太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 第9話ネタバレ

王座への野心と、忍び寄る影

前回、妻のカン氏にそそのかされたイ・ソンゲ、ついに王座への野心をむき出しにしてきましたね!でもね、彼の義兄弟であるイ・ジランや息子のイ・ファサンなんかは、イ・バンウォンのあの強引なやり方が親父殿の逆鱗に触れたんじゃないかってヒヤヒヤ。「お前はイ・バンウォンみたいに親父に逆らうなよ!」なんて釘を刺す始末。うーん、この時点で既に暗雲が…。

高麗王朝、ついに終焉!そしてイ・ソンゲ、王座へ!

一方、チョン・ドジョン先生率いる臣下たちは、高麗の王大妃に「もう王様、辞めてください!」と猛プッシュ!王大妃も泣く泣く最後の高麗王とその世子を追放し、国の玉璽をイ・ソンゲに差し出したんです。この瞬間、イ・バンウォンたちは「やったー!」って大喜び!そりゃそうですよね、長年の苦労が報われたんですから。

でもね、ここからが問題。王になったイ・ソンゲ、なんとイ・バンウォンたちの血のにじむような功績をすっかり忘れちゃったみたいなんです!頭の中は、そばで「あなたなら王になれるわ!」と励まし続けたカン氏のことでいっぱい。えええ、親父殿、それはないんじゃないの~!?

継母・カン氏の恐るべき策略!イ・バンウォンたち、まさかの締め出し!?

このカン氏がまた、なかなかの策士でしてね。表向きは「亡くなった最初のお妃様、ハン氏様を正妃にしてくださいまし。私はその次で結構ですわ。でないと、ハン氏様のお子様たち(イ・バンウォンたちのことね)に、私や私の子供たちが殺されてしまいますもの…」なんて殊勝なことを言うんですよ。

これを聞いたイ・ソンゲ、コロッと騙されちゃって。「おお、なんて健気な妻なんだ!」と感動し、カン氏を必死になだめる始末。それどころか、なんと自分の即位式に、ハン氏が生んだイ・バンウォンたち5人の息子を参加させないっていう暴挙に!いやいやいや、おかしいでしょ、それ!国を興すために一番頑張った息子たちを締め出すなんて、正気ですか!?

世子選びで大波乱!イ・バンウォン、絶望の淵へ…

臣下たちもビックリですよ。「え、ハン氏様のお子様たちじゃなくて、一番下のイ・バンソク様を世子に!?なんで!?」ってなりますよね。この知らせを聞いたイ・バンウォンたち、もう言葉もありません。自分たちの功績が完全に忘れ去られたことを悟り、ただただ愕然とするばかり。兄たちはすっかりやる気をなくして自暴自棄になっちゃうんですが、ここがイ・バンウォンのすごいところ!彼は一人、諦めなかったんです!

チョン・ドジョン先生たちも「イ・バンウォン様こそ建国第一の功臣ですぞ!」ってイ・ソンゲに進言するんですが、ガンとして聞き入れない親父殿。イ・バンウォンが土下座して許しを請うても、「お前の顔も見たくない」とばかりの冷たい態度…。もうね、イ・バンウォン、完全に父親に見捨てられたと感じて、泣きながら家に帰るんですよ。妻のミン氏たちも、この仕打ちには一緒に涙するしかありませんでした…。見てるこっちも辛すぎるって!

カン氏、ついに王妃へ!そして末息子が世子に…!

カン氏はというと、イ・ソンゲから「お前を王妃にする」と言われて、またまた「でも、ハン氏様のお子様たちが怖い…」と涙ながらに訴えるんです。するとイ・ソンゲ、「心配するな!お前の子を世子にするから!」と約束。それを聞いたカン氏、ようやくニッコリ。「王様のためなら、私がその目標を達成させてみせますわ!」だって。いやー、この女、恐ろしい!

そしてついに、イ・ソンゲが臣下たちの前で「末っ子の芳碩を世子にする!」と宣言。もちろん、臣下たちは「待ってください!それはおかしいです!」と大反対!でもね、イ・ソンゲとカン氏のゴリ押しには勝てず、結局みんな渋々承諾…。こうして、まだ幼いイ・バンソクが世子に決まってしまったのでした。

いやはや、なんという展開!功績No.1のはずのイ・バンウォンが、まさかの冷遇。父の愛を一身に受けていたはずなのに、継母の策略によって奈落の底に突き落とされてしまいました。でも、イ・バンウォンはまだ諦めていません!この屈辱をバネに、彼はどう立ち向かっていくのか!?

『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第9話、見終わってなんとも言えない気持ちになりましたね。あれだけ国のために尽くしてきたイ・バンウォンが、父親である太祖・イ・ソンゲにああも冷たくあしらわれるとは…。見ているこちらまで胸が痛みました。

特に継母であるカン氏の立ち回りは見事というべきか、恐ろしいというべきか。彼女の言葉巧みな誘導に、あれほどの英雄であるイ・ソンゲがこうも簡単に心を動かされてしまうものなのかと、権力と寵愛の恐ろしさを改めて感じさせられました。

功臣たちがイ・バンウォンを推挙しても聞き入れられず、挙句の果てには即位式にも呼ばれないなんて、イ・バンウォンの心中を察すると本当に不憫でなりません。それでもなお、彼が諦めない姿勢を見せたことだけが唯一の救いでしょうか。この先の展開が非常に気になります。父子の確執、そしてイ・バンウォンの逆襲はあるのか、じっくりと見守りたいと思います。

つづく