が張り裂けそうでした。
世子の言い訳とチュンニョンの正論
さて、そんな中、世子は何を思ったかミン氏のもとへ。「いや、あれは僕の本心じゃなかったんです…」なんて言い訳がましいことを言いに来るんですが、当然、ミン氏はガン無視!そりゃそうでしょうよ、どの口が言うか!って話ですよ。
そこに現れたのが、我らが忠寧(後の世宗大王ですね!)。彼は世子に対して「母上のそばにいて差し上げてください」と諭しつつも、「兄上がもっとしっかり叔父上たちを守ろうとしなかったからだ。兄上があまりに頼りないから、父上も将来、母上の一族が政治を牛耳ることを心配して、先手を打ったんですよ!」と、グサリと核心を突くんです。いや~、チュンニョン、よく言った!でもね、このチュンニョンのあまりにもストレートな言葉は、かえって世子のプライドを傷つけ、逆ギレさせちゃうんですよね。うーん、世子、器が小さいぞ…。
チュンニョンは、母であるミン氏に寄り添い慰める一方で、父イ・バンウォンに対しても「母上に対してあまりにも残酷すぎます!」と物申します。しかし、イ・バンウォンは「ミン氏には野心がある。あの一族への警戒は解くわけにはいかん!」と、聞く耳を持ちません。うーん、この親子、どうなっちゃうんでしょうか。
追い打ちと新たな火種
さらにイ・バンウォンは、ミン氏の三番目と四番目の弟に官職を与えるという、これまた揺さぶりをかけてきます。ミン氏は「絶対に受けてはなりませぬ!」と弟たちに釘を刺しますが、王命とあっては逆らえず、結局二人は官職を受け入れることに。そして、ミン氏の四番目の弟は、兄たちを救えなかった世子を責め、二人の間には深い溝ができてしまうのです。あぁ、人間関係がどんどんこじれていく…。
一方で、朝鮮建国に功のあったイ・スクポンやハ・リュンの一族が、その功績を盾に汚職に手を染め始め、そのやり口はどんどんエスカレート!この噂はイ・バンウォンの耳にも入るのですが、彼は「ちょっと、あんたたち、いい加減にしなさいよ?」と注意するだけで、特に厳しい処罰はしないんです。え、それでいいの?これがまた新たな火種になりそうな予感…。
そして、イ・バンウォンはまたもや「もう王様やめたいな~」なんて言い出します。もちろん、世子も「いやいや、滅相もございません!」と固辞。この一連のやり取りで、かえって朝鮮の王権はより強固なものになっていくという、なんとも皮肉な展開です。
思わぬところから綻びが…世子の失態発覚!
そんな中、イ・バングァ(初代王・定宗ですね)の妻が亡くなり、皆で葬儀に参列します。葬儀の後、チュンニョンは父イ・バンウォンに「母上のお見舞いに行ってあげてください」と懇願しますが、イ・バンウォンはガンとして首を縦に振りません。頑固だなぁ、もう!
そこでチュンニョンは、兄である世子に助けを求めようとするのですが、そこでとんでもないものを目撃してしまうのです!なんと、世子がこっそり女性を宮殿に連れ込んでいたという事実を!!これにはチュンニョンもビックリ仰天!そして、この衝撃の事実を父イ・バンウォンに報告します。
翌日、世子はイ・バンウォンの前に引きずり出され、平謝り。するとイ・バンウォンは、「世子の座を他の者に代えることも考えているぞ…」と、強烈なプレッシャーをかけるのです!これにはさすがの世子も顔面蒼白!ようやく事の重大さに気づいたようですが、さてさて、どうなることやら…。
つづく