太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第4話ネタバレ

王宮に響く怒号!バンウォンの強硬策が火種に?

前回、恭譲王の強硬な態度にイ家一同、そしてイ・ソンゲ派の臣下たちもイライラが募っていましたよね。特に、重臣であるイ・セクとピョン・アンニョルの罷免を要求しても、恭譲王は「知らなーい」とばかりにガン無視状態。これには、血気盛んな五男イ・バンウォンも黙っていられません!

夜、イ・バンウォンは兄である二男イ・バングァの手を借り、なんと兵士たちを動員して王宮の門前で大騒ぎ!「要求を飲めー!」とばかりの怒号に、小心者の恭譲王はすっかり怯えきってしまいます。「ひぃぃ、命だけは…!」と、イ・バンウォンたちの要求を渋々承諾するのでした。いやー、バンウォン、やることが大胆すぎ!でも、これが後々、とんでもない事態を引き起こすなんて、この時は誰も予想していなかったでしょうね…。

一方、そんな弟の強引なやり方に眉をひそめるのが、長男のイ・バンウ。彼は父イ・ソンゲに対し、「最後まで高麗の忠臣であってください!王室に弓を引くようなことは決してなりませぬぞ!」と、必死に訴え続けるのでした。この兄弟間の考え方の違いが、また切ないんですよね…。

衝撃の朝議!王の口から語られた恐るべき「決定」

翌朝、イ・ソンゲが朝議に出席すると、なんと恭譲王から衝撃の発言が!「イ・セクとピョン・アンニョルは罷免する。そして…昨夜、二人の上王(ウ王とチャン王)を処刑するよう命じた」と。えええええ!?あの気の弱そうな王様が、そんな恐ろしい決断を!?イ・ソンゲは慌てて「お待ちください!」と止めようとしますが、時すでに遅し…。

この「上王処刑」というショッキングなニュースは、瞬く間に都を駆け巡ります。かつてチェ・ヨン将軍が処刑されたことでイ・ソンゲに不満を抱いていた民衆は、幼いチャン王まで手にかけた(と噂される)イ・ソンゲに対し、さらに強い怒りと不信感を抱くようになります。「イ・ソンゲは鬼か!」「血も涙もない!」と、非難の声が渦巻くのでした。そして、処刑されたウ王は、死の間際にイ氏一族を激しく呪ったというから、もう不穏な空気しかありません…。

兄弟の亀裂、父の涙…イ家に吹き荒れる嵐

二人の上王の死が、実はイ・バンウォンの策略によるものだと察した長兄イ・バンウ。怒り心頭でイ・バンウォンの元へ乗り込み、激しい兄弟喧嘩が勃発します!「お前のせいで、我が一族は逆賊の汚名を着せられるのだぞ!」と詰め寄るバンウに対し、バンウォンも「新しい時代を築くためには必要なことだ!」と一歩も引きません。

息子たちが骨肉の争いを繰り広げる姿を目の当たりにした父イ・ソンゲは、「私が…私が息子たちをこんな風にしてしまったのか…」と、深い悲しみに打ちひしがれ、その場を去ってしまいます。父の苦悩、計り知れませんね…。イ・バンウは一瞬、弟を斬ってでも一族の破滅を止めようとしますが、やはり肉親の情を断ち切ることはできませんでした。そんな兄の葛藤を見透かしたかのように、イ・バンウォンは「兄上、もう後戻りはできないのです。共に新しい王朝を築きましょう」と、冷徹に言い放つのでした。うーん、この兄弟、どこまで行っても分かり合えないのでしょうか…。

民衆の怒り、父の絶望…そしてバンウォンの決意

都では、儒生や民衆が「上王様を返せー!」と大規模な抗議デモを展開。商店は軒並み戸を閉ざし、街は怒りと悲しみに沈んでいます。この状況を目の当たりにしたイ・バンウォンは、「私が…父上の評判を地に堕としてしまった…」と、初めて自らの行いを深く後悔するのでした。

そんな中、イ・ソンゲの屋敷に夜な夜な石が投げ込まれる事件が発生。「もはや、民は私を受け入れてはくれぬのか…」と絶望したイ・ソンゲは、全てを捨てて故郷の東北面に帰ることを決意します。妻カン氏が必死に引き止めても、その決意は揺らぎません。

父が都を去ったと知ったイ・バンウォンとイ・バンウは、馬を飛ばして後を追いかけます。そして、父の前にひざまずき、「どうかお戻りください!」と必死に懇願するのでした。果たして、イ・ソンゲの心は動くのでしょうか?そして、イ家の未来は!?

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第4話は、登場人物たちの苦悩と選択が交錯し、非常に見応えのある回でした。イ・バンウォンの大胆な策略が、結果として父イ・ソンゲを窮地に追い込み、民衆の怒りを買う展開は、観ていて胸が締め付けられる思いです。特に、上王たちの処刑という衝撃的な出来事は、物語に一層の重みを加えています。

兄弟間の対立も深刻化し、父イ・ソンゲが息子たちの争いに心を痛める姿は涙を誘いました。バンウォン自身も自らの行いを後悔する場面があり、彼の人間的な葛藤が垣間見えたように感じます。民衆の反発を受け、失意の底にあるイ・ソンゲが都を去ろうとする場面は、物語の大きな転換点となりそうで、今後の展開がどうなるのか、固唾を飲んで見守りたいと思います。各キャラクターの感情が丁寧に描かれており、歴史の大きなうねりの中で翻弄される人々の姿が印象的でした。

つづく