衝撃の銃声から幕を開けた『グッドボーイ』第10話!もう、息をするのも忘れるくらい見入っちゃいました。ジョンヒョンが撃たれて水中に沈んでいくシーンは、本当に心臓が止まるかと思いましたよ…。
タイムアウト、そしてチーム解散の危機
銃声とサイレンの音が鳴り響く中、ドンジュが必死にジョンヒョンを水の中から引き上げます。ギャングたちは散り散りに逃げていき、現場には緊迫した空気だけが残されました。
病院に運ばれたジョンヒョン。仲間たちは、ドラマでよく見るあの待合室のシーンを、現実のものとして体験することになります。祈るような気持ちで待つ彼らの元に、ジョンヒョンが一命を取り留めたという知らせが届きますが、集中治療室での治療が必要な状態。しばらくは戦力にならないことは明らかでした。
ドンジュ自身も、抱えている神経系の問題が悪化しているのを感じていましたが、仲間たちにはまだ打ち明けられずにいます。そんな中、追い打ちをかけるように、彼らのチームは捜査対象となり、なんと解散を命じられてしまうのです。チーム結成に奔走したマンシクは、「欲をかいた自分のせいだ」と自分を責め、悔しさに打ちひしがれます。
3ヶ月後、それぞれの道へ
時間は一気に3ヶ月後へ。無事に退院したジョンヒョンが知ったのは、仲間たちが停職処分を受け、今はそれぞれ別の部署で働いているという厳しい現実でした。
ジェホンは交通課、チーム長のマンシクは家庭内暴力の対応に追われる日々。そして、エースだったハンナはやりがいのない記録室勤務、ドンジュに至っては清掃係に…。かつてのヒーローたちの見る影もありません。
ドンジュは、行くあてもなくマンシクの家に身を寄せていました。ここで、二人の過去が明らかに。やんちゃだったドンジュがボクシングと出会い、その怒りをリングの上で燃やすことを教えたのが、他ならぬマンシクだったのです。ドンジュにとってマンシクは、ただの上司ではなく、道に迷った時にいつも手を差し伸べてくれる父親のような存在だったんですね。
一方、病院ではハンナがジョンヒョンの見舞いに。気まずい空気の中、ジョンヒョンは足の怪我の深刻さを伝えなかったことを認めます。彼のハンナへの未練は明らかで、その切ない表情に胸が締め付けられました。
水面下で続く戦い
チームがバラバラになる中、悪の根源であるミン・ジュヨンはさらに勢力を拡大。市長を脅して税関を意のままに操り、邪魔者を排除していきます。
しかし、ヒーローたちは決して諦めていませんでした。ハンナは記録室という立場を利用し、かつてレオが口にした「ブラックキャット」という組織の調査を続けます。そこで、15年前に射殺されたとされる伝説の密輸業者「オ・ドル」の存在にたどり着きました。
そして、一人になったドンジュは、孤独な反撃を開始します。ジュヨンの部下たちが身につけている高級腕時計を手がかりに、彼らの違法ビジネスを一つ、また一つと潰していくのです。その様子はニュースでも報じられ、離れ離れになった仲間たちも、ドンジュがまだ戦っていることを知るのでした。決して倒れない不屈のボクサー、ユン・ドンジュ。彼の反撃のゴングが、今、静かに鳴り響きます。
『グッドボーイ』第10話の感想
今回は、一度頂点に立ったヒーローたちがどん底に突き落とされる、非常に苦しい展開でした。チームは解散させられ、それぞれが望まない部署へと追いやられる姿は、見ていて胸が痛みました。しかし、この「タイムアウト」とも言える期間が、物語に深みを与えているように感じます。特に、ドンジュとマンシクの過去の絆が描かれたことで、二人の関係性がより一層際立ちました。
そして、どんな状況でも諦めないのが我らがヒーロー。ハンナは地道な調査で真実の核心に迫り、ドンジュはたった一人で巨悪に立ち向かい始めます。派手なアクションシーンはなくとも、水面下で着実に進む反撃の狼煙に、静かな興奮を覚えました。バラバラになったチームが再び集結する、その日に向けての大きな助走となる回だったと思います。
つづく